いま注目を集める「レバナス」
S&P500種指数をはじめ、米国株式のインデックスファンドは依然、根強い人気を誇っています。そうした中、最近は、同じ米国株式インデックスに連動するタイプでも、より高いリターンを狙うレバレッジ型(ブル・ベア型)が注目を集めています。
レバレッジとは、「てこ(梃子)の原理」を意味しますが、一般的なインデックスファンドと何が違うのでしょうか。
今回は、レバレッジ型の中でも「レバナス」をはじめとする、海外レバレッジ型の特徴について解説するとともに、投資初心者が注意すべき点についても解説していきます。
レバナスの「レバ」の基本
「レバナス」とは、「NASDAQ指数のレバレッジ型」を意味する略称ですが、まずは、レバレッジ型の仕組みについて、今一度確認しておきましょう。
レバレッジ型とは、商品先物取引などを活用し、レバレッジ(てこの原理)を利かせ、投資資金の何倍もの投資効果を追求する投資信託のことです。
この倍率は商品によって異なりますが、近年増えている海外の株価指数を対象とした海外レバレッジ型の場合、2倍から3倍で設計されているものが主流になっています。
つまり、日々の基準価額の値動きが、連動を目指す指数の値動きの2~3倍になるよう、運用がなされます。基準価額の値動きが荒く、リスクが高いのが特徴です。
一般的に投資信託では中長期投資が推奨されますが、レバレッジ型は、相場環境に応じた迅速な投資判断が求められる、数少ない投資信託でもあります。