分散投資ってなに?

しんた:分散って言うからには…

ひな:しんたくん、待って! 当ててみる! 分散ってことは、たくさんに分けるってことだから…。たくさんに分けて投資するってこと!

しんた:ピンポーーーン。

ひな:それで、たくさんに分けて投資するって、どういうことなの?

しんた:ではでは。1万円投資で毎年2円ずつ増える可能性が高いファンドをAとします。そこに、もうひとつ、1万円投資で毎年4円ずつ増える可能性が高い、ファンドBが登場します。

ひな:なんか怪しい…。そんなの、みんな4円ずつ増えるほうに投資するんじゃない?

しんた:それが、そうでもないんだ。前に、銀行の預金は減らないけど、ファンドは減る可能性があるっていったよね。つまり…

ひな:わかった! ファンドBは、増える可能性が高い分、減る可能性も高いってこと?

しんた:ご名答。投資の基本的な考え方は、増える可能性が高いけど、その半面、減る可能性を覚悟しなきゃなんない。

ひな:なんか、それだけ聞くと、やる気がなくなってきたわ。

しんた:そこで、分散投資なんだ。ここで、クーイズ! 1万円の投資をするのに、次の3つの方法があります。

  1. ファンドAに1万円投資する。
  2. ファンドBに1万円投資する。
  3. ファンドCは、ファンドAとBに5,000円ずつ投資する。

しんた:ひなちゃんだったら、3つのうち、どれにする?

ひな:1! 投資は怖いけど、利益もほしいから。

しんた:そうくると思った。僕も最初は、そう思ったんだ。でもね、よくよく研究してみると、どうやら、3のAとBに5,000円ずつがいいみたい。

ひな:…なんか、無理やり分散投資に結びつけてない?

しんた:あはは。まぁ、ちょっと聞いてみて。投資って、種類がたくさんあるじゃない? 株とか、債券とか。

ひな:預金もそうだって言ってたね。でも、それ以外は知らないよ。

しんた:知らなくて平気。ところで、株と債券が両方とも最大に減ってしまうケースは、過去にほとんど見当たらないって知っている? ファンドAが債券で、ファンドBが株だとする。ファンドCは、半分ずつ。ってことはさ、Cに投資すれば、単純に1つの種類に投資するよりも、最大減ってしまう可能性は、大分低くなる。

ひな:ファンドCいいじゃん!

しんた:笑。言うと思った。一方で、最大増える可能性も、同じように低くなるよ。

ひな:そうゆうことだよね。でも、わたしは、高い利益を目指すより、減る可能性が低くなるほうがいいわ。

しんた:僕もそうなんだ。この、半分ずつ投資するファンドCは、何か1種類に投資するファンドAやBと比べると、値上がり期待が同じでも、最大増えたり、最大減ったりする可能性が低くなる。

ひな:ちょっと難しいけど、要するに、本来言っていたとおりに増える可能性が高い、ってことね。

しんた:そういうこと。

ひな:なんか、賢くなった気がする。長期投資と分散投資を使えば、わたしでも投資ができそう! 投資って、リスクとか怖いイメージばっかりだったけど、意外に違うのかも。

しんた:よかった♪ 次回は、「何を、いつ買えばいいか」について、説明しまーす。

ひな:はい! しんたくんについて行きます! 次もよろしくお願いします。