30代になって「貯金」という言葉が頭に浮かぶ人も多いのではないでしょうか?

 結婚や出産などで、多くの人が人生のステージが変わるのが30代です。これまでのように、自分の生活や趣味だけを考えて稼いだお金を全て使ってしまうというわけにはいきません。

 30代共働きの夫婦がどのくらい貯蓄をしているのか、また、貯蓄のコツについて見ていきましょう。

30代夫婦の貯金額は?

 30代の夫婦はどのくらい貯金をしているものなのでしょうか?収入状況によって貯蓄額は異なるようです。

 金融広報中央委員会の調査から収入別の貯蓄額を調べてみました。

年収300万円未満は「貯蓄なし」が最も多い

 金融広報中央委員会の調査では、「貯蓄が0円」という人は、年収300万円未満が最も多い28%となっています。

 このような人は、収入の中で貯蓄をしていくことは難しいので、副業などでまずは所得を増やす必要があるかもしれません。

年収750万円〜1,000万円未満は「500万円〜1,000万円」を貯金している人が最も多い

 一方、500万円〜1,000万円の貯蓄をしている人の割合で最も多いのが、年収750万円〜1,000万円の人です。

 夫婦で750万円以上の収入があるのにも関わらず、貯蓄が500万円に満たない場合には、貯金が収入と比較して少ないということですので、支出を見直す必要がありそうです。

30代・共働き世帯の平均的には、500万円程度の貯蓄がある

 金融広報委員会の調査によると、年収500万円〜750万円未満の人の貯蓄金額の中央値は510万円、年収750万円〜1,000万円未満の貯蓄額が中央値が560万円となっています。

 30代男性の平均年収が約490万円、女性が約310万円(※)と言われていますので、ほとんどの共働き世帯の世帯年収は、500万円〜1,000万円となり、やはり、30代では平均的に500万円超の貯蓄を持っていると考えられます。

 参考までに、年収別の「貯蓄額の中央値」は以下のようになっています。

年収300万円未満: 210万円
年収300~500万円未満: 350万円
年収500~750万円未満: 510万円
年収750~1,000万円未満: 560万円
年収1,000~1,200万円未満: 1,380万円
年収1,200万円以上: 1,369万円

※国税庁「平成29年分 民間給与実態統計調査」平成30年9月