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二つの首線…「入り首線」と「あて首線」
土信田 雅之
テクニカル風林火山
テクニカルアナリストの土信田雅之が、マーケットスピードを用いたテクニカルな視点で国内株式市場の動向を読み解いていきます。

二つの首線…「入り首線」と「あて首線」

2014/10/3
月を跨いだ今週の国内株市場ですが、軟調な展開が目立っています。特に10月2日(木)の日経平均は前日比で約420円下落し、節目とされる16,000円台をあっさり割り込んでしまいました。
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月を跨いだ今週の国内株市場ですが、軟調な展開が目立っています。特に10月2日(木)の日経平均は前日比で約420円下落し、節目とされる16,000円台をあっさり割り込んでしまいました。

足元は少し値動きが荒っぽくなっており、この動きについて「小さいトリプルトップ(三尊天井)をつけていた」と後付け解釈的に見る向きもあるようですが、個人的には、「窓を空けて上昇したものの、再び窓を空けて下落する」、アイランドリバーサル(離れ小島)のように見えることの方が気になります。

(図1)直近の日経平均(日足)チャート

(出所:MARKETSPEEDを元に筆者作成)

いずれにしても、天井圏でのトレンド転換を示す「あまり嬉しくない」サインではありますが、見た目上はそんなにハッキリしているわけではないので、この先、下値を探る展開はありそうですが、さらに急落していく印象は感じられません。とはいえ、10月2日の下げの窓明けと、陰線となったローソク足が結構大きいため、株価が反転したとしても、再び上昇基調に戻していくためには、かなりの買いのエネルギーが必要となりそうです。

少し長めの期間のチャートでも確認してみます。下の図2のチャートは日経平均の週足チャートです。いわゆる「アベノミクス相場」が始まった11月半ばからの期間を表示していますが、そこを起点としているトレンドライン①~③を描きました。

(図2)日経平均(週足)チャート

(出所:MARKETSPEEDを元に筆者作成)

日経平均の週足では、ライン②と③の間での推移が続いています。また、10月2日終了時点では13週移動平均線水準で下げ止まっている格好となっており、ひとまず中長期のトレンドは維持しています。

話を再び日足に戻しますと、翌10月3日のローソク足の形状がどのようになるのかが注目されます。実は、ここ最近で似たパターンがありました。まだ、皆さんも記憶に新しいと思いますが、8月上旬に地政学的リスクの高まりで日経平均が前日比で454円と大きく下落したあの時期です(下の図3)。

(図3)日経平均(日足)チャート

(出所:MARKETSPEEDを元に筆者作成)

下落基調の中で8月8日に大きな陰線が出現しています。その後、週明けの翌11日に陽線をつけましたが、ここから9月25日の年初来高値更新に向けた動きの出発点のような格好となりました。では、今回も同様に、「翌10月3日に陽線が出現すれば素直に買いなのか?」というと、必ずしもそうではないです。下の図4はその10月3日の午前9時30分時点の日足チャートです。

(図4)10月3日9時30分現在の日経平均(日足)チャート

(出所:MARKETSPEEDを元に筆者作成)

ひとまず、陽線が出現しています。このまま引けにかけて戻りの勢いの加速に期待したいところですが、「あて首線」と「入り首線」の出現には注意が必要です。

あて首線とは、陽線ではあるものの、前日安値水準までしか戻せないパターン、入り首線とは、同じく陽線で、前日のローソク足に多少食い込むパターンです。どちらも、中途半端な戻りとなり、依然として売りが優勢であるという見方になります。

(図5)「あて首線」と「入り首線」

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