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出来高指標でみる相場の強さ
土信田 雅之
テクニカル風林火山
テクニカルアナリストの土信田雅之が、マーケットスピードを用いたテクニカルな視点で国内株式市場の動向を読み解いていきます。

出来高指標でみる相場の強さ

2014/8/15
今週の日経平均は、先週の急落から一転して反発基調が続いています。14日(木)まで4連騰となりましたが、ひとまず25日移動平均線水準まで値を戻した格好です(図1)。この25日線水準の突破もしくは維持が目先の焦点となり、戻りの勢いが試されるところです。
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今週の日経平均は、先週の急落から一転して反発基調が続いています。14日(木)まで4連騰となりましたが、ひとまず25日移動平均線水準まで値を戻した格好です(図1)。この25日線水準の突破もしくは維持が目先の焦点となり、戻りの勢いが試されるところです。

(図1)日経平均のチャート(日足)と移動平均線

(出所:MARKETSPEEDを元に筆者作成)

一方で、今週はお盆休みということもあって薄商いが続いており、日経平均は売買が盛り上がらない中で反発してきたことになります。そこで今回は売買(出来高)に注目してみたいと思います。

テクニカル分析と言えば、これまでにも紹介してきた、移動平均線やローソク足の組み合わせ、一目均衡表、ボリンジャーバンドなど、価格の動きをベースに分析する手法が中心ですが、広い意味では、売買(出来高)や需給(信用取引や先物取引等の建玉)の動向もウォッチしていく必要があり、マーケットスピードでも、VWAP(出来高加重平均価格)や価格帯別出来高、ボリュームレシオなど、出来高を考慮したテクニカル指標を利用することができます。

また、テクニカル分析で出来高を考慮する背景として、「出来高は株価に先行する」という考え方があります。細かい話は省きますが、価格と出来高の関係を簡単にまとめると次のようになります。

(図2)価格と出来高の関係。

価格 出来高 相場の強さ
上昇 増加 強い(上昇続く?)
上昇 減少 弱い(天井近い?)
下落 増加 強い(下落続く?)
下落 減少 弱い(大底近い?)

つまり、価格が上昇していても出来高がだんだん少なくなっていけば、「買いの勢いが弱まっており、そろそろ天井が近いのではないか?」、逆に価格が下落していても出来高が減っていれば、「そろそろ底が近いのではないか?」と考えることができます。価格の変動幅とともに出来高の大きさも相場の勢いを示しているわけです。

そこで、早速ですが、ここ最近の日経平均の動きを東証1部売買高のボリュームレシオと比較してみます。マーケットスピードのチャートでは2種類のボリュームレシオ(ボリュームレシオ1とボリュームレシオ2)を表示させることができますが、下の図3ではボリュームレシオ1を14日間の設定で表示させています。

(図3)日経平均(日足)とボリュームレシオ1(14日間) その1

(出所:MARKETSPEEDを元に筆者作成)

ボリュームレシオ1とは、設定した期間のうち、「株価が上昇した日の出来高を合計したもの」を、同じく「株価が下落した日の出来高合計」で割ったものです。厳密には、株価が変わらなかった日の出来高も計算式に含めていますが、意味するところは、設定期間内で株価が上昇した日の出来高の大きさを%表示にしたものになります。上昇した日の出来高と下落した日の出来高が同じであれば100%となり、100%を超えれば買いが優勢、下回れば売りが優勢ということになります。

8月14日(木)終了時点のボリュームレシオは108.62%です。先週は50%台まで下落する場面がありましたが、直近の株価の上昇に伴って100%を回復し、やや買いが優勢になってきた状況といえます。

ただし、注目したいのはもう少し過去の部分です。日経平均は5月の下旬から上昇基調を辿ってきましたが、ボリュームレシオをみると、6月上旬をピークに低下傾向となっていたことが分かります。さらに、日経平均は7月末の取引時間中に15,759円の高値をつけましたが、その直前のボリュームレシオは100%を下回っていました。8月入りとなった先週は週を通じて下落に転じましたが、買いの勢いに乏しい状況の中での高値達成だったことも下げのピッチを早めたと考えることができ、同時に5月下旬からの上昇相場はいったん終焉したと言えそうです。

(図4)日経平均(日足)とボリュームレシオ1(14日間) その2

(出所:MARKETSPEEDを元に筆者作成)

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