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特集:ゲーム株(ニンテンドースイッチ、3月3日発売。任天堂、ソニーなど)
今中 能夫
楽天証券投資weekly セクター・投資テーマ編
毎週金曜日夕方掲載。楽天証券経済研究所アナリスト 今中能夫の、今週1週間の国内株式市場の情報がつまった週刊レポートです。注目セクターと投資テーマに重点を置いて、相場と銘柄を分かり…

特集:ゲーム株(ニンテンドースイッチ、3月3日発売。任天堂、ソニーなど)

2017/1/20
今回はゲーム株を取り上げます。ニンテンドースイッチの発売日と価格が決まりました。また、任天堂が配信する「ファイアーエムブレムヒーローズ」にガチャが導入されることも明らかになりました。
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本稿の表1に誤りがありました。訂正、加筆してお詫びいたします。

特集:ゲーム株

今回はゲーム株を取り上げます。ニンテンドースイッチの発売日と価格が決まりました。また、任天堂が配信する「ファイアーエムブレムヒーローズ」にガチャが導入されることも明らかになりました。

任天堂

1.ニンテンドースイッチは3月3日発売。ハード価格は29,980円。

任天堂は1月13日(金)に「ニンテンドースイッチ プレゼンテーション2017」を開催し、ニンテンドースイッチの詳細を公表するとともに、ゲームの体験会を開催しました。内容は以下の通りです。

  • ニンテンドースイッチの発売日は、2017年3月3日(金)。世界同時発売。1月21日(土)から予約開始。
  • ハードウェア価格は29,980円(税別、Joy-Con(ジョイコン、小型コントローラ)2個付き)。ハード発売日のソフト価格(税別)は、任天堂製ソフトは4,980~6,980円、サードパーティ製は4,800~9,800円。
  • ハードと同時発売になるソフトは、任天堂製2作、サードパーティ製6作。
  • 任天堂製ソフトのラインナップは以下の通りです。
    3月3日発売「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」(6,980円)、「ワン・ツー・スイッチ」(4,980円)、
    4月28日「マリオカート8デラックス」(5,980円)
    2017年春「ARMS」(5,980円)
    2017年夏「スプラトゥーン2」(価格未定)
    2017年冬「スーパーマリオオデッセイ」(価格未定)
    2017年「ゼノブレイド2」(価格未定)
  • 3月3日発売のサードパーティ製ソフトは、以下の通りです。
    「ドラゴンクエストヒーローズⅠ・Ⅱ」(スクウェア・エニックス・ホールディングス、8,800円)
    「いけにえと雪のセツナ」(スクウェア・エニックス・ホールディングス、4,800円)
    「魔界戦記ディスガイア5」(日本一ソフトウェア、6,980円)
    「信長の野望・創造 with パワーアップキット」(コーエーテクモホールディングス、9,800円)
    「ぷよぷよテトリスS」(セガサミーホールディングス、4,990円)
    「スーパーボンバーマンR」(コナミホールディングス、価格未定)
  • この後に続くものが、3月「三國志13 withパワーアップキット」(9,800円)、2017年「ドラゴンクエストⅩⅠ過ぎ去りし時を求めて」(スクウェア・エニックス・ホールディングス、価格未定)、「ウルトラストリートファイターⅡ ザ・ファイナルチャレンジャーズ」(カプコン、発売日、価格未定)、「プロジェクト オクトパス トラベラー」(スクウェア・エニックス・ホールディングス、発売日、価格未定)、「ドラゴンボールゼノバーズ2」(バンダイナムコホールディングス、発売日、価格未定)など。
  • 海外のソフト会社では、エレクトロニック・アーツ(FIFA)、テイクツーインタラクティブ(NBA2K18)、ベセスダ・ソフトワークス(SKYRIM)、マイクロソフト(マインクラフト)が参入を表明しています。
  • ニンテンドースイッチでは、原則としてソフトにリージョンロックをかけません。従って、ある国で買ったソフトは世界のどこでもプレイできます。

表1 ニンテンドースイッチのハードウェア仕様

2.説明会と体験会後の感想:ハードについて

ニンテンドースイッチの発売時期について

3月3日の発売であれば、春休みに小学校から大学生までの学生がゆっくりとゲームを楽しむことができます。また、例年1-3月期は家庭用ゲームソフトの不需要期なので、優良ソフトが少ない時期です。ニンテンドースイッチのこの時期の発売は、かなりいいタイミングと思われます。

ハード価格について

29,980円というハード価格について、最初は少し高いという印象がありましたが、実際にプレイしてみると、これを3万円でまとめたのは評価してよい、コストパフォーマンスが高いと思うようになりました。まず、本体には静電容量タッチスクリーン式の6.2インチ液晶パネルが搭載されています。小さいですがジョイコンが2つ付いているため、買って直ぐに2人で遊べます。大きいコントローラーやJoy-Conのセットがもう一つ必要な場合は別売りを買う必要がありますが、最初からワンセットは便利です。

ハードウェアの構造

ハードウェアは本体(ディスプレイ部分)とニンテンドースイッチドックの二つに分かれています。テレビに接続して遊ぶ場合は、本体をスイッチドックに格納して使います。外で携帯型機として使う場合、または本体のディスプレイを見て遊ぶ場合は、本体のみを取り出して遊びます。コントローラはJoy-Con(ジョイコン)と呼ばれる小型のコントローラが2つ付属しています。あるいは付属のJoy-ConグリップにJoy-Con2つを装着して1つのコントローラとして使うことも出来ます。

重要なJoy-Con

Joy-Conは本体+ドックの2重構造とともに、ニンテンドースイッチの重要な特徴です。片方のJoy-Conにはキャプチャーボタンがあり、これを押すとゲーム画面の静止画像が撮れます(将来は動画撮影に対応する模様)。NFC(近距離無線通信)チップも搭載しており、amiiboなどのデータを取り込むことが出来ます。

更に、両方のJoy-Conには加速度センサーとジャイロセンサーが搭載され、腕を動かしながらのモーションコントロールを使った操作ができます(今春発売の任天堂製ソフト「ARMS」はこの機能を使います)。バイブレーション機能「HD振動」は、触覚を表現します。物の形や動き、距離などを読み取ることのできる「モーションIRカメラ」も搭載しています。

ハードの性能

ニンテンドースイッチのCPU/GPUの性能数値は公表されていませんが、プレイしてみた感じでは、PS4ほどではありませんが高性能といってよいと思われます。任天堂製ソフトや任天堂ハード向けのサードパーティのソフトは、高精細CGを多用しないアニメ絵が多いため、ニンテンドースイッチは十分な性能と思われます。逆にJoy-Conに複数のセンサーを組み込んだり、タッチパネル付き液晶を搭載するなどしており、これまでにない面白いソフトで面白い遊びができるようになっていると思われます。

ニンテンドースイッチとPS4の比較

表1でニンテンドースイッチとPS4を比較しました。PS4とその上位機種であるPS4Proの性能は、据置型ゲーム機としてはスイッチを凌駕しており、PS4Proは4Kテレビにも対応しています。ただし、PS4/PS4Proはテレビに接続することを前提した純粋な据置型機であり、スイッチとはコンセプトが違います。

これに対してスイッチは据置型機でありながら携帯型機としても使えます。両機のCPU、GPU(グラフィックプロセッサー)の性能を比較すると、スイッチのCPU、GPUはNVIDIAのTEGRAチップのカスタマイズであり、詳細なスペックは不明ですが、CPUは4コアと思われます。これに対してPS4のCPUは8コアであり、これだけを見るとスイッチはPS4のほうが優秀と思われます。

しかし、トータルで見ると、6.2インチの静電容量方式タッチスクリーン付き液晶パネルを搭載し、Joy-ConにはNFC(近距離無線通信)チップとモーションIRカメラを搭載しており、様々なゲームソフトとamiiboによる遊びに対応できるようになっています。スイッチとPS4とでは設計コンセプトが全く異なると思われるため、単純な比較は難しいですが、スイッチはトータル性能に優れた面白いハードだと思います。

3.説明会と体験会後の感想:ソフトについて

ソフトの評価

任天堂製ソフトのラインナップが少ないように見えますが、「ゼルダの伝説」から「スーパーマリオオデッセイ」までの任天堂製優良ソフトが年末までに7作揃うことは評価してよいと思われます。サードパーティ製でも、海外向けにはNBA、FIFAなどのスポーツゲーム、国内向けには有力ソフト会社からのソフトが揃っています。

また、今公表されているサードパーティ製ソフトの多くはリメイクもの、あるいは他のハードウェアからの移植ものですが、スクウェア・エニックス・ホールディングスが複数のソフトの発売を計画しており、スイッチへの積極性が注目されます。

特に重要なのは、2017年発売予定の「ドラクエ」最新作「ドラゴンクエストⅩⅠ過ぎ去りし時を求めて」をPS4、3DS向けとともに、スイッチへも対応させることです。スイッチの課題は、海外はもとより国内の家庭用ゲーム市場を活性化することであり、ドラクエ新作の発売は重要なイベントになると思われます。

「変わったソフト」もある

任天堂らしい「変わったソフト」もありました。3月3日発売の「ワン・ツー・スイッチ」と今春発売の「ARMS」です。前者は2人が対になって遊ぶゲームで、Joy-Conのセンサーで相手の目を感知して早撃ちなどの技を競うものです。ゲーム機やテレビの前で遊ぶゲームではありません。後者は腕が伸びるボクシング様のゲームです。

かつてWiiが大成功した要因は、Wiiスポーツ、Wiiフィットのようなそれまでなかった体感ゲームが成功したからです。これまでにない「変わった」ゲームは任天堂にとって重要なのです。

4.ニンテンドースイッチは「売れる」と予想する

私の結論は、ニンテンドースイッチは「売れる」だろうということです。他に問題がなければ、今年の年末までに大きなブームになる可能性があると思われます。理由は上述の通りです。株式市場が期待しているような画期的なこと(高性能CPUの搭載やVR対応など)はありませんが、据置型であると同時に携帯型としても使える、様々な機能を盛り込んだ面白いハードです。また、高精細CGを「売り」としていないようなので(従来の任天堂のポリシーが引き継がれていると思われます)、ゲーム製作に大きなコストが発生しにくいと思われます。ソフト会社から見るとソフトが作り易いハードではないでしょうか。

そうであれば、任天堂製、サードパーティ製ともにソフト供給は増加すると思われます。この点は、スイッチの普及を考えるときに重要なポイントになると思われます。

なお、1月13日のプレゼンテーションと体験会のあと、1月14、15日に東京で一般ユーザー向け体験会があり、私も15日に行ってみました。面白いという参加者の声が多かったようです。

5.スマホゲームの問題:「ファイアーエムブレム」は高額課金ゲームになるのか

スマホゲームでは、「ファイアーエムブレム ヒーローズ」を2月2日から配信することが決まりました。まずAndroid版が2月2日に配信され、その後iOS版が配信される予定です(iOS版の配信月日は未定)。配信地域は、日本、欧州、南北アメリカなど39カ国です。基本料金無料でアイテム課金型のゲームですが、ガチャ(電子くじ)を導入します。対象年齢は13歳以上で、日本では未成年者の課金上限は月額12,000円です。海外でも13歳以上が対象ですが、未成年者への課金制限は導入しません。

任天堂のブランド力とガチャを含むアイテム課金を合わせて考えると、「ファイアーエムブレム ヒーローズ」は高額課金型ゲームになる可能性が高いと思われます。一般的に日本の高額課金型ゲームは、大多数(90%以上)のユーザーが無料で遊び、10%未満の少数ユーザーが課金します。そして、課金ユーザー1人当たり課金額が平均で月間数千円から数万円、最大10万円以上になるプレイヤーもでてくるというゲームです。

これは、任天堂にとってリスクの高いゲームになる可能性があります。任天堂の主なユーザー層である子供層に対してガチャを勧めることになるからです。月間平均課金額や課金額のレンジがどのようになるのかは配信して見ないとわかりませんし、運営にもよります(ファイアーエムブレム ヒーローズの開発、運営にはディー・エヌ・エーが参画しています)。日本では月間12,000円をゲームに支払うのは高いと感じる親が多いと思われますし、海外でも同様と思われます。また、日本でも海外でも親のクレジットカードを勝手に使って子供が高額課金したという話は絶えません。そういうことを経験した親が任天堂を快く思わなくなる可能性があります。任天堂のブランドイメージが大きく変化する可能性があるのです。実際にそうなる場合は、ニンテンドースイッチの売れ行きに影響する可能性もないとはいえないかもしれません。

このゲームがどのようなもので、任天堂にどのような影響をもたらすか、慎重に見極めたいと思います。日本では高額課金型のスマホゲームは下火になっています。これは、煽りとガチャのひどさ(各種の広告でプレイするように煽るが何万円も使わないとキャラクターが出ない)、イベントの多さに辟易したユーザーが高額課金型ゲームから離れているからです。業績が悪化しているスマホゲーム会社が多くなっているのはそのためです。一方で欧米では、高額課金型ゲームはありますが、大多数のプレイヤーは課金せず、少数のプレイヤーが小額(月間1,000~2,000円以下)を課金するゲームが今も主流です。

なお、「スーパーマリオラン」のAndroid版も3月に配信されることが決まりました。これで、今期計画のスマホゲームで配信開始日が決まってないのは「どうぶつの森」だけになりました(課金形態は不明。ゲームごとに課金方式が異なる模様)。スマホゲームは来期も2~3作程度が配信開始されると思われます。

グラフ1 任天堂のゲームサイクル:据置型ゲーム機

(単位:万台、出所:会社資料より楽天証券作成、予想は楽天証券)

グラフ2 任天堂の業績推移

(単位:百万円、出所:会社資料より楽天証券作成、予想は楽天証券)

6.ニンテンドースイッチは高く評価したいが、ファイアーエムブレムのガチャは想定外

任天堂の2017年3月期3Q決算発表は1月31日、決算説明会は2月1日です。現時点では業績予想と投資判断(現在は投資判断「A」、目標株価レンジ35,000~37,000円)は変えませんが、決算説明会と取材の後に各々を見直す可能性はあります。2月2日配信開始の「ファイアーエムブレムヒーローズ」の影響がどのようなものか、慎重に見極めたいと思います。

現時点での楽天証券のニンテンドースイッチ販売予想は、2017年3月期ハード200万台(会社予想と同じ)、ソフト900万本、2018年3月期ハード1,400万台、ソフト6,800万本。営業利益予想は、2017年3月期450億円(会社予想は300億円)、2018年3月期2,000億円です。(2016年8月19日付けアナリストレポート「任天堂」を参照)。今期については会社側の為替前提(今下期は1ドル=100円の前提)よりは円安であり、3DSビジネスも好調なので、会社予想に対して上乗せ要因があります。来期もスイッチのハードの中身とソフトラインナップを見ると、他に問題がなければ、この予想は実現可能と思われます。

また、ニンテンドースイッチではソフトにリージョナルコードを付けません。即ち、世界のどこで買ったソフトでも原則としてプレイできるようになります。新興国展開が動き始める可能性があります。

ただし、子供に対する高額課金問題が国内外で出てきたら、スイッチの売れ行きに影響する可能性があります。私にとっては、任天堂が子供も遊ぶゲームにガチャを導入するとは全く想定外であり、任天堂がこのことがもたらしかねない深刻な影響を想定していないように見えることも全くの想定外です。付け加えると、ファイアーエムブレムヒーローズの開発、運営は任天堂とディー・エヌ・エーが共同で行いますが、同社との提携は任天堂にとって大きなリスクであると思われます。

ソニー

1.2016年年末商戦はPS4堅調、ソフトは好調

PS4発売以来の年末年始商戦の実績はグラフ3、4の通りです。2013年11月発売のPS4は今も順調に売れていますが、発売後3年を経てさすがにハード販売の伸び率は鈍化してきました。これは、人気の高性能版「PS4Pro」(2016年11月発売)の生産台数が足りず、入手困難になっていることも要因になっていると思われます。PS4Proは4Kテレビに対応しており、4Kテレビが急速に普及していることもPS4Proの人気の要因と思われます。PS4Proの生産台数が増えれば、ハード販売が再び伸びる可能性もあると思われます。

2.PS4用に複数の大作ソフトが生まれる素地ができてきた

ソフトでは2016年5月発売のソニー製「アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝」が12月21日時点で870万本に達しました。今期中に1,000万本の大台に乗せる可能性があります。ソニー製としては久々の大型ソフトです。

PS4ハードの累計販売台数は5,340万台(2017年1月1日現在)に達しており、500~1,000万本クラスの大型ソフトが出易くなっています。ハード販売の伸びは低下していますが、ソフトは逆に大型化する素地が十分出来ており、ソニーにとってもサードパーティにとっても、PS4はソフトで稼げる市場になってきたということです。

グラフ3 PS4の年末年始商戦販売実績

(単位:万台、万本、出所:会社資料より楽天証券作成)

グラフ4 年末年始商戦後のPS4累計販売台数

(単位:万台、出所:会社資料より楽天証券作成)

グラフ5 ソニーのゲームサイクル

(単位:万台、出所:会社資料より楽天証券作成、予想は楽天証券)

グラフ6 ソニー・ゲーム部門の業績

(単位:百万円、出所:会社資料より楽天証券作成、予想は楽天証券)

3.VRソフトはどうなるのか

ソニー・ゲーム部門を取り巻く環境は良好ですが、この中でソニーの課題はVR(バーチャルリアリティ)です。

ソニーは今もVRで成功する方程式を見出していないように見えます。フルVRゲームは今のところ1月26日発売予定のカプコンの「バイオハザード7」だけです。フルVR化が期待された「グランツーリスモSport」(2016年11月15日から2017年に発売延期)は、結局一部のパートのみのVR化になりそうですが、その理由はフルVRのレーシングゲームはプレイヤーの疲れが激しくなるからということです。

当面は、バイオハザード7のユーザーの評価を待ちたいと思います。また、VRソフトでもフルVRソフトは製作ノウハウが重要になってくると思われます。フルVRに対応出来るソフト会社はカプコンも含めて少数と思われますので、それらの会社はVRブームが本格的になると優位性が出てくると思われます。

4.ソニーには引き続き投資妙味を感じる

ソニーはゲームを牽引役とした再成長が始まっていると考えられます。営業利益は今期会社予想2,700億円から2018年3月期4,500億円以上、2019年3月期5,500億円以上に拡大すると予想されます。ゲームだけでなく、カメラ、テレビが順調に伸びていること、音楽部門が安定収益源になっていること、スマートフォンが黒字転換していることが注目点です。

なお、ソニーも高額課金型のスマホゲームを配信しています。ゲーム部門であるソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)ではなく、音楽部門の日本部門であるソニー・ミュージックエンタテインメント・ジャパン(SMEJ)の子会社でアニメ会社のアニプレックスが「Fate/Grand Order」を制作し、2015年7月から順次Android、iOSで配信しています。このゲームはSMEJの重要な収益源になっています。「Fate」はアニメでも成功しており、アニメとゲームのコラボレーションの成功例です。ただし、ソニーの名前が表に出ないようになっています。

ソニーに投資妙味を感じます。

スクウェア・エニックス・ホールディングス-ニンテンドースイッチへのゲーム供給に熱心

ニンテンドースイッチのサードパーティの中で、現時点ではスクウェア・エニックス・ホールディングスが最も多くのソフト供給を表明しています。フラッグシップである「ドラゴンクエスト」の最新版「ドラゴンクエストⅩⅠ過ぎ去りし時を求めて」を2017年中にPS4、3DS向けに発売する計画ですが、これをニンテンドースイッチ向けにも発売する予定です(時期は不明)。このような大作ソフトシリーズの新作が、出たばかりのハードウェアに対応するのは異例です。これ以外にもニンテンドースイッチ向けに5作の発売を公表していますが、そのうちの1作「プロジェクト オクトパス トラベラー」(発売日、価格未定)は全くの新作です。

スクウェア・エニックスのような大手ゲームソフト会社がスイッチへの注力を表明している背景には、スイッチがブームになったときにより多くのソフトを販売し、その市場での大手になろうという目算があると思われます。

足元では、2016年11月29日に発売した「ファイナルファンタジーⅩⅤ」(PS4、Xbox One)の販売本数が600万本を超えました。スクウェア・エニックスの今後の展開に注目したいと思います。

カプコン:「バイオハザード7」がVRブームの試金石となろう

VR(バーチャルリアリティ)は昨年から注目度の高い分野です。ただし、ゲームソフトなどのコンテンツ、特に人を惹き付けるコンテンツが少ないことが問題点です。前述のように、期待のフルVRゲームソフトも、今のところカプコンが1月26日発売する「バイオハザード7」だけです。今後、フルVRのソフトが多く出るかどうか、「バイオハザード7」が試金石になると思われます。

また、PS4の累計販売台数が5,000万台を超え、ニンテンドースイッチの世界展開が始まるとなると、任天堂、ソニーのような家庭用ゲームのハードメーカーだけでなく、スクウェア・エニックス・ホールディングスやカプコンのように、日本では少数になってしまいましたがグローバル展開できる家庭用ゲームソフト専業会社の投資妙味が大きくなると思われます。

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