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テーマ株への熱狂はほどほどに割安な大型株を見直し
窪田 真之
3分でわかる!今日の投資戦略〔平日毎朝8時掲載〕
楽天証券経済研究所の窪田真之と香川 睦が、日本株市場の分析と投資戦略をレポートします。 ともに元ファンドマネージャーであり、国内外のマーケット動向に精通。運用者、分析者としての幅…

テーマ株への熱狂はほどほどに割安な大型株を見直し

2016/5/25
24日の日経平均は、前日比155円安の16,498円でした。米FRBの地区連銀総裁から6月利上げを示唆する発言が相次ぎ、6月米利上げの思惑が復活しています。ただ、その割には円安が進まず、1ドル109円台の半ばで推移していることから、日本株に売りが出ました。
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24日の日経平均は、前日比155円安の16,498円でした。米FRBの地区連銀総裁から6月利上げを示唆する発言が相次ぎ、6月米利上げの思惑が復活しています。ただ、その割には円安が進まず、1ドル109円台の半ばで推移していることから、日本株に売りが出ました。

5月27日(金)に、イエレン米FRB議長が討論会に出ますが、そこで6月利上げについてさらに明確なメッセージが出るか、注目されています。

今日は、東証マザーズ上場のテーマ株投資について、考えていることを書きます。

(1)小型成長株は短期投資

私は、2013年まで25年間、日本株のファンドマネージャーをやっていましたが、その時、肝に銘じていたのが「小型成長株は短期投資」です。急騰・急落を繰り返す小型成長株に、短期投資のスタンスで飛びのり・飛びおりを繰り返していました。短期とは言っても、私はデイ・トレーディングはしませんでした。私がやっていた「短期投資」は、1ヶ月~6ヶ月くらいの投資です。

なお、ここで言う「成長株」には、安定成長の大型株は含まれません。飛びのり・飛びおりが必要なのは、小型成長株です。バイオ・フィンテック・IOT・ロボットなど、さまざまな成長の夢を追って急騰・急落を繰り返す銘柄は、株価に上昇の勢いがついている間はいいですが、勢いが落ちると急落することもあります。特に、東証マザーズの成長株は注意が必要です。

(2)乱高下する東証マザーズ指数

東証マザ-ズ指数は、今年に入ってから24.6%上昇しています。日経平均が13.3%下落しているのと対照的です。バイオ・フィンテック・IOT・ロボットなど夢のあるテーマが次々に現れていること、東証一部の主力大型株が買いにくいことから、東証マザーズに投資資金が集中しています。短期トレーディング機会がたくさんある魅力的な市場と言えます。

ただし、どんなに素晴らしい夢のある成長株でも、急騰の後には、急落することがあることを理解して売買することが大切です。そのことを理解していただくために、まず、東証マザーズ指数と日経平均の値動きを比較した以下のチャートをご覧ください。

東証マザーズ指数と日経平均の動き比較:2013年1月4日―2016年5月24日

(注:2013年1月4日の値を100として指数化、楽天証券経済研究所が作成)

アベノミクスがスタートした2013年からの値動きを比較しています。日経平均が54%しか上昇していないのに対し、東証マザーズ指数は166%も上昇しています。東証マザーズが魅力的な市場であることがわかります。ただし、ここで気をつけていただきたいのは、値動きの荒さです。アベノミクススタート以来、マザーズ指数には3回の大きな下落局面があります。グラフで「下落局面」と、書いてあるところです。そこの値動きを、日経平均と比較してください。日経平均も大きく下げていますが、東証マザーズはそれを上回る暴落になっています。上がる時も下がる時も、値動きが派手なのが、東証マザーズの特色です。

東証マザーズ株の値動きの特色を踏まえた上で、東証マザーズ株でうまくトレードするために、私は、以下の2つの戦略をとっていました。

短期の順バリ投資

東証マザーズが勢いよく上がっている時に、積極的に短期トレーディングを繰り返して利益を積み上げる。株に上昇の勢いがなくなってきたら、撤退する。東証マザーズ株が急落する時に、保有株を残さない。最後に残った株を売るときは、利益確定・損切りにかかわらず、売却する。

やや長めの逆バリ投資

テーマ相場が終わって暴落した小型成長株が、安値圏で値動きが小さくなってきたところで投資を始める。急落直後の値動きが荒いところで買うのは禁物。みんながテーマを忘れて出来高が小さくなったところで買う。何度も盛り上がったり、冷めたりを繰り返す、息の長い成長テーマを選ぶことが望ましい。同じテーマで再び、相場が盛り上がるのを待つ。こちらは、結構、辛抱が必要で、時に1年以上の投資になることもあるが、当たると、大きく取れることもある。

それでは、東証マザーズと日経平均値動き違いを理解していただくために、もっと長い期間で比較したチャートも、見てみましょう。

東証マザーズ指数と日経平均の動き比較:2003年9月末―2016年5月24日

(注:2003年9月末の値を100として指数化、楽天証券経済研究所が作成)

こうして長いチャートを見ると、東証マザーズが長期的に上昇している市場でないことが、わかります。始点をどこに置くかで、見え方が異なります。こうした過去の値動きも頭に入れておくべきと思います。

(3)大型株に見直し余地

上がっている株は良い株に見え、下がっている株は良くない株に見えるものですが、私は今、PERやPBR、配当利回りから見て割安な大型株に、投資価値の高い銘柄が多数あると考えています。高値圏にある東証マザーズテーマ株の上昇の勢いが鈍ったところで少し売り、下がって割安になっている大型優良株に乗り換えていくことを考えてもいいと思います。

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