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大手銀行株の投資判断について
窪田 真之
3分でわかる!今日の投資戦略〔平日毎朝8時掲載〕
楽天証券経済研究所の窪田真之と香川 睦が、日本株市場の分析と投資戦略をレポートします。 ともに元ファンドマネージャーであり、国内外のマーケット動向に精通。運用者、分析者としての幅…

大手銀行株の投資判断について

2016/1/28
27日の日経平均は455円高の17,163円でした。26日にWTI原油先物・欧米株式が上昇した流れを受けて大幅に反発し、26日の急落(▲402円)分を1日で取り戻しました。
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 27日の日経平均は455円高の17,163円でした。26日にWTI原油先物・欧米株式が上昇した流れを受けて大幅に反発し、26日の急落(▲402円)分を1日で取り戻しました。

27日、米国でFOMC(金融政策決定会合)の結果発表がありました。事前の市場予想通り、政策変更はありませんでした。注目されたFOMC声明文に「世界景気や金融市場の動向を注視する」との文言が盛り込まれましたが、それ以上踏み込んだハト派(今後の追加利上げに否定的なトーン)文言がなかったことが嫌気され、NYダウは222ドル下がりました。27日のWTI原油先物は米国の原油在庫が増加したことを嫌気して一時下がった後に持ち直し、前日比で大きくは変動していません。CME日経平均先物は17,055円となっています。

昨日、多くの読者の方から「銀行株レビュー」の依頼をいただきました。今日は、大手銀行株の投資判断について書きます。

(1)3メガ銀行は、好配当利回り株として魅力的という判断は変わらず

昨年8月以降、日経平均が大きく下がりましたが、3メガ銀行株の下落率は、日経平均よりさらに大きくなっています。

 
 

日経平均と3メガ銀行株の値動き比較:2015年8月7日―2016年1月27日

(注:2015年8月7日の値を100として指数化、楽天証券経済研究所が作成)

株価の下落率は大きいですが、3メガ銀行に特段、新たな悪材料は発生していないと判断しています。株価が下がったことにより、配当利回りが高くなり、より魅力的な投資対象になっていると考えています。三菱UFJ FG(8306)とみずほFG(8411)は、10万円以下の金額から投資できるので、積み立て型の投資も可能です。

 

3メガ銀行の株価バリュエーションと最小投資金額:1月27日時点

コード 銘柄名 1月27日 配当 PER PBR 最小売買金額
8306 三菱UFJ FG 634.0円 2.8% 9倍 0.57倍 63,400円
8316 三井住友FG 4,106.0円 3.7% 7倍 0.62倍 410,600円
8411 みずほFG 210.8円 3.6% 8倍 0.64倍 21,080円

(注:楽天証券経済研究所が作成)

(2)三井住友FG(8316)が第3四半期(2015年10-12月)決算を発表

大手銀行は、通常は他の事業会社の決算発表が終わってから、最後の方に決算発表しています。ところが、今回は、三井住友FG(8316)が、他社に先駆けて1月26日に決算発表しました。特にサプライズ(驚き)はなく、市場予想通りの決算内容でした。

「特にサプライズがない」、つまり特筆すべき新たな悪材料がなかったことが、今は重要情報です。世界的な株安のあおりをうけて、三井住友FG(8316)株も大きく下落し、予想配当利回りは3.7%まで上昇しています。新たな悪材料がない中、株価が下がったことにより、三井住友FG(8316)株は、より割安で投資価値が高まったと判断されます。

 

三井住友FGが発表した第3四半期決算の内容(抜粋)

  2015年4-12月
(実績)
前年比 2016年3月期
(会社予想)
前年比 進捗率(注)
連結経常利益 9,001億円 ▲19% 1兆2,200億円 ▲8% 73%
連結純利益 6,262億円 ▲8% 7,600億円 +1% 82%

(注:進捗率は2016年3月期の通期業績目標に対する2015年4-12月実績の比率、同社決算短信より作成)

12月までで、通期業績目標に対する、経常利益の進捗率は73%、純利益の進捗率は82%です。通期見通しの達成確度は高いと判断されます。決算発表で開示されたポイントで、以下2点が好感されます。

  • 貸付金拡大続く、海外の伸びが大きい

三井住友銀行単体の貸付金は70兆2332億円と前期末(2015年3月末)比で2.9%増加しています。内、国内貸金よりも利ざやが大きい海外貸付金が20兆6155億円と前期末比で8.9%拡大しています。国内貸付金は0.5%増と、あまり伸びていません。

  • 不良債権比率

三井住友FG連結で、12月末で1.13%と低水準に留まっています。前期末の1.39%から0.26ポイント減少しました。三井住友銀行単体では、12月末で0.77%で前期末の0.97%から0.20ポイント減少しました。

長期金利の低下で国内の利ざやが縮小していることは懸念材料ですが、利ざやが相対的に高い海外貸付金が伸びており、海外で収益を拡大する銀行に変わりつつあります。不良債権比率も低水準に留まっており、財務内容は良好と判断できます。

なお、欧米の金融機関で、資源関連与信が膨らんでいるところに、不安が広がっていますが、三井住友FGについては、資源関連の非日系企業向け与信は、高格付先が中心で、資源価格急落で不良債権が急拡大する懸念は今のところ小さいと考えられます。

みずほFG(8411)・三菱UFJ FG(8306)はまだ第3四半期決算を発表していませんが、三井住友FG(8316)と同様に、安定的に高収益を上げられる体質に転換しつつあると判断しています。

(3)大手銀行には割安で配当利回りが高い銘柄が多い

日本の大手銀行は、財務内容が改善し、収益力が安定してきた割には、予想配当利回りが高く、投資魅力の高い銘柄が増えています。以下の銘柄にも注目できます。

なども、投資対象として注目できます。ただし、利ざや縮小が続く国内中心にビジネスを展開している銀行よりも、3メガ銀行のように海外で利益を拡大しつつある銀行の方が、より長期的な投資魅力は高いと判断しています。三井住友トラストHLDG(8309)、同3.3%のゆうちょ銀行(7182)1月27日時点で予想配当利回りが3.2%の

 

 

 

  

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