あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

さて、年初の日経平均は、下落して始まりそうです。年末、日本市場が閉まっている間(30日・31日)にNYダウが合計295ドル下がっているからです。31日のCME日経平均先物は18,760円と、年末の日経平均(19,033円)対比、273円安い水準まで下がっています。

ただし、日経平均の下値は堅いと考えています。NYダウも、大勢ボックス圏に入っており、ここから大きく下げるとは考えていません。

(1)年末の米国市場の動き

NYダウの年末の動きは以下の通りです。

2015年12月30日:17,603ドル(前日比▲117ドル)

2015年12月31日:17,425ドル(同▲178ドル)

NYダウ日足:2015年8月11日~12月31日

為替は、1ドル120円強で、大きくは動いていません。WTI原油先物も、1バレル37ドル前後で、大きくは動いていません。

今年は、日並びの関係から、世界の主要市場の中で、日本が最初に始まることになります。年初は、下げて始まりそうですが、2016年は日本の景気・企業業績の回復が続くと予想していますので、下がったところは買い場の見方は変わりません。

(2)今週の注目指標

今週は、アメリカで重要な経済指標の発表が相次ぎます。昨年12月に9年半ぶりの利上げを実施したFRB(中央銀行)の追加利上げがいつ頃になるか考える最初の重要指標となります。以下に注目しています。

  • 米12月ISM製造業景況指数(4日発表予定)

    米景気は消費など内需に牽引されて堅調ですが、製造業の景況は悪化しつつあります。ドル高・原油安などが影響しています。11月は、ISM製造業景況指数が48.6と、景況判断の分かれ目の50を割り込みました。12月には、製造業景況指数が50を割り込む中で9年半ぶりの利上げが実施されましたが、12月の製造業景況がさらに悪化するようだと、追加利上げの時期が遅くなる思惑を生じます。

  • 米12月雇用統計(8日発表予定)

    米金融政策を決める上で、もっとも重視されているのが、雇用統計です。雇用は順調に回復が続いていると考えられています。12月に利上げを実施した後、最初の雇用統計になり、注目度は高まっています。

(3)注目の決算発表

2月決算や8月決算が多い小売業の、9-11月期決算発表が予定されています。暖冬で、衣料消費は低調の可能性があります。

  • 日発表予定:エービーシー・マート(2670)
  • 日発表予定:ファーストリテイリング(9983)・セブン&アイHLDG(3382)・良品計画(7453)
  • 日発表予定:ユニーグループHLDG(8270)・吉野家HLDG(9861)

(4)昨年はたくさんのコメントをいただき、ありがとうございました

多数の励ましのお言葉をいただきありがとうございました。また、ご批判の言葉もいろいろいただきました。すべてのコメントに毎日、目を通しています。至らぬことも多いですが、皆様にいただいたお言葉を、さらなるレポートの改善に生かしていく所存です。本年も、本コラムをなにとぞ、よろしくお願い申し上げます。