25日の日経平均は733円安の17,806円でした。昨日の緊急レポートで書いた通り、日本株は買いの好機と判断しています。まずは、大型の好配当利回り株から投資を始めたら良いと考えています。
(1)ディフェンシブ株と、景気敏感株に分散投資
世界景気への不安がまだ完全に払拭されたわけではないので、医薬品・食品・通信など、景気変動の影響を受けにくいディフェンシブ業種から、投資銘柄を選んでいくことが無難です。ただし、私は世界景気が急激に悪化するリスクは低いと考えていますので、景気敏感株にも分散投資したいと考えています。世界景気への漠然とした不安感から株が売られたので、景気敏感株には配当利回りが高い割安な株が増えています。
(2)ディフェンシブな業態に属する好配当利回り株
楽天証券スーパースクリーナーを使って、以下の条件で、ディフェンシブな好配当利回り株をスクリーニングしました。
スクリーニング条件
- 予想配当利回り2.8%以上
- 時価総額7,000億円以上
- ディフェンシブ業種と判断している業種から選択
ディフェンシブな業態として、具体的にはメガバンク・医薬品・食品・コンビニ・通信から投資の参考銘柄を選びました。メガバンクは、かつては景気敏感株でしたが、今はディフェンシブ株として評価していいと、私は判断しています。財務内容が改善し、収益基盤が安定的になってきているからです。海外で事業拡大しつつあることが、収益力を高めることに寄与しています。今のメガバンクは、仮に国内の不動産市況が下落に転じても、かつてのように財務内容に大きなダメージを受けることはないと判断しています。
スクリーニング結果:8月25日時点
コード | 銘柄名 | 業 態 | 株価:円 | 配当利回り |
---|---|---|---|---|
8411 | みずほFG | メガバンク | 228.0 | 3.4% |
8316 | 三井住友FG | メガバンク | 4,555.0 | 3.3% |
4502 | 武田薬品工業 | 医薬品 | 5,690.0 | 3.2% |
4568 | 第一三共 | 医薬品 | 2,195.5 | 3.1% |
2914 | 日本たばこ産業 | タバコ・食品 | 3,984.5 | 3.1% |
2651 | ローソン | コンビニ | 8,460.0 | 2.9% |
9437 | NTTドコモ | 通信 | 2,401.0 | 2.9% |
(2)割安な景気敏感株にも分散投資
楽天証券スーパースクリーナーを使って、以下の条件で、景気敏感業種からも好配当利回り株をスクリーニングしました。こちらの銘柄群にも、分散投資したいと考えています。
スクリーニング条件
- 予想配当利回り3.4%以上
- 時価総額7,000億円以上
- 景気敏感と判断している業態から選択
スクリーニング結果:8月25日時点
コード | 銘柄名 | 業 態 | 株価:円 | 配当利回り |
---|---|---|---|---|
7751 | キヤノン | 電機 | 3,551.0 | 4.3% |
8031 | 三井物産 | 大手商社 | 1,455.0 | 4.3% |
7201 | 日産自動車 | 自動車 | 1,020.0 | 4.2% |
5411 | ジェイエフイーHLDG | 鉄鋼 | 1,771.0 | 3.9% |
5020 | JX HLDG | 石油精製 | 431.4 | 3.8% |
5108 | ブリヂストン | タイヤ | 3,800.0 | 3.4% |
7203 | トヨタ自動車 | 自動車 | 6,725.0 | 3.4% |