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米FOMC発表受け、為替はやや円高へ動いたが大きな波乱なし
窪田 真之
3分でわかる!今日の投資戦略〔平日毎朝8時掲載〕
楽天証券経済研究所の窪田真之と香川 睦が、日本株市場の分析と投資戦略をレポートします。 ともに元ファンドマネージャーであり、国内外のマーケット動向に精通。運用者、分析者としての幅…

米FOMC発表受け、為替はやや円高へ動いたが大きな波乱なし

2015/6/18
日本時間で18日午前3時に米FOMC(金融政策決定会合)の結果が発表され、午前3時30分からイエレンFRB議長の会見がありました。
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日本時間で18日午前3時に米FOMC(金融政策決定会合)の結果が発表され、午前3時30分からイエレンFRB議長の会見がありました。FOMC発表直前(3時)に1ドル124.44円まで円安が進んでいましたが、発表後は円高が進み、午前4時19分に123.19円まで円高が進みました。日本時間午前6時25分現在、1ドル123.40円をつけています。

17日のNYダウは、31ドル高の17,935ドルでした。CME日経平均先物(円建て)は20,160円と、16日の日経平均終値(20,219円)より59円安くなりました。

(1)FOMCで大きな波乱はなし

大きく円高や円安が進む波乱はありませんでした。

  • 今回、利上げがなかった(FF金利誘導目標を0-0.25%で据え置き)ことは、事前予想通りで、相場材料となっていません。
  • FOMC声明で利上げ時期の明確な示唆がなかったことは、ドル買い筋を失望させました。
  • イエレン氏会見でも利上げ時期の示唆がなかったことがドル買い筋をさらに失望させました。
  • ただし、年内の利上げ見通しは変わっていないことから、大幅なドル安(円高)が進むこともありませんでした。

(2)FOMC声明文の注目点

FOMC声明文には新たに「米景気は1-3月に減速した後、4月からゆるやかに回復している」旨、盛り込まれました。ここを読むと、年内利上げに向けて一歩前進と見ることもできます。ただし、利上げ時期について、明確な示唆はありませんでした。「年後半に景気が回復すれば、年内の利上げが適当」と、前回(3月)のFOMCの文言をそのまま引き継いだだけでした。そのため、利上げ時期についてなんらかの示唆が得られると予想していたドル買い筋を失望させ、為替はやや円高方向に動き始めました。

今回の発表で、もう1つ注目が高かったのが、FOMCメンバー17人による、先行きのFF金利予想です。予測の中央値を見ると、先行きの金利上昇期待が少しだけ低下していることがわかりました。

FOMCメンバー17人によるFF金利(誘導目標)の予想(中央値)

  • 2015年末予測:0.625%(3月の予測と変更なし)
  • 2016年末予測:1.625%(3月予測の1.875%よりも0.25%低下)
  • 2017年末予測:2.875%(3月予測の3.125%よりも0.25%低下)

先行き金利上昇ペースがある程度弱まることは事前予想通りでした。ただし、半年後に迫った2015年末にFF金利の誘導目標が0.5―0.75%に引き上げられるというFOMCメンバー予測(中央値)が変わらなかったことには意味があります。FOMCメンバー予測(中央値)では、FF金利が現在の水準から年内に0.5%引き上げられることを予想していることになります。9月に0.25%、12月に0.25%引き上げられることを示唆していると取ることもできます。この部分を見る限り、年内の利上げの確度は高まったとも解釈できます。

今回のFOMCは、ドル買い筋をやや失望させましたが、年内利上げの方向性を確認する内容も含まれており、結果として為替市場に大きな影響を与えませんでした。

(3)日本株投資への考え方

日本の景気・企業業績の回復が鮮明になってきているので、日経平均はいずれ上値トライするものと考えます。ただし、当面は、世界的な金利上昇や円高進行懸念が、日経平均の上値を抑えそうです。日経平均が上値トライする時期については、慎重にみきわめていく必要があると思います。

最近、日経平均の上値が重いのは、以下の2つのリスクが意識されているからです。

  • 米FRBが利上げの必要性を示唆しているため、米長期金利が高止まり、欧米株式が調整しつつあること。
  • 米長期金利が低下すれば欧米株式は上昇しやすくなるが、その時は円高が進んで日本株の上値を抑える可能性があること。

今回発表された米FOMC(金融政策決定会合)結果は玉虫色で、金利や為替が大きく動くことはありませんでした。

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