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ファナック・東エレク下方修正スマホ関連株に暗雲
窪田 真之
3分でわかる!今日の投資戦略〔平日毎朝8時掲載〕
楽天証券経済研究所の窪田真之と香川 睦が、日本株市場の分析と投資戦略をレポートします。 ともに元ファンドマネージャーであり、国内外のマーケット動向に精通。運用者、分析者としての幅…

ファナック・東エレク下方修正スマホ関連株に暗雲

2015/7/29
昨日15時にファナック(6954)が、16時15分に東京エレクトロン(8035)が第1四半期(4-6月)決算発表と同時に、今期(2016年3月期)業績見通しを下方修正しました。第1四半期が終わったばかりで、すぐに下方修正を発表するのは異例です。第1四半期末にかけてスマホ関連の受注が悪化したことが原因と考えられます。今日は、ファナック(6954)・東京エレクトロン(8035)の株価は大幅下落が予想されます。
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 昨日15時にファナック(6954)が、16時15分に東京エレクトロン(8035)が第1四半期(4-6月)決算発表と同時に、今期(2016年3月期)業績見通しを下方修正しました。第1四半期が終わったばかりで、すぐに下方修正を発表するのは異例です。第1四半期末にかけてスマホ関連の受注が悪化したことが原因と考えられます。今日は、ファナック(6954)・東京エレクトロン(8035)の株価は大幅下落が予想されます。

上海株急落・内閣支持率の急低下が不安視される中、新たに、スマホ関連受注の急低下という悪材料が加わり、日経平均はしばらく上値が重いと考えられます。日経平均で20,000円前後は日本株の良い買い場になるとの考えは変わりませんが、短期的には下値リスクは残ります。

(1)28日の日経平均は、上海株に振り回される

28日の日経平均は午前中に前日比280円安の20,070円まで下落しました。28日の上海総合株式指数が一時前日比5%安と売られたことが嫌気されました。ただし、日経平均は大引けで前日比21円安の20,328円まで戻りました。上海総合が、前日比1.7%安まで戻したのを見て、日経平均も下げ幅を縮小しました。

(2)第1四半期の決算発表は、出だしを見る限り、スマホ関連・中国関連は冴えない

最初に決算を発表した日本電産(6594)は好調でしたが、その後の決算発表では、スマホ・中国関連は低調です。中国経済の減速が、直接あるいは間接的に日本の輸出企業に悪影響を及ぼしている印象です。

これまでは、上海株の下落を見て日本の中国関連株が売られましたが、ここからは上海株の動きではなく、出てきた業績に株価が反応して動くことになると思います。

(3)ファナック(6954)が通期業績予想を下方修正

ファナック(6954)の第1四半期(4-6月)業績は好調でした。売上高は前年比20%増の1,974億円、営業利益は同11%増の739億円となりました。スマホ関連の売上が貢献した模様です。ただし、第1四半期の終わりにかけて、スマホ関連の受注が急低下、さらに第2四半期以降も受注の減少が続くと想定されることから、通期(2016年3月期)の予想は下方修正することとなりました。

 
 

ファナック(6954)が公表した2016年3月期業績予想

(金額単位:億円)

  4月27日公表 前年比 7月28日公表 前年比
売上高 6,801 -6.8% 6,283 -13.9%
営業利益 2,646 -11.2% 2,182 -26.7%
経常利益 2,794 -10.4% 2,331 -25.3%
純利益 1,912 -7.9% 1,595 -23.2%

(出所:同社決算短信)

今回の業績予想下方修正について、同社は決算短信で以下の通り、説明しています。

「これまで活発だった一部IT産業の短期的な需要につきましては、当第1四半期末にかけ受注が急減しており、第2四半期以降はさらに減速していく見込みです。また、中国等の設備投資動向において不透明な状況が続いています。」

4月27日に公表したばかりの予想を、7月28日に大きく修正するのは異例です。ファナック(6954)は、これまでIR(投資家との対話)に消極的でしたが、今期からIRを積極化すると宣言したばかりです。4月27日時点で、決していい加減な予想を作成したわけではないと思います。その時点で想定できないくらい、6月末にかけて受注の減少が急だったと想定されます。

(4)東京エレクトロン(8035)も業績予想を下方修正

東京エレクトロン(8035)も、通期予想を下方修正しました。半導体製造装置の受注が予想以上に減少したためです。スマホ関連の受注失速が東京エレクトロンにも影響を及ぼしたと推定されます。

 

東京エレクトロン(8035)が公表した2016年3月期業績予想

(金額単位:億円)

  4月27日公表 前年比 7月28日公表 前年比
売上高 6,750 10.1% 6,450 5.0%
営業利益 1,120 27.1% 950 7.8%
経常利益 1,120 20.5% 950 2.2%
純利益 790 9.9% 660 -8.2%

(出所:同社決算短信)

(5)中国関連株の業績は二極化、消費関連は好調、投資関連は不調

中国経済は、過剰投資の修正が必要で減速感が強まっていますが、消費は好調を維持しています。それを反映し、日本の中国関連株も、中国の設備投資関連株は不振で、消費関連株は好調です。

は、第1四半期(4-6月期)が売上高が前年比▲5.5%で、営業利益が同▲62.6%と不振がきわだっています。日立建機(6305)は、中国向けの売上げが成長しており、上半期(1-6月期)は、4.4%増収、21.8%営業増益と好調でした。一方、花王(4452)28日に決算発表した銘柄で言うと、

 

 

  

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