facebook twitter
原油先物上昇を好感して日経平均が反発
窪田 真之
3分でわかる!今日の投資戦略〔平日毎朝8時掲載〕
楽天証券経済研究所の窪田真之と香川 睦が、日本株市場の分析と投資戦略をレポートします。 ともに元ファンドマネージャーであり、国内外のマーケット動向に精通。運用者、分析者としての幅…

原油先物上昇を好感して日経平均が反発

2015/2/5
4日の日経平均は342円高の17,678円でした。3日ニューヨークでWTI原油先物(期近)が3.48ドル高の53.05ドル/バレルと上昇したことが好感され、三菱商事(8058)、伊藤忠商事(8001)などエネルギー関連株が大きく上昇しました。また、日本の長期金利が急反発したことでメリットを受ける第一生命保険(8750)・T&DHLDG(8795)・三菱UFJFG(8306)など金融株の上昇率も高くなりました。
facebook twitter メールで送る 印刷

4日の日経平均は342円高の17,678円でした。3日ニューヨークでWTI原油先物(期近)が3.48ドル高の53.05ドル/バレルと上昇したことが好感され、三菱商事(8058)、伊藤忠商事(8001)などエネルギー関連株が大きく上昇しました。また、日本の長期金利が急反発したことでメリットを受ける第一生命保険(8750)・T&D HLDG(8795)・三菱UFJ FG(8306)など金融株の上昇率も高くなりました。

現在、発表が続いている10-12月決算は概ね好調です。4日は、トヨタ自動車(7203)やソニー(6758)が今期業績予想を大幅に上方修正したことが注目されます。日経平均は、今しばらく17,000円台で値固めした後、再び上値トライすると予想しています。

(1)原油上昇は、世界景気にプラス

原油下落は、最終的に世界景気にプラスと判断しています。ただし、あまりに下落速度が速過ぎて、短期的に逆オイルショックが起こる懸念が高まっていました。

 

WTI原油先物(期近)の日次推移:2014年4月1日~2015年2月3日)

(出所:WTI先物価格はブルームバーグ、シェールオイル生産コストは楽天証券経済研究所推定)

アメリカはエネルギーコスト急低下の恩恵で、景気が好調です。大型車がよく売れるなど消費に好影響が出ています。そのアメリカでも、最近は原油急落ピッチが速すぎることによる、マイナス影響が目立ち始めていました。シェール・ガス・オイル採掘業者に破綻が増加することに加え、石油関連産業の利益の大幅な減少が懸念されていました。

私は、原油価格が1バレル60ドル辺りまで戻った方が、米景気に良い影響が及ぶと考えています。1バレル60ドルでもエネルギーコスト低下のメリットは十分大きい上に、60ドルならば採掘を続けられる採掘業者が多くなるからです。

原油急落の最大の原因は、アメリカのシェールオイル増産です。アメリカが原油の輸入を減らした影響で、世界的に原油が供給過剰となりました。ところが、そのシェール油田の大半がコスト割れになるまで原油が売り込まれたのは行き過ぎであった可能性もあります。今後、原油先物が60ドルに向かって自律反発が続けば、米景気にも安心感が広がり、NYダウの18,000ドル超えが視野に入ると考えられます。今後のWTI原油先物の動きに注目です。

(2)長期金利上昇で金融株が買われる。

日本の長期金利が急反発したことから、3日は日経平均がショック安となりましたが、4日は金利上昇でメリットを受ける生保・銀行など金融株に買いが広がりました。

長期金利上昇が、企業価値に大きくプラスとなるのが生命保険業です。終身保険の保険負債は10~20年と非常に長い期間に及びます。生命保険会社は、10~20年の長期負債を固定金利で調達しているのと同様の状態です。そこで長期国債の利回りが低下すると、将来、運用で逆ザヤが発生する懸念が強まります。

第一生命保険(8750)など生命保険株は、これまで長期金利低下による逆ザヤ発生懸念で株価が低迷していました。足元は、長期金利の急反発を好感して、株価も急上昇しています。

銀行業にとっても、長期金利上昇はプラスです。銀行は預金を集めて貸金を行い、利ザヤを稼ぐのが基本ビジネスです。長短金利スプレッドが小さくなりすぎると、預貸金利ざやを取りにくくなるという問題がありました。長期金利が自律反発したことは、生保・銀行業の経営にプラスの影響を及ぼします。

(出所:ブルームバーグ)

日本の長期金利推移:2014年10月1日~2015年2月4日

 

 

【この記事に対するアンケート回答はこちらから】

トウシルのオススメ記事

▲トウシルトップページへ

 

2018年9月株主優待祭
NISAつみたてNISAロールオーバー
トウシル1周年特集
このレポートについてご意見・ご感想をお聞かせください原油先物上昇を好感して日経平均が反発

本コンテンツは情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身でご判断いただきますようお願いいたします。本コンテンツの情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。本コンテンツの記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答え致しかねますので予めご了承お願い致します。また、本コンテンツの記載内容は、予告なしに変更することがあります。

記事についてのアンケート回答確認

原油先物上昇を好感して日経平均が反発

今回のレポートはいかがでしたか?
コメント
2018年9月株主優待
 
お宝優待株
 
投資の日
 
10万円株
人気記事ランキング
デイリー週間月間
NISAつみたてNISAロールオーバー
 
投資の失敗
 
人気ブロガー
 
トウシル1周年特集
老後破綻
 
動画でわかる
 
美白YouTuberが紹介!無理なくカンタンな貯蓄術のススメ
 
ふるさと納税
メールマガジン

直近1日の記事を配信します

配信:平日毎営業日配信
祝日・GW・夏季/冬季休暇 を除く

公式SNS

タイムリーな情報を
ゲットできます

配信:記事配信時 随時
facebookおよびTwitterには一部配信しない記事もあります

TOP
×
トウシル メールマガジン および SNSについて
メールマガジン 申込み

トウシルメールマガジンではレポートやコンテンツ等、直近1日の記事をお知らせします。
本メールは配信希望のお客様に平日毎日お届けしております。
リアルタイムでの情報取得は、公式SNS(facebook、twitter)もあわせてご利用ください。

  • 「メールマガジン 選択/受付」画面から購読を選択できます。
  • 楽天証券のメルマガをすでに配信希望にされている方は、
    初期設定としては購読申し込みとなっている場合があります。
  • メールマガジン購読申し込みには、楽天証券会員登録(口座開設)が必要となります。
Gmailサービスをご利用の方へ
メールマガジンを受信時正しく表示されないことがございます。あらかじめご了承ください。
メールマガジン サンプル
メールマガジンサンプル
  • 「メールマガジン 選択/受付」画面から購読を選択できます。
  • 楽天証券のメルマガをすでに配信希望にされている方は、
    初期設定としては購読申し込みとなっている場合があります。
  • メールマガジン購読申し込みには、楽天証券会員登録(口座開設)が必要となります。
Gmailサービスをご利用の方へ
メールマガジンを受信時正しく表示されないことがございます。あらかじめご了承ください。