今週の日本株見通しと、これまでの決算発表まとめ

日経平均は、「下値は堅いが上値は重い」状態が続いています。先週の日経平均は、1週間で162円上昇して17,674円となりました。ただし、先週末のＮＹダウが251ドル安と下がったことを受けて、ＣＭＥ日経平均先物は1月30日に17,500円に下がっています。

今週の日経平均は、引き続き、17,000円台半ばで一進一退と予想します。

(1)個別銘柄は決算発表に大きく反応

現在、発表中の10-12月決算に注目が集まっています。決算発表時に、通期（2015年3月期）業績見通しを増額または減額修正する銘柄の値動きが大きくなる傾向があります。

30日の日経平均は、前日比0.4％上昇しています。日経平均の動きと比較し、業績修正を発表した銘柄の値動きが大きいことがわかると思います。増額修正で株価が上がり、減額修正で下がることが多いですが、そのようにわかりやすい反応ばかりではありません。

株価は、市場の期待に対するサプライズ（驚き）に反応します。利益の増額修正を発表しても、サプライズがなければ株価の動きは小さくなります。川崎重工業（7012）は、早い時期から増額修正の観測が出ていましたので、今回増額を発表しても株価の反応は限定的でした。

修正幅が小さいと逆の反応もあります。積水化学（4204）は、小幅の増額修正を発表したので、好材料が出尽くしとなって売られたと考えられます。逆に、小幅の減額修正を発表したショーワ（7274）は、悪材料出尽くしと見られて買われたと考えられます。

(2)30日に発表の業績予想修正

以下に掲げる銘柄のうち、業績修正にサプライズがあるものは、今日の値動きが大きくなる可能性があります。