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日本株は「割安」と考えます
窪田 真之
3分でわかる!今日の投資戦略
楽天証券経済研究所の窪田真之と香川 睦が、日本株市場の分析と投資戦略を毎営業日レポートします。 ともに元ファンドマネージャーであり、国内外のマーケット動向に精通。運用者、分析者と…

日本株は「割安」と考えます

2015/1/6
長期国債と日本株、どちらの投資魅力がより高いと思いますか。1月5日時点で、新発10年国債利回りは0.32%。これに対して、東証一部の配当利回り(加重平均)は1.75%です。
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長期国債と日本株、どちらの投資魅力がより高いと思いますか。1月5日時点で、新発10年国債利回りは0.32%。これに対して、東証一部の配当利回り(加重平均)は1.75%です。私は、日本株の方が、投資価値が高いと考えます。

もちろん、株の配当利回りは確定利回りではありません。株価が短期的に大きく下がったり上がったりすることもあります。それでも私は、日本株は割安であり、価格変動のリスクを負って投資していく価値があると判断しています。

(1)かつて長期金利5%の時、日本株配当利回りは1%もなかった

1993年にさかのぼると、長期国債が割安で、日本株は割高であったことが明瞭です。当時は、株の配当利回りは1%もありません。この時、長期金利は5%ありました。

(東証一部配当利回りと長期金利推移:1993年5月~2015年1月5日)

(注:東証一部配当利回りは加重平均、長期金利は10年もの新発国債利回り、楽天証券経済研究所が作成)

1993年に10年国債を買えば、10年間で50%の利回りを確定できました。それでも、当時5%の国債利回りに魅力を感じた投資家はあまりいませんでした。なぜでしょう? 今では、信じられないことかもしれませんが、当時は、まだインフレ期待が高かったのです。1970年代の石油危機の時に、インフレ率が10%を超えた時の記憶もまだ残っていました。当時は「インフレは必ず復活する。高インフレ復活を前提とすると利回り5%程度の国債では魅力ない」と考えた人が多かったのです。

(2)今は長期国債や銀行預金より日本株の利回りの方が高い

今、10年国債利回りがついに0.32%まで下がり、株の配当利回りは1.75%まで上昇しました。利回りで比較すると、長期国債や銀行預金よりも、日本株の方が高い時代になりました。

(東証一部配当利回りと、10年国債・3年定期預金利回り比較)

(注)定期預金利回りは三井住友銀行のスーパー定期(3年)

(3)日本株の配当は、今後さらに増えていくと予想

日本企業は、20世紀までは借金返済と成長投資に資金を必要としていたために、株主への利益配分を増やすのは難しかったといえます。ところが、近年は借金をすべて返済し、大規模な設備投資ニーズもない企業が増えています。ようやく、株主への配分を充実させていく条件が整いつつあります。

日本企業は、21世紀に入ってから、株主配分を強化してきました。それが、日本企業の配当利回りを魅力的な水準に高めています。私は、今後さらに増配や自社株買いが増えていくと予想しています。

(4)日本の個人投資家はリスク資産への投資がきわめて少ない

 昨年12月24日に日本銀行が発表した「資金循環の日米欧比較」によると、日本の家計が保有する金融資産1,654兆円は、過半が現金・預金に置かれています。

<日本の家計の金融資産の資産構成:2014年9月末>

(出所:日本銀行「資金循環の日米欧比較:2014年12月」より楽天証券経済研究所が作成)

 上の図で、水色の部分は主に確定利回りに近い商品です(一部にリスクの高いものも含まれます)。一方、赤色で示した部分(株・投資信託)は、元本割れリスクを負って高いリターンを狙う投資です。こうして見ると、日本の家計は、金融資産をほとんど利回りの低い確定利回り商品に投資し、リスク投資は少ないことがわかります。

日本株の配当利回りが高くなり、国債や預金の利回りが非常に低くなった今日、日本の個人投資家は、もう少し株や投資信託の保有比率を高めていいと私は考えています。

(5)欧米では家計がリスク資産への投資を積極的に行っている

<米国の家計の金融資産の資産構成:2014年9月末>

<ユーロ圏の家計の金融資産の資産構成:2014年6月末>

(出所:日本銀行「資金循環の日米欧比較:2014年12月」より楽天証券経済研究所が作成)

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