4日の日経平均は、448円高の16,862円でした。短期間に急騰しただけに目先は利益確定売りが出やすくなります。目先は波乱含みと考えます。

ただし、日本の景気・企業業績が徐々に回復に向かい、日経平均は来年にかけて18,000円をつける局面があると予想していますので、押し目では買い方針でよいと判断しています。

(1)日経平均は、目先は波乱含み

<日経平均日足:2014年9月1日~11月4日>

 日経平均は、10月に急落後、急騰しました。10月前半に日本株を投げ売りしたのは外国人投資家で、足元、日本株を強引に買い上げているのも外国人投資家と考えられます。売りも買いも、冷静な分析に基づいた行動というよりは、先物・オプションなどが絡んだややパニック的な売買と考えられます。窓をあけながら急落、急騰していることからも、かなり乱暴なポジション調整であると考えられます。

11月4日の日足は、窓(16,533円-16,720円)をあけて急騰後、利益確定に押され、上ヒゲを出してひけています。今後、利益確定に押されて窓を埋めに行く(16,533円まで下がる)可能性がある形と見えます。

(2)日本の景気・企業業績は、10月からゆるやかな回復へ

4月からの消費増税の影響が重く、7-9月も景気停滞が続きました。10月から遅ればせながら、回復局面に入ると予想しています。回復に、以下の要因が貢献します。

  • 1ドル113円台まで進んだ円安効果
  • 原油価格が下落したメリット
  • 米景気が好調である恩恵
  • 日経平均が急騰した効果
  • 追加金融緩和が実施された効果
  • 今後、追加の景気対策実施が見込まれること