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5日発表の4-6月期決算の注目点、トヨタは好調
窪田 真之
3分でわかる!今日の投資戦略〔平日毎朝8時掲載〕
楽天証券経済研究所の窪田真之と香川 睦が、日本株市場の分析と投資戦略をレポートします。 ともに元ファンドマネージャーであり、国内外のマーケット動向に精通。運用者、分析者としての幅…

5日発表の4-6月期決算の注目点、トヨタは好調

2014/8/6
5日に発表されたトヨタ自動車(7203)の第1四半期決算は好調と言える内容でした。ただし、トヨタは通期(2015年3月期)の業績予想を上方修正しませんでした。
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5日に発表されたトヨタ自動車(7203)の第1四半期決算は好調と言える内容でした。ただし、トヨタは通期(2015年3月期)の業績予想を上方修正しませんでした。

(1)トヨタ自動車(7203)の4-6月期は、好決算

トヨタの4-6月業績は、米国・欧州の販売が伸びて好調でした。消費増税の影響で国内販売が減少、また、タイで自動車販売が落ち込んだ影響もありましたが、それを補って四半期で過去最高の営業利益を計上しました。

 

トヨタ自動車の連結税前利益

(金額単位:億円)

  2014年3月期実績 2015年3月期会社予想 増減益率 2014年4-6月実績 進捗率
トヨタ自動車(7203) 24,410 23,900 -2.1% 7,718 32.3%

(出所:同社の決算説明会資料)

トヨタは第1四半期で、連結税前利益7,718億円(前年同期比+6.6%)を稼ぎました。通期予想(2兆3900億円)の32.3%を第1四半期だけで稼いだわけです。通期予想を上方修正して当然の高い進捗率ですが、トヨタ自動車は通期予想を据え置きました。今期は、将来のための先行投資で利益が伸びない「意志ある踊り場になる」という期初の説明を繰り返しました。

消費税引き上げによる国内販売落ち込みの影響はだんだん小さくなってきており、7月にはトヨタの国内販売が前年並みまで戻っている模様です。タイは、販売補助金終了の影響で一時的に自動車販売が落ちていますが、今後はその影響が薄れ、販売は回復していくと考えられます。トヨタの通期業績予想は、中間決算が出るころまでに上方修正されると予想します。

なお、5日時点のIFISコンセンサス予想によると、トヨタの今期連結税前利益は、2兆7,340億円(前年比12%増)となります。二桁増益で二期連続の最高益更新となります。第1四半期の実績が出たことで、コンセンサス予想が達成される確度は一段と高くなったと言えます。

(2)その他決算の第1印象

 

5日発表の4-6月決算概要

(金額単位:億円)

  2014年3月期実績 2015年3月期会社予想 増減益率 2014年4-6月実績 進捗率
大成建設(1801) 568 380 -33.0% 16 4.3%
大林組(1802) 401 390 -2.8% 80 20.5%
鹿島建設(1812) 270 300 11.1% 84 27.9%
ダイキン工業(6367) 1,541 1,660 7.7% 527 31.8%

(注)各社発表資料より、楽天証券経済研究所が作成

5日は、大手ゼネコンの決算発表が相次ぎました。私は、建設業界は、これまでの「利益なき繁忙」を脱し、「利益を伴う繁忙」に入ると考えています。建設土木の仕事がたくさんある状態で、ようやくゼネコンが選別受注によって建築単価を引き上げることができるようになってきたからです。

注目の第1四半期ですが、大成建設(1801)は利益水準が低く、ネガティブでした。大林組(1802)と鹿島建設(1812)は、進捗率が高くポジティブと言えます。建設業界は、1-3月に売上が集中し、4-6月期は季節的に売上が少なくなる傾向があります。4-6月で進捗率が20%を超えていれば、好調と言えます。

ダイキン工業(6367)も進捗率が31.8%と高く、ポジティブな印象です。

(3)8月5日までに決算を発表した主要134社の経常利益集計

 

(金額単位:億円)

  2014年3月期実績 2015年3月期会社予想 増減益率 2014年4-6月実績 進捗率
主要125社(除く金融) 157,616 162,289 3.0% 40,457 24.9%
金融 9社 35,169 29,879 -15.0% 8,617 28.8%
主要134社 合計 192,785 192,168 -0.3% 49,074 25.5%

(注)集計対象は、3月期決算企業で2015年3月期の経常利益(会社予想)を公表している主要134社。SEC基準・IFRS採用企業については連結税前利益を経常利益として集計。各社決算短信等から楽天証券経済研究所が作成。

主要134社合計の経常利益は、会社予想では、今期0.3%の減益となります。第1四半期で、通期会社予想の25.5%の経常利益を稼いでいます。消費税引き上げがあった4-6月として進捗率は高いと言えます。

私は、今期経常利益は、二桁増益に上方修正されると予想しています。

(注)市場予想は5日時点のアナリスト・コンセンサス予想。各社決算資料より楽天経済研究所が作成

  会社予想ベース 市場予想ベース 楽天経済研究所予想
主要125社(除く金融) 3.0% 9.6% 16.1%
金融 9社 -15.0% -12.8% -5.6%
主要134社 合計 -0.3% 5.5% 12.3%

2015年3月期の経常利益増減益率の予想

 

 

 

 

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