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今週の日本株見通しと、投資の参考銘柄
窪田 真之
3分でわかる!今日の投資戦略〔平日毎朝8時掲載〕
楽天証券経済研究所の窪田真之と香川 睦が、日本株市場の分析と投資戦略をレポートします。 ともに元ファンドマネージャーであり、国内外のマーケット動向に精通。運用者、分析者としての幅…

今週の日本株見通しと、投資の参考銘柄

2014/7/14
先週の日経平均は、1週間で342円上昇して15,437円となりました。日本とアメリカの景気好調を再確認し、NYダウが最高値を更新する中、日本株にも外国人と考えられる買いが入りました。
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日経平均は15,000円~15,500円の範囲で膠着感が出ています。
下値は堅いが上値は重い状況が長引いています。

(1)今週も、大きくは上へも下へも動きにくい

日経平均では14,000円~16,000円を中心としたボックス相場が、1年以上続いています。ここ1ヶ月は15,000円~15,500円を中心とした狭い範囲を行ったり来たりする相場になっています。

アベノミクスがスタートした2012年末から現在までの日経平均の動きを俯瞰したのが、上のグラフです。

まず、アベノミクスに対する期待で2012年11月から2013年5月まで、日経平均は一本調子の上昇相場となりました。ところが、2013年5月から2014年7月までは、15,000円を中心としたボックス圏で横ばいになっています。

ここで、注目していただきたいのは、52週移動平均線の動きです。株は、短期的には需給や材料で動くが、長期的にはファンダメンタルズ(企業業績)に沿って動きます。私は、52週移動平均線が、日本企業の業績回復を象徴した動きになっていると思います。

2013年5月までは、期待で株が急騰したものの、企業業績の回復を伴っていませんでした。そこで、日経平均は一旦急落しました。企業業績の回復を、52週移動平均線が表していると考えれば、2013年時点で、日経平均の上昇が行き過ぎていたことがよくわかります。

その後、企業業績の回復を確認しながら、日経平均は再び上昇しました。2013年12月には再び16,000円を超えました。しかし、まだ企業業績の回復が十分ではなかったので1月から再び調整しました。今は、15,000円近くで日経平均は膠着しつつあります。企業業績の回復が足踏みしているために、上下とも大きくは動きにくくなっています。

(2)足踏みする企業業績の回復

2015年3月期業績の会社予想を見ると、日本の企業業績に急ブレーキがかかっているように見えます。

<東証一部の3月期決算企業(除く金融)の経常利益>

2014年3月期(実績)+36%
2015年3月期(会社予想)+2%
2015年3月期(楽天証券経済研究所予想)+10%

(出所:楽天証券経済研究所が作成)

4月から消費税が引き上げられたことを考慮して、今年度の企業業績予想は、例年以上に保守的(低め)に出されています。私は、中間決算が発表される10月ごろに会社が予想する業績の上方修正が増え、日経平均は16,000円を超えていくと予想しています。

(3)第1四半期(4-6月)決算発表では上方修正は出にくい

7月後半から始まる、4-6月の決算発表に注目です。消費税引き上げ後の日本の景気が、懸念された程悪化していないので、業績は会社計画を上回って推移していると推定されます。ただし、第1四半期が終わった時点で、通期業績の修正を発表する企業は稀です。

中間決算(4-9月決算)まで見極めてから、通期業績を修正してくるものと思います。したがって、第1四半期の決算を見るだけでは、日経平均が16,000円を超えていくのは無理だと思います。

(4)治(ち)極まれば乱に入り、乱極まれば治に入る

これは、三国志演技に出てくる有名な一節です。「平和が続くと戦争が起こりやすくなり、戦争が続いた後は平和な時代が来る」という意味です。これは、相場の世界にも通用する言葉です。

「大きく動く(荒れる)相場が続いた後は、変動性の小さい(大きく動かない)相場が来る。変動性の小さい相場の後には、荒れる相場がくる」と読み替えることができます。

いま、日本株だけでなく、世界的に株の変動性が落ちています。相場にやや膠着感が出ているのは、株だけではありません。為替(ドル円)や金利にもやや膠着感が出ています。

いつの日か、金融市場がふたたび荒れる日が来ることを肝に銘じておくべきです。「治極まれば、乱に入る」です。ただし、私はまだ現時点で、「治が極まっている」とは思っていません。もう少し、大きく動かない相場が続き、誰もが相場の小さい変動性に慣れきったところで、荒れる相場が突然来るのだと思います。それは秋ごろと、想定しています。

今週については、日本株もドル円為替レートも、膠着感の強い相場が続くと思います。

(5)投資の参考銘柄

昨日、7月13日(日)両国国技館で開催されました弊社のサービス開始15周年記念投資セミナーに多数のご来場を賜り、誠にありがとうございました。私の講演で、一部、画面に出ている銘柄名が見えにくかったというご意見を頂戴いたしました。以下に、画面に出しました参考銘柄名の一部を掲載いたします。

<水素エネルギー活用の関連銘柄>

  • 7203トヨタ自動車:2014年度中に燃料電池車を発売予定
  • 7267本田技研工業:2015年にも燃料電池車を発売する予定
  • 5401新日鐵住金:北九州市でのスマートコミュニティ実証実験に参加。製鉄所の副生水素活用を検討
  • 5020JXホールディングス:水素ステーションを建設
  • 7012川崎重工業:圧縮水素の流通技術持つ。水素運搬船・水素運搬車・水素貯蔵タンクを手掛ける。オーストラリアの褐炭から取り出した水素を日本に持ち込み、将来、水素発電に生かす計画を持つ。
  • 6366千代田化工建設:有機ハイドライトを使って水素を常温・常圧で運ぶ技術を持つ。既存のガソリン流通のインフラを使って水素を流通させることが可能になる。将来、海外からグリーン水素を大量に輸入する計画を持つ。

<次世代ロボット関連銘柄>

  • 6594日本電産:ロボットに必要な精密モーター技術を有する。また、子会社でロボット事業を手掛ける
  • 6506安川電機:サービスロボットの開発を手掛ける。産業用ロボットでも大手。

<賃貸不動産の含み益が大きく、資産価値から割安な倉庫株>

  • 9302三井倉庫
  • 9308イヌイ倉庫
  • 9304澁澤倉庫
  • 9303住友倉庫
  • 9301三菱倉庫

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