株式市場は徐々に下値が硬くなってきた感じです。さて、今日は、2種類の好配当利回り株をご紹介します。攻めの5銘柄と、守りの5銘柄です。

(1)攻め・守りの意味

本レポートでは、景気敏感業種から選ぶ株を「攻めの銘柄」、景気の影響が比較的小さい業種から選ぶ株を「守りの銘柄」と呼びます。私は、今年は日本の景気拡大が続くと予想していますから、攻めの銘柄の方がおもしろいと思っています。ただし、景気の予想は、外れることもあります。景気が悪くなるために備えるならば、守りの銘柄の方が相対的に優位ということになります。

守りの銘柄も、株である以上、値上がり値下がりはします。あくまでも、相対的に値動きが小さいということを申し上げているだけですので、ご注意ください。

(2)攻めの5銘柄・守りの5銘柄

配当利回りは、確定利回りではありません。業績が悪化して減配になると、利回りは下がります。したがって、好配当利回りを選ぶ際は、なるべく減配になりにくい性質をもった銘柄を選ぶべきです。

減配になりにくい好配当利回り株を選ぶために、楽天証券ウェブページログイン後の「スーパースクリーナー」に以下の4条件を設定して、銘柄を選択しました。

  • 予想配当利回り2.5%以上
  • 時価総額6,000億円以上
  • 売上高営業利益率5%以上
  • 自己資本比率10%以上

上記条件で抽出された銘柄から、さらに景気敏感5業種に属する5銘柄を選んだのが、以下の表です。

攻めの好配当利回り5銘柄

コード 銘柄名 産業分類 予想配当利回り
6301 小松製作所 機械 2.67%
7203 トヨタ自動車 自動車 3.13%
7751 キヤノン 電機 3.95%
8001 伊藤忠 商社 3.96%
8951 日本ビルファンド 不動産 2.68%

(注)8951日本ビルファンドは、REIT(上場不動産投資信託)です。

同じ条件で選んだ銘柄から、さらに景気の影響が相対的に小さい5業種に属する5銘柄を選んだのが、以下の表です。

守りの好配当利回り5銘柄

コード 銘柄名 産業分類 予想配当利回り
2651 ローソン コンビニ 3.32%
2914 日本たばこ産業 食品 2.92%
4502 武田薬品 医薬品 3.91%
9021 西日本旅客鉄道 電鉄 2.72%
9437 NTTドコモ 通信 3.60%