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決算サプライズ銘柄リストと、ソニーの下方修正についてコメント
窪田 真之
3分でわかる!今日の投資戦略
楽天証券経済研究所の窪田真之と香川 睦が、日本株市場の分析と投資戦略を毎営業日レポートします。 ともに元ファンドマネージャーであり、国内外のマーケット動向に精通。運用者、分析者と…

決算サプライズ銘柄リストと、ソニーの下方修正についてコメント

2014/5/2
約25年間の国内株式の運用経験を活かしたマーケットコメントを毎営業日無料で提供いたします。
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1日の日経平均は、181円高の14,485円でした。ただ、出来高は少なく、盛り上がりに欠ける展開が続いています。

3月決算の発表が佳境に入っています。相変わらず、今年度の業績について、市場予想を下回る予想を発表する企業が多いですが、1日は日経平均が上昇していたこともあり、あまり大きく売り込まれる銘柄はありませんでした。

(1)30日発表の決算サプライズ銘柄

決算発表で注目されるのは、新年度(2015年3月期)の業績予想です。会社発表の予想が、アナリストのコンセンサス予想を大きく下回っているもの、大きく上回っているものが決算プレイの対象になります。

今期(2015年3月期)連結経常利益の 会社予想と市場予想比較

(出所)経常利益の会社予想は各社決算短信、市場予想はIFISコンセンサス予想

1日は、新年度の予想が低くてネガティブでも上昇した銘柄がありました。海運2社(日本郵船(9101)と商船三井(9104))は、今期予想が市場予想に届いていませんが、それでも2社とも大きく上昇しました。市場予想よりは低いものの、それぞれ2割前後の経常増益予想を出していること、事前に株価が下がっていたことから、決算発表で一旦悪材料出尽くしとなった可能性もあります。

空運2社(日本航空(9201)とANA(9202))は、新年度予想がネガティブ・サプライズでしたが、日経平均が上昇していたので、小幅上昇となりました。

(2)1日発表の決算サプライズ銘柄

以下の通り、主要銘柄では、ローム(6963)がネガティブ・サプライズでした。

今期(2015年3月期)連結経常利益の 会社予想と市場予想比較

今期(2015年3月期)連結純利益の 会社予想と市場予想比較

(出所)経常利益・純利益の会社予想は各社決算短信、市場予想はIFISコンセンサス予想

総合商社の業績は、純利益で評価すべきなので、純利益の会社予想と市場予想を比較しました。

(3)ソニー(6758)の下方修正について

1日、ソニー(6758)が前期実績(2014年3月期)見通しを、以下の通り、下方修正しました。

ソニーの2014年3月期業績予想

(単位:億円)

(出所:ソニー)

売上高は700億円上方修正しましたが、営業利益・経常利益・純利益を下方修正しました。下方修正要因は、主にリストラ費用の上乗せです。パソコン事業の撤退費用追加(約300億円)と、海外ディスク製造事業の減損(約250億円)が見込まれます。

ソニーは米国会計基準を使っているので、リストラ費用は営業費用に計上されます。そのため、営業利益から純利益まですべて下方修正となりました。もし、日本の会計基準を使っていたら、リストラ費用は特別損失になりますので、今回の修正では、営業利益の見通しは変わらず、純利益だけが下方修正されることになります。

今回の下方修正自体は、ネガティブではありません。ソニーはエレクトロニクス事業でさらにリストラが必要と考えられていたからです。リストラ費用を今期(2015年3月期)に持ち越さないで、前期(2014年3月期)に計上すること自体は、前向きにとらえることができます。ただし、これで悪材料出尽くしとはならないでしょう。リストラはこれですべて終わりというわけではなく、また新年度(2015年3月期)の業績予想がまだ発表されていないからです。

ソニーは2つの顔を持った会社です。まだまだリストラを続けなければならないエレクトロニクス会社としての顔と、順調な成長路線を歩む金融・エンターテイメント総合会社としての顔です。

ソニーは、将来いつの日か、エレクトロニクス事業のリストラに目処をつけ、金融・エンターテイメント総合会社として新たな成長企業に生まれ変わる日が来ると予想しています。リストラに目処がつけば、株価は新しい成長を織り込んで上昇を始めるでしょう。

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