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世界景気の復調が鮮明になる中で、株が調整
窪田 真之
3分でわかる!今日の投資戦略〔平日毎朝8時掲載〕
楽天証券経済研究所の窪田真之と香川 睦が、日本株市場の分析と投資戦略をレポートします。 ともに元ファンドマネージャーであり、国内外のマーケット動向に精通。運用者、分析者としての幅…

世界景気の復調が鮮明になる中で、株が調整

2014/4/14
約25年間の国内株式の運用経験を活かしたマーケットコメントを毎営業日無料で提供いたします。
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今週も、株は安く始まりそうです。ただし、世界景気を見渡すと、悪材料より好材料が増えています。アメリカは大雪の影響がなくなって復調。欧州も少しずつ回復。新興国も一部に復調の兆し。一番大事な日本の景気については、4月1日以降、百貨店で予想以上に売上が落ちていることを除けば、総じて想定通り、または、想定以下の落ち込みで済んでいます。増税の影響が薄れる7月以降には日本も景気復調が鮮明になるでしょう。

こういう状況下で、日本株への投資をどう考えたらよいのでしょうか。

(1)金融緩和の大盤振る舞いが終了する不安が、株価調整の原因

世界景気の回復期待の高まりと逆行するように、世界的に株が下がったのはなぜでしょう。最大の理由は、今までのような「超」金融緩和を続けられなくなる不安です。アメリカの景気回復は、単純に好材料と言えなくなっています。将来、金融が引き締められる時期が早まる懸念を生じるからです。

アメリカの金融政策を決定するFRB(米連邦準備制度理事会)は、事実上の「世界の中央銀行」です。米ドルは世界中で幅広く流通しているので、アメリカが金融を引き締めると、世界的に金融が引き締まってしまうからです。

足元、アメリカおよび日本の株価が下がったのは、単純化して考えれば、以下の2つの金融政策が原因と言えます(表A)。

金融市場を失望させた日米の金融政策

  金融政策 背景
アメリカの要因 金融緩和の縮小が予定通り進み、将来金融が引き締められる時期が早まる懸念を生じた。 大雪の影響がなくなったアメリカで、景気の基調が強いことが再確認された。
日本の要因 追加緩和の期待がやや後退 インフレ率がプラスに転換。消費税増税後の一時的な景気落ち込みはあっても、景気の基調は弱くはない。

(2)景気循環と株価循環:過去の経験則

景気と金利の変動によって引き起こされる株価循環には、過去の経験則では、4つの局面があります(表B)。

(表B)景気循環と株価循環の関係

  景 気 金 利 企業業績 株 価
(1)金融相場 回復期 低 下 減益 → 増益 上 昇
(2)業績相場 拡大期 低下 → 上昇 増 益 上 昇
(3)逆金融相場 天井 上昇 増益 → 減益 下 落
(4)逆業績相場 後退期 上昇 → 低下 減 益 下 落

(3)今は金融相場から業績相場への転換期

金融相場から業績相場への転換点で、金利が上昇を始めるとともに、業績回復モメンタムが強くなっていけば、株価のスムーズな上昇が続きます。しかし、金利が底打ちを始めても業績回復に不透明要因が残っていると、株は調整に入ります。足元の日経平均急落は、投資家が今期(2015年3月期)の業績拡大に自信を持ち切れていない中で、世界的な金融の大盤振る舞いが終了すると見込まれることが原因といえます。消費税引き上げ後の景気低下が一巡し、再び景気回復が鮮明になるまで、日本株は上値が重いままかもしれません。今回の調整が完了し、業績相場へ転換するにはしばらく時間を要します。

ブラックマンデーの経験

金融相場から業績相場への転換点で、金融緩和終了や金利上昇が株式相場の急落を招くことは、過去にもありました。1987年10月のブラックマンデーがそうです。1987年の日本は、1985~86年の円高不況からの回復局面にありました。まだ景気回復力が弱く、景気回復の実感が持てない中で、1987年4月から世界的に金利が上昇を始めたことが不安視されていました。10月にドイツが利上げを強行したことをきっかけに世界的に株が急落したのがブラックマンデーです。1987年10-12月は金利が再び低下する中で日本株は調整が続きました。ただし、この調整は長くは続きませんでした。1988年1月から日本の景気回復色が強まると、金利は上昇、日本株は1989年12月の史上最高値にむけて急騰を始めました。

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