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個人投資家サーベイ「楽天DI」2016年1月
楽天証券経済研究所
個人投資家サーベイ 楽天DI
楽天証券では、口座をお持ちの方に毎月1回、日本株や為替の見通しについてアンケートを行い、その結果を楽天証券経済研究所が分析してレポート。月替わりで時事性のあるテーマについても調査…

個人投資家サーベイ「楽天DI」2016年1月

2016/2/5
2016年最初となる今回のアンケート実施期間は1月25日(月)~1月27日(水)でした。1月末の日経平均終値は17,518円でした。2015年大納会の終値(19,033円)からは1,500円以上も値を下げ、軟調な幕開けとなりました。
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はじめに

2016年最初となる今回のアンケート実施期間は1月25日(月)~1月27日(水)でした。

1月末の日経平均終値は17,518円でした。2015年大納会の終値(19,033円)からは1,500円以上も値を下げ、軟調な幕開けとなりました。

あらためて1月の相場展開を振り返ってみますと、日経平均は年初から6日続落という、かなり「後ろ向き」な記録を残すスタートとなりました。元々、昨年12月あたまの20,000円台回復をピークに下落基調を辿っていましたが、米FRBによる利上げ決定をきっかけに、中国経済不安や、原油安傾向などが加わってリスクオフムードが強まり、年を跨いでからも中国金融当局の対応のマズさなどでさらにそのピッチが加速した格好です。

日経平均は一時16,000円割れ寸前まで値を下げ、2014年10月末のいわゆる「黒田バズーカII」以降の上昇分を帳消しにしてしまう場面もありましたが、月末にかけては、ECBの金融政策見直し観測と、日銀のマイナス金利導入をはじめとした日米欧の金融政策イベントや原油安の一服を材料にやや持ち直しました。

今回のアンケートですが、日経平均の見通しについては、1カ月先DIが昨年9月以来のマイナスに沈む一方、3カ月先DIはやや改善しています。足元の市場の軟調さはすぐに収まりそうにないものの、このままずっと下落し続けるわけではなく、時間が経てば落ち着くだろうという心理が窺えます。また、為替の見通しについては、前回に続き、米ドル/円における円安の見通しが低下し、ユーロ/円・豪ドル/円の円高の見通しが強まっています。

次回も是非、本アンケートにご協力頂ければ幸いです。

楽天証券経済研究所
シニアマーケットアナリスト
土信田 雅之

1.日経平均の見通し「先行きの見方が割れ始める」

  • Q1: 1月25日と1カ月後の日経平均の見通し DI= ▲4.80
    (12月28日と1カ月後の日経平均の見通し DI= 3.48)
  • Q2: 1月25日と3カ月後の日経平均の見通し DI= 13.43
    (12月28日と3カ月後の日経平均の見通し DI= 12.65)

今回の日経平均の見通しは、1カ月先のDIがマイナス4.80、3カ月先のDIが13.43となりました。前回がそれぞれ3.48、12.65でしたので、1カ月先DIが低下する一方、3カ月先DIについてはわずかに上昇しています。アンケート実施期間が「ECB理事会後、米FOMCと日銀会合前」という、金融政策イベントにらみのタイミングだったことも判断を難しくさせた面がありそうです。

1カ月先DIのマイナス転落のインパクトが強い結果となりましたが、3カ月先DIに注目してみますと、3回連続で改善傾向(11月調査:10.91、12月調査:12.65、1月調査:13.43)になっています。中長期的な見通しはあまり崩れていないようにも思えますが、回答比率の内訳を見ると、前回調査で多数を占めていた中立派が減少(41.66%35.48%)し、その減少分が強気派(35.49%38.97%)と、弱気派(22.85%25.55%)に振り分けられた格好ですので、実際の先行きに対する見方が割れ始めているのかもしれません。

日経平均は、1月21日に16,017円まで下落した後、2段階で反発しています。最初の反発は翌22日の前日比941円高です。ドラギECB総裁が理事会後の記者会見で3月に金融政策を見直す主旨の発言をしたことをきっかけに、追加金融緩和観測が高まったことがスイッチとなりました。2回目の反発は月末(29日)の前日比476円高です。この日の日銀会合で、金融機関が保有する日銀当座預金の一部にマイナス金利を導入することが決定されたのを受けての反応です。金融政策イベントをきっかけとした2段階の反発で約1,500円戻したことになります。

2月の取引も1日の日経平均終値が17,865円と上昇してスタートし、金融政策をきっかけとして、株式市場はいったん持ち直したようにも思えますが、翌2日は前日の高値を更新できず、さらに翌3日の取引は大きく値を下げて取引が始まっており、金融政策によってガラリと相場のムードが変わったとは言い切れず、むしろ、3日の下落はロシアとOPECが原油の減産で合意する可能性が報じられて反発していた原油価格が再び下落に転じたことが材料となっています。

また、国内企業の決算発表も本格化していますが、業績見通しの下方修正など、冴えない内容のものも少なくなく、物色も選別化が進んで限定的になっています。好業績銘柄を株価が下がったところで拾う動きは健在ですが、相場全体を押し上げるにはパワー不足です。

結局は、「米利上げペース、原油価格、中国不安」という不透明要素に進展がないと本格的な戻りが試しにくい状況は変わっていないと言えます。米利上げペースについては、次回のFOMC(3月15日~16日)が焦点になりますが、FRBが利上げ見送りを検討する判断基準の温度感を今後は探っていくことになります。となると、2月10日に予定されているイエレンFRB議長による米議会での証言が注目を集めそうです。また、中国については、G20財務相・中銀総裁会合が2月に上海で開催されるほか、3月に入ると全人代(全国人民代表大会)が予定されています。金融システム改革の推進や経済政策対応、経済成長目標などがポイントになりそうです。

楽天証券経済研究所
シニアマーケットアナリスト
土信田 雅之

2.為替相場の見通し

基準日 ドル/円 ユーロ/円 豪ドル/円
1月25日 DI=1.31 DI=▲8.24 DI=▲6.22
12月28日 DI=11.67 DI=▲6.96 DI=▲2.63

為替相場の見通し:1月は円高見通しが急増

アンケートをもとに、「(円安回答数-円高回答数)÷全回答数×100」で算出した楽天DIは、ドル円が+1.31(前回+11.67)、ユーロ円-8.24(前回-6.96)、豪ドル円-6.22(前回-2.63)という結果になりました。

世界同時株安、地政学リスク、そして原油急落に大きく揺さぶられた1月のマーケットは、リスク回避姿勢が強まり、円高と資源通貨安が急速に進みました。この状況を反映して、ドル円DIのプラス(円安見通し)は大きく減り、ユーロ円と豪ドル円のDIのマイナス(円高見通し)は増えています。

ドル円:円安見通し減る。

ドル円の1ヵ月先見通しのDIは+1.31。円安見通しは大きく減り、DIは前回に比べて10.35ポイント下がりました。

しかし、円安見通しはすでに先月から減少傾向にありました。12月にFOMCは利上げに踏み切りましたが、ドル円は125円へ向かうどころか、逆に120円台に下落。去年最大の円安材料の米利上げにさえ反応しなかったドル円に失望して、円安見通しをいったん放棄した投資家が急増したためです。ただ、DIはかろうじてプラスを維持しているので、円高見通しが強まったというより、円安見通しが弱まったと見るべきでしょう。

1月のドル円は115円台まで下落。市場の円高見通しがさらに強まっていましたが、日銀はこれを阻止すべく1月29日の会合で「マイナス金利」導入を決定。これを受けてドル円は121円台半ばへ急反転することになり、1月の高値をあっさり更新しました。

投資家が、日銀の「マイナス金利」を評価するならば、次回のDIのプラス、つまり円安見通しが再び増えることになるでしょう。

 

ドル円 サポート&レジスタンス

ユーロ円:ユーロ安見通し続くが・・・

ユーロ円の1ヵ月先見通しDIは、先月より約1.3ポイント増えて-8.24になりました。ユーロ安・円高見通しは依然として根強く、DIのマイナスは8ヵ月間続いています。

130.61円からスタートした今年のユーロ円は、1月21日には126.16円までユーロ安・円高が進みました。この日ECBは理事会を開き、ドラギ総裁が3月の追加緩和を示唆したことが、ユーロ円下落につながりました。

ところが、1月29日には日銀も負けじとマイナス金利の導入を決めました。これで日本と米国、欧州と米国の金利差が今後さらに拡大することは明らかになりました。しかし、日本と欧州の金利差についてはどうかというと、はっきりとは読めません。緩和競争にしのぎを削る黒田総裁とドラギ総裁は、最近では政策ばかりではなくコメントまで全く同じになっているからです。

今回のアンケーの見通しは、ユーロ安・円高が約4ポイント増える一方で、ユーロ高・円安も3ポイント増えています。今後の緩和政策次第ではどちらもありうるということです。

 

ユーロ円 サポート&レジスタンス

豪ドル円:豪ドル安見通し増える。

豪ドル円の1ヵ月先見通しのDIは-6.22でした。マイナスは2ヵ月連続で、豪ドル安・円高見通しが強まっていることを示しています。

DIのマイナスは前回より3.59ポイント増えています。これまで中立姿勢だった投資家が見方を変えたことが大きな理由です。

今年87.60円からスタートした豪ドル円は、円高と豪ドル安のダブルパンチで2週間足らずのうちに10%も下げ、約3年半ぶりの安値となる79.21円をつけました。

中国株急落から始まった世界同時株安、そして原油価格の12年ぶりの安値。これら全てが中国と交易関係が深く、また資源通貨である豪ドルのマイナス材料になりました。

中国の景気後退、原油安は長期化する恐れが大きく、したがって豪ドル安・円高のトレンドも続くことになるでしょう。今後もDIのマイナス幅は拡大するのではないでしょうか。

 

豪ドル円 サポート&レジスタンス

主な政策金利の発表予定

日付 発表時間 地域 中央銀行 現行金利
02月02日 12:30 RBA政策金利 2.00%
02月04日 21:00 BOE政策金利 0.50%
02月23日 21:00 トルコ トルコ中銀政策金利 7.50%

※ 経済指標は、是非当社経済カレンダーで確認してください。

楽天証券FX事業部
楽天証券経済研究所
荒地 潤

3.今後注目する投資先

  今回 前回 前回比
アメリカ 60.32% 64.14% △ 3.83%
EU諸国 12.61% 10.81% 1.80%
ブラジル 8.73% 8.92% △ 0.19%
ロシア 4.20% 5.07% △ 0.87%
インド 33.84% 36.04% △ 2.20%
中国 9.01% 8.37% 0.64%
中東・北アフリカ 4.42% 4.64% △ 0.22%
東南アジア 28.28% 28.53% △ 0.25%
中南米 3.77% 3.85% △ 0.08%
東欧 3.38% 3.36% 0.02%

4.今後注目する投資商品

  今回 前回 前回比
国内株式 76.31% 77.95% △ 1.64%
外国株式 23.96% 26.57% △ 2.61%
投資信託 37.01% 38.00% △ 0.99%
ETF 21.83% 22.05% △ 0.22%
FX(外国為替証拠金取引) 11.95% 12.83% △ 0.87%
国内債券 8.24% 7.76% 0.48%
海外債券 7.15% 8.67% △ 1.52%
17.19% 16.43% 0.76%
原油 10.81% 10.20% 0.61%
商品 2.07% 2.20% △ 0.12%
REIT 10.21% 11.91% △ 1.70%
CFD 1.42% 1.34% 0.08%

 

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