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個人投資家サーベイ「楽天DI」2015年7月
楽天証券経済研究所
個人投資家サーベイ 楽天DI
楽天証券では、口座をお持ちの方に毎月1回、日本株や為替の見通しについてアンケートを行い、その結果を楽天証券経済研究所が分析してレポート。月替わりで時事性のあるテーマについても調査…

個人投資家サーベイ「楽天DI」2015年7月

2015/8/7
あらためて7月の相場を振り返ってみますと、外部要因に振り回される展開が目立った格好です。引続き、前月からのギリシャ情勢が相場のムードに影響を与えていたほか…
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はじめに

今回のアンケート実施期間は、7月27日~7月29日でした。

2015年7月末の日経平均は20,585円で、前月末(20,235円)比で約1.7%高でした。月足ベースでは前月(6月)の下落分を埋め、5月末の水準まで戻したわけですが、ただし、月間の高値(20,850円)と安値(19,115円)の差は1,700円を超えており、値動きの振れ幅は大きくなりました。

あらためて7月の相場を振り返ってみますと、外部要因に振り回される展開が目立った格好です。引続き、前月からのギリシャ情勢が相場のムードに影響を与えていたほか、中国株の急ピッチな下落傾向が市場の不安心理を高め、警戒感を加速させたことで、日経平均は7月8日に今年最大の下げ幅(前日比638円安)を見せました。その後は急反発、再び反落、そして反発と忙しい展開でしたが、月末にかけて決算シーズンを控える中、次第に落ち着きを見せはじめ、20,500円を挟んだ動きが中心になりました。

今回のアンケート結果ですが、値動きが荒っぽい相場展開を受けて、日経平均の見通しDIが大きく悪化しました。また、為替については、米国の利上げ観測で米ドル/円が円安の見通しの一方、ユーロ/円や豪ドル/円に対してはギリシャや中国の動向もあって円高見通しと見方が分かれる結果となりました。

次回も是非、本アンケートにご協力頂ければ幸いです。

楽天証券経済研究所 シニアマーケットアナリスト
土信田 雅之

1.日経平均の見通し「先行きに対する楽観が後退」

  • Q1: 7月27日と1カ月後の日経平均の見通し DI=▲3.43
    (6月29日と1カ月後の日経平均の見通し DI=2.65)
  • Q2: 7月27日と3カ月後の日経平均の見通し DI=12.41
    (6月29日と3カ月後の日経平均の見通し DI=20.92)

今回の日経平均の見通しは、1カ月先のDIが-3.43、3カ月先のDIが12.41となりました。前回調査(それぞれ2.65、20.92)から両者ともに悪化する結果ですが、とりわけ1カ月先のDIがマイナスに転じたのが印象的です。1カ月先DIのマイナスは2014年4月調査以来になります。

とはいえ、1カ月先の回答比率の内訳を見てみますと、強気が20.97%(前回26.88%)、弱気が24.40%(同24.23%)、中立が54.64%(同48.88%)でした。つまり、弱気派は目立って増加しておらず、強気派の減少分が中立派に移っただけです。そのため、先行きを不安視する姿勢が強まったというよりも、これまでの楽観姿勢がやや慎重に傾いたと思われます。

ただし、一方の3カ月先DIを見てみると、少し別の景色が見えてきます。1カ月先DIのマイナス転化の影に隠れがちですが、3カ月先DIの数値(12.41)は今年最低だったほか、回答の内訳を見ても弱気派が今年初の20%超えとなっており、何気にDI悪化のインパクトはこちらの方が大きそうです。「日経平均は短期的には調整含みだが、中長期的には上昇基調が続く」という、これまでの調査結果の傾向が少しずつ変わり始めているのかもしれません。

前回調査では、1カ月先DIが31.28から2.65へと大幅に悪化する一方、3カ月先DIについては、23.65から20.92と悪化は小幅でした。また、今年に入ってからの日経平均は「前月の高値」を更新しながら上昇してきましたが、7月の高値(20,850円)は6月高値(20,952円)を更新できず、日柄調整を伴うレンジ相場入りの可能性も強まってきました。

確かに、足元の環境を整理してみますと、中長期的に相場を買い上がっていく材料が不足し始めているのかもしれません。企業決算もこれまでのところ全体としては悪くはないものの、強弱まちまちで、積極的な業績上方修正は限定的ですし、中国景気に対する警戒も上海株市場の急落をきっかけに高まってしまった格好です。また、TPP交渉の合意がいったん先送りになったほか(8月末に向けた交渉は残っていますが)、ここにきて安倍政権への支持率が低下傾向にあることも意識され始めています。

上値を追いにくい状況が続くことで、相場の材料を消化しつつ値動きの水準を探るという展開がメインシナリオになりそうですが、来月(9月11日)のメジャーSQが近づくタイミングで、「上値が限定的であれば下値をトライしたほうが面白いのでは」という思惑によって、やや相場が荒れる展開も想定しておいた方が良いかもしれません。

楽天証券経済研究所 シニアマーケットアナリスト
土信田 雅之

2.為替相場の見通し

基準日 ドル/円 ユーロ/円 豪ドル/円
7月27日 DI= 16.18 DI=▲ 10.75 DI=▲ 4.41
6月29日 DI=▲ 2.96 DI=▲ 44.70 DI=▲ 10.53

7月DI

7月末のドル/円終値は1ドル=123.941円、初旬に120.40円まで下落したもののおよそ1.5円の円安で引けました。6月末実施のDIでは円高派が増加していましたので、結果的には円安がとなりましたが、初旬の円高で利益をあげた投資家も多かったのではないでしょうか。7/27実施のDIはドル/円16.18(前回は▲2.96)、ユーロ/円▲10.75(前回▲44.70)、豪ドル/円は▲4.41(前回▲10.53)という結果で、ドル円は拮抗していた円高、円安、かわらずの見方から円安方向へ転換したようです。

ドル/円

ドル/円DIは16.18、前月比プラス19.14ポイント、円高派が前月比マイナス12.9%で円安、変わらずにそれぞれ6%移行したようです。

ドル円は、中国の株安やギリシャのデフォルトリスクの再燃によるリスクオフに、7/8、1ドル=120.40円の安値をつけました。その後、ギリシャの新財政改革案の提出や中国の株買い支え策などにより、ドル円は124.50円レベルまで値を持ち直しました。

その後は、売買拮抗する格好で123-124.60円で推移しています。

7月後半からは、市場の注目がアメリカの利上げ観測になると125円トライし、8/5の夜間には2ヶ月ぶりとなる1ドル=125.01円の高値をつけました。

一目均衡表でみると、7/15以降は雲上に位置しており雲の上限がサポートラインとなっています。8/7の米雇用統計が最重要指標となりますが、目下123.50円‐126円が当面のレンジ予想、利上げ観測が強まれば、126円を試す展開となりそうです。ボリンジャーバンドも拡大がみられていないようですので、126円は単なる通過点とみており、上昇トレンドの流れになるのであれば、130円も視野に入りそうです。

ギリシャ、中国のリスクを考えながら、市場を見ていきましょう

注目ポイント:

  • 8/7日銀金融政策決定会合、終了後決定内容発表 、その後黒田総裁会見
  • 8/7米雇用統計
  • 8/13ギリシャ 4-6月期GDP
  • 8/14ドイツ 4-6月期GDP
  • 8/14ユーロ圏 4-6月期GDP
  • 8/17日本 4-6月期GDP
  • 8/27米国 4-6月期GDP

※ 経済指標は、是非当社経済カレンダーで確認してください。
星★付きが重要度大です

ユーロ/円       

ユーロ/円DIは▲10.75、前月比プラス33.95。前月6割越えの円高派が35.48%まで下落しました。とはいえ、依然として円高、変わらずとしてユーロ/円マーケット見るむきは多く、ギリシャのリスクを念頭にしているようです。

ギリシャは、7/20の銀行営業再開後、預金流入も見られるようですが、8月より再開した株式市場で大幅続落となっており、ギリシャの4大銀行の株価は30%の下落率となっており、実質ストップ安のようです。 7月初旬の、デフォルトリスクからは落ち着き取り戻しているものの、ユーロからの追加支援策やギリシャのさらなる経済悪化には懸念しめしているようです。8/13のギリシャ4-6月期のGDPの発表に注目です。

テクニカルで見ると、日足ローソク足は一目均衡表の雲の中での推移となっています。トレンドもペナントを形成してきており、上下どちらかにトレンドが出る日も近いのではないでしょうか。ただし、ユーロ/円のトレンドは、ユーロ/ドルに注目する必要があり、湯^炉/ドルは年内にもパリティ到達とみる向きもでてきており、円高派が少なくない一つの要因でもあります。

豪ドル/円

豪ドル/円DIは▲4.41で前月比プラス6.12ポイントとなりました。

変わらず派が50.94%と半分を占めていますが、円高派が前月比マイナス3.6%の26.73%と減少しました。

8/4、豪準備銀行(RBA)は据え置き2%の政策金利を発表しました。商品価格が下落し、資源国であるオーストラリアの経済条件は悪化しています。ただし、声明文では商品価格の下落を豪ドルが調整しているとし、豪ドル安が必要という文言を削除しました。

その結果、豪ドル買いが誘引され、豪ドル高となりました。

とはいえ、リスクオンオフの動きには注意する必要があり、当面は88‐93円のレンジで推移するのではないでしょうか。

楽天証券 FX本部長 永倉 弘昭

3.今後注目する投資先

  今回 前回 前回比
アメリカ 55.28% 54.71% 0.57%
EU諸国 13.69% 12.55% 1.14%
ブラジル 10.14% 10.04% 0.10%
ロシア 5.02% 5.54% 0.53%
インド 31.83% 30.51% 1.32%
中国 7.13% 9.48% 2.36%
中東・北アフリカ 5.77% 5.02% 0.75%
東南アジア 32.88% 34.27% 1.39%
中南米 4.37% 5.09% 0.72%
東欧 3.70% 3.21% 0.49%

4.今後注目する投資商品

  今回 前回 前回比
国内株式 77.19% 78.07% 0.88%
外国株式 24.51% 25.84% 1.33%
投資信託 39.86% 42.78% 2.93%
ETF 20.48% 19.18% 1.30%
FX(外国為替証拠金取引) 11.92% 13.49% 1.58%
国内債券 5.84% 5.82% 0.02%
海外債券 6.98% 7.11% 0.14%
16.40% 14.78% 1.62%
原油 6.33% 5.20% 1.14%
商品 1.85% 1.88% 0.04%
REIT 10.41% 11.23% 0.82%
CFD 1.09% 1.26% 0.16%

 

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