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個人投資家サーベイ「楽天DI」2014年8月
楽天証券経済研究所
個人投資家サーベイ 楽天DI
楽天証券では、口座をお持ちの方に毎月1回、日本株や為替の見通しについてアンケートを行い、その結果を楽天証券経済研究所が分析してレポート。月替わりで時事性のあるテーマについても調査…

個人投資家サーベイ「楽天DI」2014年8月

2014/10/2
8月の国内株市場は、日経平均が月末にかけて上値をトライした前月(7月)の流れを引き継げずに売りが先行するスタートとなりました。
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はじめに

今回のアンケート実施期間は、8月25日~8月27日でした。

8月の国内株市場は、日経平均が月末にかけて上値をトライした前月(7月)の流れを引き継げずに売りが先行するスタートとなりました。さらに、ウクライナ情勢をはじめとする地政学的な緊張の高まりも加わって下げの勢いが加速し、14,750円台まで下落する場面もあり、月初からの下落局面で、6月からジリジリと2カ月かけて達成した底上げは一週間で帳消しとなった格好です。

その後は、「急落後の急反発」を地で行く展開となりましたが、15,600円台からは上値が重たくなったほか、薄商いも続いており、8月の東証1部の売買代金で節目の2兆円を上回ったのはわずか4営業日にとどまりました。結局、8月末の日経平均は、前月末比で196円安(-1.25%)の15,424円で終え、月間ベースで4カ月ぶりの下落に転じました。

今回のアンケート結果ですが、その日経平均の戻りが一服し、やや売りに押されていた中で実施されたこともあり、日経平均の見通しDIについては、前月から悪化しました。一方、為替の見通しについては軒並み円安見通しが強まっています。特にドル円の円安見通しの増加が顕著となっており、米国景気の堅調さを背景に出口戦略に向けたFRBの「次の一手」が意識されている印象となっています。

次回も是非、本アンケートにご協力頂ければ幸いです。

楽天証券経済研究所 シニアマーケットアナリスト
土信田 雅之

1.日経平均の見通し「DIは4カ月ぶりに悪化も、見通しに大きな変化は見られず」

  • Q1:8月25日と1カ月後の日経平均の見通し DI=22.41
    8月25日と1カ月後の日経平均の見通し DI=22.41
  • Q2:8月25日と3カ月後の日経平均の見通し DI=27.59
    (7月28日と3カ月後の日経平均の見通し DI=34.69)

今回の日経平均の見通しDIは、1カ月先、3カ月先のDIがそれぞれ22.41、27.59となりました。前回調査(29.85、34.69)から悪化し、DIの改善傾向は3カ月連続でストップしました。とはいえ、回答の内訳(強気・中立・弱気)の比率を見てみると、これまで通り「1カ月先は中立、3カ月先は強気が多数派」の構図は変わっていません。

さらに細かく見てみると、1カ月先のDIで強気と回答した比率は34.88%で、前回(38.52%)から減少しました。一方、弱気と回答した比率は前回(8.67%)から増加して12.47%となりました。ちょうど強気派の減少分が弱気派に転じた格好ですが、もともと前回の弱気派が低水準だったこともあり、DI自体は悪化しましたが、個人投資家の見通しに大きな変化はなかったと言えます。

日経平均は8月上旬こそ荒っぽい値動きがあったものの、5月下旬以降は目立った調整がないまま順調に値を戻してきたと言えます。例えば週足のチャートで日経平均の推移を中長期的な視点で振り返って見ると、2014年のこれまでの展開は5月下旬までの5カ月間弱で下落した分をゆっくり時間をかけて戻しているような格好です。DIの推移も概ねこの流れに沿っています。

ただし、積極的に上値をトライする継続的な材料が乏しいことも意味していると言えます。消費増税のインパクト自体は無難にこなしたものの、ここにきて物価と賃金の上昇ピッチに差が生じ、消費への負担がジワリと意識されてきていますし、輸出が想定以上に伸びず、円安メリットが活かされていないなど、最近は国内景況感に対する悪化への警戒が相場地合いのベースとなっています。天候不良の影響もありそうですが、当初の景気見通しのシナリオに暗雲が立ち込めはじめており、景況感を背景とした企業業績の上振れを先取りした買いを入れにくい状況です。

その一方で、景況感の悪化は経済政策や追加金融緩和策への期待につながりやすく、足元の相場はこの段階に入っていると言えます。景況感と消費税率の引き上げ議論が焦点となる中、政策期待とその動向が今後の相場のカギを握ると考えられます。また、売買のボリュームが増えてくるかも重要になってくると思われます。すかいらーくやLINEなどの大型IPOがこれから相次いで予定されており、現状の薄商いが続いてしまうと、それ自体が相場の重石になる可能性もありそうです。

楽天証券経済研究所 シニアマーケットアナリスト
土信田 雅之

2.為替相場の見通し

基準日 ドル/円 ユーロ/円 豪ドル/円
8月25日 DI=47.61 DI=△16.98 DI=20.56
7月28日 DI=19.68 DI=△3.57 DI=8.93

8月初めのコメントでは「一目均衡表で下方向へのトレンド形成が見えないこと、RSIが80を超えてきているものの、RSIボリンジャーが拡散していることを考慮し、円安をみる投資家に分がありそう」と書きましたが、期待以上に円安は進み、9/3には105.30円をつけ、昨年末の105.50円水準を狙う展開となっています。

8月末実施のDIは、ドル/円47.61(前回は19.64)、ユーロ/円 16.98(前回△3.57)、豪ドル/円は20.56(前回8.93)という結果で、円安をみる投資家が大きく増加したようです。

米ドル/円(9月4日時点の原稿です。)

ドル/円DIは47.61、前月比プラス27.97ポイント、円安を見る投資家が62.2%と半数を越え、前月より22.9%増加しました。

9/4現在のドル/円はテクニカル的に

  • 200日平均線を上回っている
  • 一目均衡表では雲の上で推移している

と、前月同様の強気を示しています。

9/3に105.30円に達したこともあり、昨年末の105.50円越えトライとしたいところです。ただし、本日(9/4)は、9/5の米雇用統計待ちで調整局面となりそうです。日足でみる一目均衡表の転換線104.40円まで、「調整売りによる下げ」があるかもしれません。

このところのドルの上昇は、弱いユーロ、強い米経済指標に支えられてのものでしたが、9/3の阿部内閣改造でアベノミクスの期待感と、日銀出身の塩崎次期厚生労働大臣のGPIF改革への期待感から、日本株高 円安の動きもあり、さらなる円安もありそうです。

そのきっかけが9/5の米雇用統計であり、市場の注目が集まっています。また、9/8の日本のGDP、9/9の日銀金融政策決定会合も注目です。

105.50円を上抜けると、その上は抵抗線がみられず、心理的な110円まで上昇する可能性もあります。日足ではRSIが80を越えていますが、RSIボリンジャー、バンド幅(BandWidth)でみるとまだ上昇の余地もありそうです。

ドルの動きをしっかりと見極めたいところです。

経済指標は、是非当社経済カレンダーで確認してみてください。

星★付きが重要度大です

「RSIボリンジャー」についてはこちらをご参照ください。

ユーロ

ユーロ/円DIは16.98と前月比プラス20.55ポイントとなりました。

方向感別ではやはり円安派がプラス12.4%となりましたが、円高を見る投資家もマイナス8.2%と5ヶ月ぶりに減少に転じ、変わらず派もマイナス4.2%となっています。

ECBが引き続きユーロの緩和姿勢を継続する一方で、米ドルは8月後半のFOMC議事録やイエレンFRB議長の講演内容から早期利上げ観測が強まり、対ユーロでの堅調気配を強めることになっています。

ユーロ/円はこれら対ドル通貨に相殺され、方向感のない相場が続いています。ドル/円の堅調さから、対ユーロでの円安を期待する投資家も多いようですが、一方でテクニカル的には、

  • 100日平均線が近づいている
  • 一目均衡表では雲の中に相場が入ってきた
  • 相場は、直近で上値抵抗線となっている138.00円付近に差し掛かっている

となっており、当面はなお上値に慎重な展開も予想されます。

4日のECB理事会の結果もふまえ、主要国の金融政策スタンスの変化に注目し続けることになりそうです。

豪ドル

豪ドル/円DIは20.56。前月比プラス11.63ポイントと3ヶ月ぶりに前月比でプラスとなりました。

方向感別では円高派がマイナス1.2%、変わらず派マイナス9.2%、そして円安派がプラス10.4%となっています。

ウクライナ情勢がやや小康状態になったこともあり、リスク回避姿勢の和らぐ中ドル/円につれた豪ドル/円は、9月に入って98円台に達しました。日足一目均衡表で豪ドルは、対ドルでなお雲下にあるものの、量的緩和の出口戦略が意識されるドルに対しても底堅い動きをみせており、対円では完全に上離れとなっています。

スティーブンスRBA総裁の豪ドル高牽制発言は、今のところ相場に影響を与えていないようで、DIの数値はまさに市場のセンチメントとみていいかもしれません。もちろん地政学的リスクはなお豪ドルの重しとなっており、9/11の失業率の結果など、豪国内の景気動向と合わせて注視していく必要がありそうです。

楽天証券 FX本部長 永倉 弘昭

3.今後注目する投資先

  今回 前回 前回比
アメリカ 55.84% 56.12% △0.29%
EU諸国 10.08% 12.50% △2.42%
ブラジル 16.45% 14.29% 2.16%
ロシア 6.63% 6.63% -0.00%
インド 27.32% 31.63% △4.31%
中国 7.29% 7.40% △0.10%
中東・北アフリカ 6.37% 8.16% △1.80%
東南アジア 37.53% 34.69% 2.84%
中南米 7.29% 10.46% △3.16%
東欧 3.45% 3.83% △0.38%

4.今後注目する投資商品

  今回 前回 前回比
国内株式 76.92% 75.77% 1.16%
外国株式 24.27% 26.28% △2.00%
投資信託 41.25% 46.43% △5.18%
ETF 17.24% 17.86% △0.62%
FX(外国為替証拠金取引) 12.20% 12.50% △0.30%
国内債券 5.84% 7.65% △1.82%
海外債券 8.89% 10.97% △2.08%
10.61% 13.27% △2.66%
原油 4.11% 4.34% △0.23%
商品 1.59% 2.04% △0.45%
REIT 13.79% 16.07% △2.28%
CFD 1.06% 1.79% △0.72%

 

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