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個人投資家サーベイ「楽天DI」2014年7月
楽天証券経済研究所
個人投資家サーベイ 楽天DI
楽天証券では、口座をお持ちの方に毎月1回、日本株や為替の見通しについてアンケートを行い、その結果を楽天証券経済研究所が分析してレポート。月替わりで時事性のあるテーマについても調査…

個人投資家サーベイ「楽天DI」2014年7月

2014/8/12
7月の国内株式市場ですが、日経平均の月末終値(15,162円)は、前月末比で約458円(3%)高となりました。前月からの堅調な地合いが維持され、月足ベースでも3カ月連続の上昇となったものの、東証1部の売買代金が20営業日連続で2兆円を下回るなど、売買が盛り上がらない日が目立ちました。
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はじめに

今回のアンケート実施期間は、7月28日~7月30日でした。

7月の国内株式市場ですが、日経平均の月末終値(15,162円)は、前月末比で約458円(3%)高となりました。前月からの堅調な地合いが維持され、月足ベースでも3カ月連続の上昇となったものの、東証1部の売買代金が20営業日連続で2兆円を下回るなど、売買が盛り上がらない日が目立ちました。

また、日経平均の月間の動きを辿ると、節目の15,500円をなかなか抜け切れない状況が続きました。週ごとに株価の上げ下げを繰り返す「鯨幕相場」の様相となる場面もあり、上値の重たさが意識されましたが、それでも新興株や材料株など個別銘柄への物色が続いたことで、徐々に下値を切り上げ、さらに月末にかけては、本格化した企業決算への手掛かりも加わったことで、上げ幅が拡大していきました。

今回のアンケート結果ですが、その日経平均の上昇ピッチが加速した月末にかけて実施されたこともあり、日経平均の見通しDIについては、前月に続いて改善しました。為替の見通しについては、ロシアへの経済制裁などの地政学的情勢が注目されていたことで、対ユーロで円高見通しが強まったほか、対米ドル、対豪ドルでもやや慎重な見通しが多くなった印象となっています。

次回も是非、本アンケートにご協力頂ければ幸いです。

楽天証券経済研究所 シニアマーケットアナリスト
土信田 雅之

1.日経平均の見通し「DIの改善続くも、強気になりきれない格好」

  • Q1:7月28日と1カ月後の日経平均の見通し DI=29.85
    7月28日と1カ月後の日経平均の見通し DI=29.85
  • Q2:7月28日と3カ月後の日経平均の見通し DI=34.69
    (6月30日と3カ月後の日経平均の見通し DI=34.22)

今回の日経平均の見通しDIは、1カ月先、3カ月先のDIがそれぞれ29.85、34.69となりました。前回調査(27.56、34.22)に続いて改善を示し、相場の堅調見通しが維持されていることが確認できる結果と言えます。回答比率の内訳を見ると、例えば1カ月先のDIで弱気と回答した比率は8.67%で、前回(10.79%)から減少しており、これがDIの改善につながったようです。

その一方で、強気と回答した比率(38.52%)は、前回(38.35%)と比べてわずかな上昇にとどまり、中立派の上昇(50.87%から52.81%)の方が大きくなっています。アンケート実施期間の日経平均がこれまで乗せ切れなかった15,500円台をようやくクリアして上値を追っていた割には、個人投資家は「決して弱気ではないが、強気にもなりきれない」姿勢であることが窺えます。

前回調査の際にも触れましたが、5月下旬以降の国内株式市場は目立った調整がないまま順調に値を戻してきました。継続的に上値をトライさせる材料の決め手は欠けるものの、年金といわれる信託銀行経由の買い観測などの需給の支えが相場の下値不安を軽減し、リスクが取れる中で材料株や新興市場株への物色が活発となり、今月末にかけては、本格化した企業決算への手掛かりも加わったことで、値を上げる展開となった格好です。特に足元では個別銘柄への物色と売買集中の「森ではなく木を見る」売買動向と言えます。

まもなく国内企業の決算発表も一巡し、相場の視点は企業業績や個別物色のミクロ面から再びマクロ面に移っていくと思われます。ただし、国内の景況感は4-6月期GDPの落ち込みなど、依然警戒感が燻っているほか、欧米の金融政策の動向、地政学的情勢の影響なども心配され、株式市場が積極的になれるほどマクロ面は良好とは言えません。そのため、株式市場の調整が意識されつつも、これまでの地合いが維持できるかどうかが焦点となりそうです。

その中でも、9月はじめの安倍政権の内閣改造や、9月終盤の臨時国会召集など政治イベントが多く控えています。カジノ関連法案やNISAの制度改革など、アベノミクスの具体的な政策動向を手掛かりに相場を底上げできるかが注目されそうです。

(楽天証券経済研究所 シニアマーケットアナリスト 土信田 雅之)

2.為替相場の見通し

基準日 ドル/円 ユーロ/円 豪ドル/円
7月28日 DI=19.68 DI=△3.57 DI=8.93
6月30日 DI=12.78 DI=6.92 DI=12.78

7月のコメントでは「下値100.80円をうかがう展開もある」と書きましたが、101円を割ることなく、101円をつけにいった7/10、7/17がダブルボトムとなり7/30には5/2以来となる103円台にのせました。

このセンチメントを受け、7/28実施のDIは、ドル/円19.68(前回は12.78)、ユーロ/円 △3.57(前回6.92)、豪ドル/円は8.93(前回12.78)という結果で、ドル/円は円安を予想する投資家が増加したようです。

米ドル

ドル/円DIは19.64、前月比プラス6.86ポイント、円安を予想する投資家が39.29%と前月より3.7%増加しました。

8/6現在のドル/円はテクニカル的に、

  • 200日平均線を上回っている(下割り込んでいる)
  • 一目均衡表では雲の上(下)で推移している
  • 年初から形成しているダウントレンドラインを上回った(ペナントを下側に割り込んでいる) ( )は前月記載 

と、前月と相反した展開になってきています。

市場では、米国の経済指標の強い数字や企業決算が好結果になっていることを受け、「米資産買い」が加速していますが、ロシア-ウクライナ問題で地政学的リスクがあり、103.00円レベルで頭が重くなっています。

ロシア問題では、欧米のロシアへの制裁とロシアの報復から、ユーロ圏株価が下げており、それに連動し米株も下げています。またユーロ圏の「じゃぶじゃぶ」マネーが米資産(国債)買い  米金利が上昇しないという縮図が出来上がっており、ドル/円の上昇を妨げています。

日足一目均衡表をローソク足で見ると、直近に出現している長い上ヒゲが気になりますが、基準線の102.10 円を下回ってこない限り、下方向へのトレンドが形成しないこと、またRSIも80を超えてきていますが、RSIボリンジャーは拡散していることを考慮すると、円安を予想する投資家に分がありそうです。

経済指標は、是非当社経済カレンダーで確認してみてください。

星★付きが重要度大です

「RSIボリンジャー」についてはこちらをご参照ください。

ユーロ

ユーロ/円DIはマイナス3.57と前月比マイナス10.5ポイントとなりました。

方向感別でも、円高派プラス3.6%、変わらず派プラス3.4%そして円安派がマイナス6.9%と円安を予想する投資家が減少し円高を予想しているようです。

筆者が、為替DIを担当してからはじめてマイナス値を見ましたが、前月同様地合いが悪いといった状況です。

テクニカルで見ると、対ドル、対円ともに前月と同じ状況です。

  • 200日平均線を下割り込んでいる
  • 一目均衡表では雲の下で推移している

特にユーロ/円は、6月に200日平均線を割り込んで以来、抵抗線となったこのラインできれいにレジストしており、直近は下方向への展開をみるのでしょうか。

要因はロシア-ウクライナ問題が大きく、ユーロ圏の株価の上昇が見られなければ、ユーロ/円の上昇は期待できそうにもありません。

豪ドル

豪ドルDIは8.93。前回比マイナス3.85ポイントとなりました。

方向感別では、円高派マイナス1.8%、変わらず派プラス7.4%そして円安派がマイナス5.6%と円安派が減少しました。

7月は、94.50-96.50円の2円幅のレンジ相場で推移しておりましたが、ロシア問題でのリスクオフから豪ドル/ドルが下げ基調となっており、ドル/円が円安方向で推移していることから、豪ドル/円はトレンドが見られていないようです。

8/5、オーストラリア準備銀行(RBA)が金融政策決定会合で、市場の予想通り主要政策金利を過去最低の2.5%に据え置きました。しかし、スティーブンスRBA総裁は、豪ドル相場は歴史的に高水準にあると認めながらも、積極的な豪ドル安誘導は慎むとの立場を示唆したため、豪ドル相場を下押しする材料にはならなかったようです。

日足一目均衡表で豪ドルを見ると、対ドルは雲下、対円は雲上で推移していますので、ある意味方向感にもみえます。DIで見る「変わらず派プラス7.4%」はこんなところからの観測なのでしょうか?

今後の豪ドル/円について市場関係者は、経済指標でみる景気減速や、所得の伸びが小さいこと、労働市場がタイトになってきていることなどを指摘しており、ファンダメンタルに注目してみたいところです。

楽天証券 FX本部長 永倉 弘昭

3.今後注目する投資先

  今回 前回 前回比
アメリカ 56.12% 51.66% 4.46%
EU諸国 12.50% 13.18% △0.68%
ブラジル 14.29% 13.05% 1.24%
ロシア 6.63% 6.26% 0.37%
インド 31.63% 27.43% 4.20%
中国 7.40% 5.73% 1.67%
中東・北アフリカ 8.16% 9.19% △1.02%
東南アジア 34.69% 36.35% △1.66%
中南米 10.46% 7.32% 3.14%
東欧 3.83% 4.39% △0.57%

4.今後注目する投資商品

  今回 前回 前回比
国内株式 75.77% 77.36% △1.60%
外国株式 26.28% 27.16% △0.89%
投資信託 46.43% 39.41% 7.01%
ETF 17.86% 17.71% 0.15%
FX(外国為替証拠金取引) 12.50% 14.38% △1.88%
国内債券 7.65% 7.59% 0.06%
海外債券 10.97% 9.32% 1.65%
13.27% 13.05% 0.22%
原油 4.34% 4.39% △0.06%
商品 2.04% 2.00% 0.04%
REIT 16.07% 16.78% △0.71%
CFD 1.79% 1.46% 0.32%

 

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