新社会人の皆さん、就職おめでとう!

今年も新社会人がビジネス街に新鮮な空気を運んでくる季節になりました。まだ着慣れていないスーツや、いかにも就活のときに着ていたというような無難なスーツを着ている若者が歩いていると、フレッシュな印象を与えます。

この季節に再就職や転職、グループ会社への異動などで働き方を心機一転、という人も多いことでしょう。

今回は、「投資の一歩手前」という人も意識したコラムを寄せたいと思います。新社会人から20代前半のうちに、必ずやっておきたいお金のポイントです。

「なんとなく」マネー雑誌や推奨銘柄を読む前に考えておくべきこととはなんでしょうか。

証券口座を開こう

最初のポイントは、「証券口座の開設」です。別に楽天証券のコラムだから、というわけではなく、これからの世代において証券口座をもつことは当然のこととなっている時代だからです。

資産形成を真剣に考えたとき、銀行の定期預金だけでは力不足であり、個人向け国債に加えて株式もしくは投資信託(ETF)の力を用いる必要があります。

このとき、自分の選択肢を最大限に広げ、かつコストを最大限に抑えようとすれば銀行で投資をするのではなく証券口座を開設することを考えなければなりません。

証券口座については切磋琢磨が続いていますので、どこで口座開設しても大きく不利になることはありません。まずはWEBのデザインをみて自分の好みのサイトをいくつか開設手続きしてみましょう(口座維持手数料は無料ですし、基本的に営業攻勢をかけられることはありませんので、2~3口座まとめて開いておくといい)。

住民票を取り寄せる手間は何度も掛けたくないでしょうし、NISA口座の開設もあわせてやっておきましょう。なお、NISAはひとり1口座しか持てませんので、いくつも開設できませんので注意してください。

社内制度で有利なものはフル活用しよう

2つめのポイントは、「証券口座に入金する前に入金すべき口座を利用する」、という点です。先ほどは証券口座を開けと話しましたが、その前にやっておくべきこともあります。

まず、会社が財形制度をやっていたら、5000円もしくは10000円の積立を始めてください。これは定期預金になりますので(まれに投資信託を買えることもある)、運用で稼ぐのではなく貯金の元本を増やす目的です。

社内に持ち株会があったら、これも無理のない範囲で加入し積み立てます。会社の奨励金がある場合、最初から利息がつくようなものですから見逃せないポイントになります。ただし金額は無理のない程度に抑えてください。ここで愛社精神を発揮する必要はありません(加入は義務ではない)。