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個人投資家サーベイ「楽天DI」2013年12月
楽天証券経済研究所
個人投資家サーベイ 楽天DI
楽天証券では、口座をお持ちの方に毎月1回、日本株や為替の見通しについてアンケートを行い、その結果を楽天証券経済研究所が分析してレポート。月替わりで時事性のあるテーマについても調査…

個人投資家サーベイ「楽天DI」2013年12月

2013/12/1
今回のアンケート実施期間は11月25日~11月27日でした。
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はじめに

今回のアンケート実施期間は、年末年始を挟んだ12月30日~1月6日となりました。

12月の国内株式市場は米国の動向がムードを左右する展開が中心となりました。量的金融緩和の縮小開始をにらんで、注目されたのが12月序盤の雇用統計と中盤のFOMCでしたが、市場の動きを見てみると、ともにイベント前は警戒感によって軟調な展開が続いたものの、イベント終了後には大きく上昇する展開を見せ、イベント通過をきっかけに相場の先高感が強まる格好となりました。

特に、FOMC以降の日経平均は年末にかけて大きく上昇し、5月の高値や16,000円台の節目も突破するなど、「掉尾の一振」を地で行く動きとなりました。税制変更に伴う個人投資家からの売りが山場を越えた需給のアク抜け感や、世界的な株高、円安の進行なども上昇に拍車をかけ、結局、12月末の日経平均終値は16,291円となり、前月末比で629円(4.01%)の上昇を見せたほか、月間ベースでは2カ月続伸、年間ベースの上昇率(56.7%)も戦後4番目の大きさとなりました。

今回のアンケートですが、こうした相場の良好な地合いを反映し、「株高・円安」の見通しが前回よりも強まる結果となりました。

末筆ながら、本年もよろしくお願い申し上げます。

次回も是非、本アンケートにご協力頂ければ幸いです。

楽天証券経済研究所 シニアマーケットアナリスト
土信田 雅之

1.日経平均の見通し

  • Q1:12月30日と1カ月後の日経平均の見通し DI=53.36
    (11月25日と1カ月後の日経平均の見通し DI=36.27)
  • Q2:12月30日と3カ月後の日経平均の見通し DI=37.79  
    (11月25日と3カ月後の日経平均の見通し DI=30.18)

今回の日経平均見通しDIは、1カ月先のDIが53.36、3カ月先のDIが37.79となり、ともに前回の結果(それぞれ36.27、30.18)から大きく上昇しました。とりわけ、上昇の目立った1カ月先のDIが50を超えるのは、2013年1月(55.64)以来になります。

DIの内訳となる回答比率(強気、中立、弱気)を見ても、見通しの改善傾向が見てとれます。1カ月先の強気の回答割合は約6割を占め、弱気派は1割を下回りました。3カ月先についても、強気の回答が過半数となっており、2012年12月からの強気多数派の状況が続いています。

年末相場のきっかけとなったFOMCでは、量的金融緩和の縮小が決定されましたが、その結果を受けた米国市場は株高・ドル高・金利高で反応しました。縮小開始となったけれども、量的緩和自体はしばらく続くし、ゼロの金利解除も後ずれするだろうという、「金融緩和の時間軸の長期化」という見方に加え、経済指標の改善を素直に好感する「リスクオン」が継続したと言え、今回のDI結果もこうした状況が反映されたと考えられます。

一方で、景況感の改善が続けば、量的緩和も段階的に行われていくこととなり、今のところ「実感のない」出口戦略が、「実感のある」ものに思ったよりも早く変化する可能性があります。昨年5月にあれだけ好調だった株式市場が量的緩和の縮小観測の台頭で、ガラリとムードが変わったことは記憶に新しいと思いますが、引き続き米国の景況感と金融政策とのバランスが相場を見極めることが重要となりそうです。

そのほかにも2014年は国内外で多くのイベントが予定されています。国内では、いよいよ4月に消費増税を迎えます。安倍政権は対策として、5.5兆円規模の補正予算を組んでいますが、その効果が持続している間に、成長戦略を進めていく必要があります。さらに、年末までに次の消費増税の判断を下さなければならないため、アベノミクスの正念場となります。日銀の追加金融緩和観測や6月をめどに打ち出される「新成長戦略」がカギを握ると思われます。

海外でも、米国では財政問題が継続していますし、11月には議会の中間選挙が予定されています。現在持ち直し基調とされているユーロ圏では、春頃から主要銀行のストレステストが行われます。また、中国の地方政府の債務問題や改革の行方、タイやインドの総選挙など新興国の状況といったように、不安の火種があちこちに燻っています。

とはいえ、そもそも相場は、「不安の壁を駆け上る」と言われるように、不安材料を抱えつつ、それらを乗り越えながら上昇していくものであり、不安材料がゼロという相場は有り得ません。これまでの金融緩和頼みによる上昇からの本格的な脱却が試されるのが2014年相場のポイントであり、強い相場展開を期待したいところです。

楽天証券経済研究所 シニアマーケットアナリスト 土信田 雅之

2.為替相場の見通し

基準日 ドル/円 ユーロ/円 豪ドル/円
12月30日 DI=59.37 DI=45.85 DI=31.73
11月25日 DI=48.19 DI=40.28 DI=25.65

12月公表のDIレポートでは、「12/2、ドルは日銀の金融緩和拡大からの日本株高を背景に5/23来の103円台をつけ5/22の年初来高値103.76円を狙う展開になっている」と書きましたが、12月中旬にFOMCで資産買い入れプログラムの減額(テーパリング)が決定されると104円手前まで上昇し、さらに12/30には105.40円の水準まで上伸しました。

この円安を背景に、12月末実施の為替DIは、米ドル59.37(前回は48.19)、ユーロ45.85(同40.28)、豪ドルは31.73(同25.65)という結果で、3通貨ともにさらに円安を見る投資家が大きく増加しました。

米ドル

米ドルは、DIに回答いただいた70%近い投資家が円安方向をみています。1/10現在105円を行ったり来たりの展開ですが、週足でみると次のレジスタンスが105.80円水準です。これを抜けると、108.50円までは摩擦なしで上昇もありそうです。108-110円は相当量の利食いや輸出系の売り注文もあるようですが輸入筋のドル買いもあり、目が離せない状況になりそうです。

FOMCでのテーパリングの決定がドル買いを後押ししているわけですが、注意しなければいけないところは、以下3点。

  • 1.今回のテーパリングによる減額の規模が100億ドルと小さい
  • 2.インフレ率が上昇しないようであれば(2%以下)、利上げの可能性小
  • 3.経済指標の下振れがあるかどうか

特に1/10の米失業率には注目したいところです。

目下、FOMCのさらなるテーパリングの目標値は失業率6.5%以下のようです。

テクニカルでみても、日足ローソク足は一目均衡表では雲の上を刻み、週足では5月-11月で形成したペナント(三角保ち合い)は上抜けしており、105.80円を上抜くことができればさらなる上昇余地もありそうです。

ユーロ

12月末のユーロDIは45.85と前回より5.56ポイント上昇しました。

ユーロも前月同様円安方向を予測する投資家が50%を超えています。

12月のユーロは140円近辺から年末145円まで上昇しました。140円超えは、リーマンショック以来の高値ですから投資家の円安期待も理解できます。

140円超では、大きな抵抗線が155円までは見えませんので、まずは心理的節目である150円をトライしたいところです。

1/9のECB理事会では、政策金利を0.25%に据え置きましたが、ドラギ総裁は記者会見で慎重な態度は崩さないもののユーロ圏の経済の回復について「控えめで脆弱ではある回復している」とのコメントをしました。ユーロドルは、1ユーロ=1.4ドルを目指しており、これに円安ドル高が後押しすれば、150-155円も見えてきそうです。

豪ドル

豪ドルDIは31.73、前回比+6.08となりました。円高方向の回答が11.092%で前回比3%減少しましたが、前月同様「変わらず」と回答した投資家が46%と円安方向の回答が42.8%を上回りました。この2か月間近く91-95円で推移しており、明確なトレンドが出ていないことによる回答のようです。

一目均衡表でみましても11月末から雲中に入り込んでいた豪ドルは12月中旬に雲下に位置したものの、ドル円が円安で推移したことにより、1/10現在雲の上に頭だけ出している状況です。

少し方向感を失っているように見えますが、実は豪ドル安/米ドル高になっています。その豪ドル安を円安が打ち消すかたちでトレンドがでていません。円は安くなっていますが、対豪ドルでは十分注意が必要のようです。

楽天証券 FX本部長 永倉 弘昭

3.今後注目する投資先

  今回 前回
アメリカ 58.93% 54.92% 4.00%
EU諸国 15.71% 13.34% 2.37%
ブラジル 16.91% 20.08% △3.17%
ロシア 6.51% 6.87% △0.35%
インド 20.54% 19.82% 0.72%
中国 8.80% 8.29% 0.51%
中東・北アフリカ 8.06% 8.81% △0.75%
東南アジア 38.39% 38.21% 0.18%
中南米 6.36% 6.87% △0.50%
東欧 3.28% 3.89% △0.60%

4.今後注目する投資商品

  今回 前回
国内株式 78.02% 82.12% △4.10%
外国株式 28.49% 28.24% 0.25%
投資信託 44.36% 38.73% 5.63%
ETF 20.64% 17.23% 3.41%
FX(外国為替証拠金取引) 16.36% 13.73% 2.63%
国内債券 8.30% 8.42% △0.12%
海外債券 9.30% 10.10% △0.80%
13.92% 13.60% 0.32%
原油 2.93% 3.11% △0.17%
商品 2.24% 2.07% 0.17%
REIT 17.60% 16.97% 0.63%
CFD 1.69% 1.42% 0.27%

「DI(Diffusion Index)」とは

景気判断に用いられる諸指標を選定し、現状認識がどちらの方向に向いているかを示す指数。『楽天DI』では、日銀短観と同じ計算方法を採用し、「(強気回答数-弱気回答数)÷全回答数×100」、「(円安回答数-円高回答数)÷全回答数×100」で算出いたします。
【各指標の見方は以下の通りです。】
日経平均 DIがプラス→強気、DIがマイナス→弱気
為替   DIがプラス→円安、DIがマイナス→円高
すべての回答が中立だった場合、DIは0となります。

【この記事に対するアンケート回答はこちらから】

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