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個人投資家サーベイ「楽天DI」2013年5月
楽天証券経済研究所
個人投資家サーベイ 楽天DI
楽天証券では、口座をお持ちの方に毎月1回、日本株や為替の見通しについてアンケートを行い、その結果を楽天証券経済研究所が分析してレポート。月替わりで時事性のあるテーマについても調査…

個人投資家サーベイ「楽天DI」2013年5月

2013/5/1
今回のアンケート実施期間は5月27日~5月29日です。
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はじめに

今回のアンケート実施期間は5月27日~5月29日です。

5月の株式市場を振り返ると、日経平均は月間ベースで86円(0.62%)の下落となり、昨年8月から続いていた上昇記録が9カ月でストップしました。結果的に噂されていた相場格言、「Sell in May and go away (5月に売り逃げろ)」程の下げ幅ではありませんでしたが、一時は前月末比で2,000円以上も上昇していたことを踏まえると、月中の値動きは大きかったと言えます。

大型連休明けとなった5月の日経平均は、過熱感が指摘されながらも順調に上昇基調が続き、5月23日の前場には、約5年半ぶりとなる1万5,940円台の高値をつけました。ただし、その高値を境に相場の流れが急変します。結局、23日は1,140円超安で取引が終了し、歴代11位の下げ幅を記録しました。

昨年11月以降の株式市場は調整らしい調整がないまま上がり続けてきたことに加え、期待の大幅な先取り、過度なリスクテイクによるデリバティブのポジションなど、これらの反動が一気に出たことも株価下落に拍車を掛けました。その後も月末にかけて、株価水準を切り下げながら値動きの荒い展開が続きました。

こうした状況を受け、今回のアンケートは前回調査から悪化する結果となりました。ただし、これまでの株高と円安の見通しが一転するほどの大きな変化は見られず、今回の相場展開を短期的な調整と見る向きが多かったと思われます。

次回も是非、本アンケートにご協力頂ければ幸いです。

楽天証券 経済研究所 シニアマーケットアナリスト
土信田 雅之

1.日経平均の見通し

  • Q1:5月27日と1カ月後の日経平均の見通し DI=17.71
    (4月30日と1カ月後の日経平均の見通し DI=44.33)
  • Q2:4月30日と3カ月後の日経平均の見通し DI=34.03
    (4月30日と3カ月後の日経平均の見通し DI= 41.32)

日経平均の1カ月先の見通しDIおよび3カ月先の見通しDIは、それぞれプラスの17.71、34.03となり、前回のDI(それぞれ44.33、41.32)から低下しました。とりわけ、1カ月先の見通しDIの低下が目立っています。今回のアンケート期間(5月27日~5月29日)は、5月23日の急落の余韻を引きずり、値動きの落ち着かない展開が続いている状況だったため、それが今回の結果に反映された格好と言えます。

内訳となる回答比率(強気、中立、弱気)を見てみると、1カ月先は中立の割合がいちばん多くなっています。確かに弱気の割合も増えてはいますが、依然として強気の割合の半分程度に留まっています。さらに、3カ月先の強気の割合がまだ半数近く(48.26%)であることも踏まえると、今回の下落局面はあくまでも短期的な調整と捉え、相場の先高感は続いていると見る投資家が多いことが窺えます。

直近まで日本株が買われてきた主な理由は、「①企業業績の上振れ期待」、「②アベノミクスによる経済環境の改善期待」、「③リスクテイクムードの中での世界的な金融緩和」ですが、今回の株式市場の急落は、米FRBがこれまで実施してきた資産買い入れ策(QE3)について、出口戦略を意識し始めたこと、つまり、③の動向がきっかけと思われます。

FEBが出口戦略に向けて動き出すということは、「異例」の金融政策から脱却できるほどに米経済がしっかりしてきた証でもあるため、本来は良い材料のはずなのですが、一連の金融緩和がNYダウの史上最高値をはじめとする、世界の株価指数の高値更新の原動力になっていたことが却って、相場の波乱要因になってしまったといえます。

また、米株市場は、米経済指標の結果が良ければ素直に評価されて株価が上がり、悪くても金融緩和が続くとの見方で株価が上がるなど、「いいとこ取り」で上昇してきましたが、足元の米株市場は指標の結果が良いと株価が下がり、悪いと株価が上がるという状況になっています。ファンダメンタルズと反対の動きを見せる相場は長くは続かないため、金融相場による株価上昇もさすがに終焉に差し掛かっている可能性があります。

とはいえ、残りの日本株買いの材料(①と②)については、今のところ健在であり、これが株価調整後の先高感の支柱となっています。ただ、期待先行で買われてきたのも事実で、今後は実体経済とのスピード感とバランスをとりながら、株価の落ち着きどころを探る展開が予想され、しばらくは調整局面が続くと思われます。

楽天証券 経済研究所 シニアマーケットアナリスト 土信田 雅之

2.為替相場の見通し

  ドル/円 ユーロ/円 豪ドル/円
5月27日 DI=37.85 DI=28.47 DI=20.49
4月30日 DI=41.32 DI=28.94 DI=33.22

米ドルは月足ローソク足チャートでみると、昨年10月以降5月末まで8カ月連続で陽線引けとなりましたが、ローソク足の上髭が気になる通り、6月は大きく円高進行しています。5月実施の為替DIは、米ドル37.85(前回は41.32)、ユーロは28.47(同28.94)、豪ドルは20.49(同33.22)という結果で、上昇トレンドからの調整見通しがさらに多くなってきているようです。

米ドル

米ドルは5/22に高値103.75円水準から6/13には94円割れまで円高進行しています。5/27実施のDIをみると、昨年12月をピークに6カ月連続で減少(65.95-62.11-54.12-49.90-41.32-37.85)、円高方向の回答が18.4%と本年では一番高い数字となりました。また、円安回答が56.25%と前月の55.79%から若干増加しました。5月中は100円台をキープしていたこともあり、このレベルをサポートすると見ていたからのようです。

円安方向を見ている向きが若干増加する中、米ドルは100円を割り込むとストップロスを巻き込み大きく円高進行しました。

6/7の米雇用統計が好結果だったこともあり、ドルを押し上げましたが99.30円付近まで、「アベノミクス」への失望感から「株安」「円高」となっています。

直近は、株式市場主導となっており、NYダウ、NIKKEI 225を睨みながらの展開となりそうです。

以下注目の日程です。

  • 6月18日-19日 米FOMC
  • 6月25日    米新築住宅販売件数
  • 6月26日    米2013年第1四半期GDP確報値
  • 7月5日     米雇用統計

ユーロ、豪ドル

5月ユーロDIは28.47と4月から横ばいでした。ユーロ円についてはある程度の調整がはいりながらの値動きとなっている結果からの回答のようです。実際ユーロは135円をつけることに失敗し、ドルの円高進行に6/13現在125円台で推移しています。

ドルの下落に隠れてしまっているようでが、ギリシャ懸念が再燃しています。緊縮策の一環ではあるものの国営放送局が閉鎖されたこともあり、これを発端に火が付き始めたようです。今後の動向に注意が必要です。

豪ドルDIは前回の33.22から20.49と大きく下落しています。これは4月に2007年来の高値である105円つけた後に下落し、5月の月足は米ドル、ユーロよりいち早く、陰線となったからのようです。また直近では6/13に一時90円を割り込んでします。ユーロ同様に米ドルの下落が主因ですが、利下げも下落の要因の一つです。ニュージーランドドルを含むオセアニア通貨は「通貨高」をけん制、ニュージーランドドルは為替介入も示唆するほどです。そのような状況下、円高方向にみている比率が前月の12.27%から21.18%と増加しています。豪ドルは、中国の経済指標に注意しながら、見ていきたいところです。

楽天証券 FX本部長 永倉 弘昭

3.今後注目する投資先

  今回 前回
アメリカ 45.14% 45.37% △ 0.23%
EU諸国 5.21% 6.71% △ 1.50%
ブラジル 22.22% 23.50% △ 1.27%
ロシア 8.33% 15.74% △ 7.41%
インド 26.04% 22.80% 3.24%
中国 10.07% 7.18% 2.89%
中東・北アフリカ 13.89% 7.87% 6.02%
東南アジア 43.40% 48.38% △ 4.98%
中南米 10.76% 10.30% 0.46%
東欧 2.43% 2.89% △ 0.46%

4.今後注目する投資商品

  今回 前回
国内株式 79.51% 81.25% △ 1.74%
外国株式 24.31% 22.45% 1.85%
投資信託 31.94% 34.38% △ 2.43%
ETF 15.28% 15.74% △ 0.46%
FX(外国為替証拠金取引) 15.28% 18.06% △ 2.78%
国内債券 5.90% 5.67% 0.23%
海外債券 7.99% 8.80% △ 0.81%
14.24% 15.63% △ 1.39%
原油 3.47% 3.59% △ 0.12%
商品 2.78% 2.78% 0.00%
REIT 12.15% 16.20% △ 4.05%
CFD 0.69% 0.93% △ 0.23%

「DI(Diffusion Index)」とは

景気判断に用いられる諸指標を選定し、現状認識がどちらの方向に向いているかを示す指数。『楽天DI』では、日銀短観と同じ計算方法を採用し、「(強気回答数-弱気回答数)÷全回答数×100」、「(円安回答数-円高回答数)÷全回答数×100」で算出いたします。
【各指標の見方は以下の通りです。】
日経平均 DIがプラス→強気、DIがマイナス→弱気
為替   DIがプラス→円安、DIがマイナス→円高
すべての回答が中立だった場合、DIは0となります。

【この記事に対するアンケート回答はこちらから】

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