日経平均は3万8,000~4万円のレンジで推移

 先週(営業日:11月11~15日)の日経平均株価は、1週間で857円下がって3万8,642円となりました。先々週(営業日:11月5~8日)は、トランプ・ラリーの一環で日経平均も1週間で1,446円上昇しました。ところが、先週は、トランプ・ラリーが一服、米国株が下がったことを受けて、日経平均も下落しました。

 11月5日投開票の米大統領選で、景気刺激策を公約する共和党のトランプ氏が勝利、さらに同時に行われた議会選で上院・下院とも共和党が過半数を制する「トリプル・レッド」が実現したことを受けて、先々週、米国の主要株価指数(ナスダック総合指数、S&P500種指数、ダウ工業株30種平均)はそろって史上最高値を更新しました。これを好感して、先々週は日経平均も上昇しました。

 ところが、先週は、米インフレ再燃・金利上昇懸念から、米国株が下がり、日経平均も売られました。トランプ氏が景気刺激策を取り、財政赤字が一段と拡大する見通しであることを受けて、米インフレ再燃・金利上昇の懸念が強まったことが影響しました。

日経平均週足チャート:2024年1月4日~11月15日

出所:楽天証券MSIIより楽天証券経済研究所が作成

 2024年の日経平均は、3万8,000~4万円のレンジを中心とした展開となっています。3月と7月に上値をトライしましたが、失敗しました。8月には、下値をトライしましたが、それも失敗しました。10月・11月は、3万8,000~4万円のレンジの往来相場となっています。