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著者の吉田 哲が解説しています。以下のリンクよりご視聴ください。
中東混迷で金(ゴールド)と原油急騰続く

金(ゴールド)と原油相場は暴騰状態

 足元、金(ゴールド)と原油相場の上昇が目立っています。世界の指標であるドル建て金(ゴールド)は目立った上昇が始まった2月29日からおよそ15%も上昇しています。原油は同10%前後、昨年末比では20%前後も上昇しています。

 ドル建てに追随する傾向があり、ドル円がその傾向に強弱を加えて価格が形成される円建て銘柄においては、金(ゴールド)の上昇率が同20%前後に達しました。足元で進行している円安が円建て金(ゴールド)の上昇率を高めています。

図:国内外の金(ゴールド)、原油、株価の動き(2024年1月4日を100、4月12日まで)

出所:QUICKおよびマーケットスピードIIのデータより筆者作成

 株価指数は、米国の利下げタイミングが遠のく懸念が生じたり、中東情勢が悪化したりして、国内外ともに3月下旬を機に反落しています。年初から株高、金(ゴールド)高、原油高が続いていましたが、このタイミングを機に株安、金(ゴールド)高、原油高の傾向が鮮明になりました。

 たった1カ月半で10%や20%も上昇した国内外の金(ゴールド)と原油相場ですが、一体何がこれらを上昇に駆り立てているのでしょうか。今後、上昇に駆り立てた要因はどう変化するのでしょうか。そして、金(ゴールド)と原油相場でどのような値動きを演じるのでしょうか。