今日の為替ウォーキング
今日の一言
一夜一時を怠らば、百歳の間三万六千時を失う(吉田松陰)
Le Freak
問題は、FRB(米連邦準備制度理事会)が利下げするか否かではなく、いつするのかということである。
ドイツの製造業が崩壊の危機に瀕しているのに、サービス産業の賃金上昇率が高すぎるからと、 あくまで引締めを続ける意思を示すECB(欧州中央銀行)に比べると、FRBは、米国の経済成長により配慮しているようだ。それは、FRBが「物価の安定」だけではなく「雇用の最大化」というデュアルマンデート(2大責務)を負っていることもある。
FRBが成長とインフレのバランスを取りながら、経済をソフトランディングへと誘導しようとしているならば、マーケットが期待するほどの大幅な利下げはない可能性が高い。ECBが成長を犠牲にしてもインフレ低下を最優先する結果、景気後退が起きたならば、年後半には大幅な利下げが必要になるだろう。FRBの場合は、ソフトランディングに成功すれば大幅な利下げは不要になる。そして年末にはインフレに重点を移して再び利上げすることも考えられる。
FRBの大幅な金利引き下げを根拠とした2024年「ドル安」シナリオは、2カ月で早くも見直しが迫られそうだ。
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今週の注目経済指標
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