今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは147.90円
↓下値メドは145.80円
キャリー取引:キャリーの解消は円高よりもボラティリティが理由。市場が落ち着けば円買いも鎮静化
ECB:ECBは早期利下げを否定。利下げを暗に認めたFRBと対照的
BOE:タカ派的据え置き「インフレはしつこく高止まり」「利下げ議論は時期尚早」
中国住宅ローン:中国政府、住宅購入の最低頭金額を引き下げへ。不動産市場テコ入れ
中央銀行:利上げがなくても、ディスインフレの多くはいずれにせよ起こっていた
前日の市況
FOMC(米連邦公開市場委員会)は1月30-31日に開催した定例会合で、政策金利であるFF金利を5.25%から5.50%のレンジに据え置くことを全会一致で決定した。昨年7月の会合の利上げを最後に、金利据え置きは4会合連続となった。
FOMCは雇用とインフレの目標達成に向けてリスクはバランス良く移行しているとして、利下げする環境が整いつつあることを示唆した。しかし一方で、利下げを行う前にインフレ率が目標の2%に戻ることを確信する必要があるとした。マーケットの関心事である利上げの時期についてパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長は次のように述べている。「FOMCが3月までに利下げを確信するレベルに達する可能性は低いと考えている。」
FRBは利下げについてオープンな姿勢を示しているが、12月FOMCの時点に比べると、パウエルFRB議長は早期利下げについてやや慎重になっているとの印象を与えた。
マーケットはFOMC声明文を「ハト派」と読み、最初はドル売りで反応した。ドル/円はFOMC会合後に146.01円まで急落した。しかし、パウエルFRB議長が3月利下げを否定する「タカ派」発言をしたことで、一転買い戻しが優勢になると147円台半ばまで反発した。しかしこの日夕方につけた147.90円には届かなかった。
今日のドル/円
1月の高値は、19日の148.81円。安値は、02日の140.79円。レンジの中心値は144.80円。
今週の高値は148.34円。安値は146.01円。レンジの中心値は、147.18円。
現在のレートは、中期(月足)では中心値から見て円安水準にあるが、短期(日足)では中心値からやや円高水準にある。