投資信託の安全性

 投資信託の基本的な商品性についてはご理解いただけたのではないかと思いますが、投資信託に関連する金融機関が破たんした場合、投資信託は安全に守られるのでしょうか。

 投資信託の安全性について確認しておきましょう。

 結論からいいますと、投資信託は仕組み上、投資家が預けたお金が制度的に守られるようになっています。

 販売会社、運用会社、信託銀行のいずれが破たんしたとしても、投資信託の信託財産は守られることになります。

 実際に、これら金融機関が破たんした場合、一時的に追加購入や解約ができないなど実務的に不便なことが起きる可能性はあるかもしれませんが、投資信託の信託財産自体がなくなってしまったりといったことはありませんので、ご安心ください。

まとめ

 株式、債券、不動産などに分散して少額から投資できる仕組みである投資信託についてご説明してきました。

 個人の方が資産形成していくにあたり、個別の株式を分析したり、さまざまな証券を比較検討したり、というのはかなりハードルが高いのではないかと思います。

 そんな時には投資信託を選ぶことで、そういった負担から開放されます(ただし、またあらためてご説明しますが、現在日本国内で購入できる投資信託は5,000本以上あると言われており、その中からどの投資信託を選ぶのがよいか、というのが次のステップになります)。 

 老後に向けた資産形成の一環として投資信託を利用できるようになると、さまざまな税制優遇などもありますので運用利回りを高めていくことが可能になってきます。

 なお、本記事は、一般社団法人 投資信託協会が発行している「投資信託ガイド」をかなり参考にさせていただきました。「投資信託ガイド」は、投資信託についての基本事項が分かりやすくまとめられており、しかも一般社団法人 投資信託協会のサイトから申し込むと、無償で郵送してもらうことが可能です。まだお手元にない方は、手に入れられることをオススメします。

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ファイナンシャルプランナー。株式会社ウェルスペント 横田健一さん
大手証券会社にてデリバティブ商品の開発やトレーディング、フィンテックの企画・調査などを経験後、2018年1月に独立。「フツーの人にフツーの資産形成を!」というコンセプトで情報サイト「資産形成ハンドブック」を運営。YouTube「資産形成ハンドブック」も人気上昇中。

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