「クイズでわかる!資産形成」(毎週土曜日に掲載)の第9回をお届けします。資産形成をきちんと学びたい方に、ぜひお読みいただきたい内容です。
きっちり活用したい、2024年1月スタートの「新NISA」
長期資産形成は、なるべく運用益に税金がかからない非課税の投資口座でするべきです。非課税投資口座で、最も重要なのがNISA(ニーサ:少額投資非課税制度)です。NISAをきっちり活用しましょう。
そのNISA制度が2024年から、がらりと変わります。2024年1月から始まるNISAを「新NISA」と言います。現行のNISAは2023年までで、それ以降は現行NISAで株や投資信託などを新たに買い付けることができなくなります。新NISAと区別するため「旧NISA」と呼ぶことにします。
今日は、新NISAの仕組みをきちんと理解して、きっちり使いこなすために知っておいた方がいいことを、クイズ形式で問います。大切なことをきちんと理解できているか、確認のために解いてみてください。
今日のクイズ:新NISAの仕組みがわかる10問
以下【1】~【10】の説明文の空欄【…】に入る言葉で正しいものを、選択肢【A】または【B】から選んでください。
◆対象者
【1】【…】の国内居住者ならば、誰でも新NISA口座を開くことができます。
【A】18歳以上 【B】60歳以上
◆新NISA口座を開くための手続き
【2】現在、旧NISA口座(つみたてNISAまたは一般NISA)を保有していて、そのまま同じ金融機関の新NISA口座で投資をしたい場合は、新NISA口座の開設手続きが【…】。
【A】不要 【B】必要
【3】現在、旧NISA口座(つみたてNISAまたは一般NISA)を保有しているが、別の金融機関の新NISA口座で運用したい場合は、金融機関を変更するための手続きが【…】。
【A】不要 【B】必要
【4】現在、旧NISA口座を開いていない場合は、新NISA口座の開設手続きが【…】。
【A】不要 【B】必要
◆新NISA口座で1年間に非課税で投資できる金額
【5】毎年、つみたて投資枠【…】円、成長投資枠【…】円、合わせて【…】円の非課税投資枠が付与されます
【A】つみたて投資枠120万円、成長投資枠240万円、合わせて360万円
【B】つみたて投資枠12万円、成長投資枠24万円、合わせて36万円
◆非課税となる期間
【6】新NISAで投資した金融商品から得られる、金利・配当・売買益は全て非課税です。非課税となる期間は【…】です。
【A】1年 【B】無期限
◆新NISAが始まったら、今年まで旧NISAで投資した金融商品はどうなる?
【7】旧NISAで投資した金融商品は、売却【…】。
【A】しなくてもよい 【B】しなければならない
◆新NISA口座の投資額、生涯上限
【8】生涯投資枠の上限は、成長投資枠が【…】円、つみたて投資枠と成長投資枠を合わせて【…】円です。
【A】成長投資枠が1,200万円、つみたて投資枠と成長投資枠を合わせて1,800万円
【B】成長投資枠が120万円、つみたて投資枠と成長投資枠を合わせて180万円
【9】生涯投資枠は、簿価ベースで管理されます。当初100万円で買い付けた金融商品が値上がりして150万円となった場合、生涯投資枠では【…】円としてカウントされます。
【A】100万円 【B】150万円
◆新NISA、保有する金融商品を売却した時に、売却した分だけ枠が復活
【10】新NISAで生涯投資枠の上限まで投資をすると、それ以上新たな非課税投資枠は付与されなくなります。ただし、保有している金融商品を売却すると、売却分(簿価ベース)だけ投資枠が復活します。例えば、100万円(簿価)で買い付けた金融商品が150万円(時価)に値上がりした場合、売却すると、100万円だけ非課税投資枠が復活します。
復活する時期は、【…】です。
【A】売却した年の翌年 【B】売却直後
クイズは、以上です。長期資産形成は、なるべく非課税口座でしましょう。将来、100万円の運用益(配当金や売却益)が得られる場合、通常の課税口座(分離課税・単純計算)では、20万3,150円が税金(所得税と住民税、復興特別所得税の合計20.315%)として差し引かれます。NISAなど非課税制度を使っていれば、100万円まるまる受け取れます。大きな差です。