住宅を買うか、買わないか

 学生時代の下宿や、社会に出て一人暮らしを始めた頃の住宅は、ほとんどの方が賃貸だと思いますが、ライフステージが進むにつれて、住宅を買うべきかどうか、を検討する方が増えていきます。

 ここでは、金融広報中央委員会による「家計の行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]」(令和元年)から、持家・非持家の割合を確認してみます。

持家・非持家の割合(2人以上の世帯)

 まず全世代で見ると、75%強、つまり4人中3人の方が「自分で購入」もしくは「相続・贈与」の形で、持家となっています。

 そして、20代の持家比率は約27%ですが、年齢が上がるにつれて持家比率は上昇し、30代ですでに半分以上の方が持家となっているようです。

住宅って、いくらなの?

 最後に、気になる住宅価格を確認しておきます。

 以下の表は、住宅金融支援機構による「フラット35利用者調査」(2020年度)ですが、土地付注文住宅の全国平均が4,397万円、建売住宅の全国平均が3,495万円、そしてマンションの全国平均が4,545万円となっています。そして、同じく中古物件については、戸建てが2,480万円、マンションが2,971万円となっています。

住宅金融支援機構「フラット35利用者調査」(2020年度)より(単位 万円)

 家賃同様、住宅価格も地域、都道府県によって異なりますので、どこに家を買うかによって、その経済的負担は大きく変わってきます。

 特に、賃貸であれば引っ越すことは比較的容易ですが、住宅を一度購入してしまうと、売却は賃貸ほど容易ではありません。よく「人生で一番高い買い物」と言われますが、住宅の購入に際しては、より慎重に判断していく必要があります。

 住宅の選び方や、購入と賃貸などについては、改めて詳しくご説明しておりますので、そちらもご覧いただければと思います。

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ファイナンシャルプランナー。株式会社ウェルスペント 横田健一さん
大手証券会社にてデリバティブ商品の開発やトレーディング、フィンテックの企画・調査などを経験後、2018年1月に独立。「フツーの人にフツーの資産形成を!」というコンセプトで情報サイト「資産形成ハンドブック」を運営。YouTube「資産形成ハンドブック」も人気上昇中。

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