今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは149.05円
↓下値メドは147.25円
米利下げ:最初の利下げ、2024年6月まで後退か
FRB:リッチモンド連銀総裁「長期金利はFF金利の代替にならない」
英インフレ再発:9月CPI、最大の上昇要因はエネルギー価格
欧州経済:デギンドスECB副総裁「見通し暗い」
南ア利上げ終了:SARB「現在の金利水準、インフレを目標値まで下げるのに十分」
市況
明日木曜日(23日)の米国市場は感謝祭(サンクスギビングデー)で休場、その翌日はブラックフライデーで、今週のマーケットは実質的に今日までとなる。
2023年232営業日目のドル/円は、前日比0.01円で横ばい。24時間のレンジは1.45円。
11月21日(火曜)は148.29円でオープンした。ドル売り円買いの流れはこの日も続き、東京時間夜の初め頃には147.15円まで下落して、10月3日のうわさ介入の時につけた安値を更新した。
この日公表されたFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録は、インフレ目標に向けた進展が不十分であることを示す情報が入ってきた場合には、「一段の金融引き締めが適切である。」と指摘した。議事録の内容に特段のサプライズはなかったが、イベント通過もあってドル売り円買いがおさまり、明け方には148円台に戻り148.60円まで上昇してこの日の高値をつけた。終値は148.39円。
レジスタンス:
148.60円(11/21)
149.99円(11/20)
150.78円(11/18)
サポート:
147.15円(11/21)
147.01円(09/14)
146.44円(09/12)
2023年 ドル/円 データ
円安は、日銀とその以外の世界の主要中央銀行との政策の方向性の違いによる構造的なものである。日銀は政策を変えようとする強い意志は持っていないし、日銀の政策が変わらないままでの為替介入では、相場の方向を変える威力はないからと、150円台でも投資家は積極的にドル買い(円売り)を続けた。ただやや勇み足が過ぎたようで、高いレベルでつかまってしまったようだ。
本格的なクリスマス休暇に入る前にポジションを縮小する動きがドル売り/円買いを必要以上に加速させているようだ。ヘッジファンドのドルロングは、10月前半のピークから半減している。
しかし、ドル/円のトレンドが変わったわけではない。この下落も、いったん落ち着けば、円ショートを再構築するチャンスになるだろう。このまま円高に行ってしまって一番困るのは財務省と日銀ではないだろうか。