今日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは151.70

 ↓下値メドは150.05 

中国:中国のドル離れは起きていない:準備金の50%を依然としてドルで保有  
労働不足は良いこと?:日本の労働力不足は、企業が余剰人員を確保するためのコストから解放され、得意分野に集中できるようになる。日本の人口動態は、ここ数十年で間違いなく最大の「買い」シグナル
雇用市場:平均賃金とインフレの関係は「ほとんどない」ことが判明  
日本の賃金上昇率:予想より低く、インフレ上昇率に追いついていない。購買力はさらに減少  
中立金利:サンフランシスコ連銀総裁「中立金利が上昇したかどうかは定かではない」

市況

 先月のドル/円の安値は、10月3日につけた147.29円。高値は、31日につけた151.71円。レンジの中心値は149.50円。現在のレートは、中心値と高値の50%の水準に位置している。

 11月のFOMC(米連邦公開市場委員会)は、最近の中ではもっとも盛り上がりに欠けた会合だった。利上げは(予想通り)見送られ、政策金利であるFF金利は5.25-5.50%に据え置かれた。12月の追加利上げの可能性を残しながらも、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長は、追加利上げには慎重な姿勢だった。

 FRBの利上げサイクルは終了したとの見方が強まるなかで、マーケットの来年5月までの「利下げ」確率は50%まで上昇している。

 11月1日(水曜)は151.60円でオープン。東京時間朝につけた151.65円がこの日の高値。前日の円安の勢いは消え、ほとんど上昇することはなかった。昨日の政策会合で長期金利「1%超え」の容認を決めた日銀だが、その舌の根も乾かないうちに、この日は1%手前で臨時の国債の公開市場操作を実施して金利上昇を抑えた。

 FOMCが、利上げを見送り、今後の利上げペースについては慎重に進める方針を示したことで、ドル/円は下落。151円を割ると明け方には150.66円まで下落した。終値は150.94円。

レジスタンス:
151.65円(11/01)
151.71円(10/31)
151.71円(10/30)
150.41円(10/27)

サポート:
150.66円(11/01)
150.15円(200時間移動平均)
148.98円(10/31)
148.80円(10/30)

市況チャート

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

主要指標 終値

出所:楽天証券作成