インフレ・サプライズに備え一定比率の日本株保有が必要
長期の資産運用は、さまざまなリスクに備えて分散投資が必要です。マクロ経済環境に関するリスクとして意識すべきは2つあります。
【1】世界不況のリスク
株の下落率が大きくなります。大きなダメージを受けないよう、株ばかりではなく債券や現預金にも資産を分散させる必要があります。
【2】インフレのリスク
現預金の購買力が目減りします。高インフレで大きなダメージを受けないよう、債券や現金だけでなく、株にも資産を分散させる必要があります。
2023年後半から2024年にかけて、日本経済は、インフレ・サプライズを経験することになると予想しています。つまり、大方の予想に反し、日本のインフレ率は3%台の高水準が続くと予想しています。そうなるリスクに備え、一定比率の日本株保有は必要と判断しています。
個人個人によってアセットアロケーション(資産配分)は大きく異なると思いますが、平均値で見ると、日本の家計の金融資産は、現預金の保有が大きすぎるので、世界不況のリスクには一定の耐性があるものの、インフレのリスクには弱いと考えています。
日本の家計の金融資産2,115兆円の内訳:2023年6月末時点
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