今日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは150.35

 ↓下値メドは147.45 

ガソリン税:スウェーデン政府、インフレ対策でガソリン税の減税を決定 
米がデフレ?:米国の耐久消費財価格はすでに1年近く「デフレ」状態 
物価不安定:RBA総裁「物価が安定していた時代は終わった」 
豪ドル:貿易黒字減少。中国の需要後退で
カナダ経済:カナダ中銀「インフレ目標2%に近づいている」 

市況

 2023年197営業日目のドル/円は、前日比「円高」。

 10月3日(火曜)は149.73円でオープンして、しばらく150円手前で足踏み状態が続いたが、NY市場でこの日発表された、米国のJOLTS(雇用動態調査)求人件数の8月が過去3カ月で最大の多さとなったことがドル買いを発動させた。

 ドル/円は東京時間夜遅くに150円を突破すると150.16円まで上値を伸ばして、1年ぶりの円の安値を更新したが、その直後に147.29円まで、約3円近く急落した。マーケットでは日本当局の介入の噂もあった。もっともドル売り/円買いは限定的で、終値は149.07円(前日比▲0.80円)。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

レジスタンス:
150.16円(10/03)
151.95円(22/10/21)
159.00円(1990/04)

サポート:
147.29円(10/03)
147.01円(09/14)
146.44円(09/12)

「介入」は、あったのか?NY市場でドル/円が150円台に乗せた直後に急落したのは、日本当局による「介入」だったという噂がある。しかし、その直前に鈴木財務相は、円買い介入について問われ、「水準そのものは判断基準にならない。あくまでボラティリティーの問題だ」との見解を改めて示している。

 また、NY市場はFRB(米連邦準備制度理事会)の管轄であるから、日銀が直接介入するのではなく、FRBに介入を依頼するのが普通だ。FRBから何も発表がないということからも、介入の可能性は低いのではないかと考える。もっとも、介入だったとすれば、ドル/円はすでに149円台に戻っているので、効果は限定的だったといえる。

 ドル/円は日米金利差というファンダメンタルズに沿って、緩やかに円安に向かっているだけだ。政府も日銀も、このスピードなら円安を止めようとも思っていない。

 マーケットが疑心暗鬼になって、自律的な調整で一時的な円高に動き、そこからまた円安に戻してくれたら、介入の資金を使わずに済むから願ったり叶ったりだ。

主要指標 終値

出所:楽天証券作成