今日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは149.20

 ↓下値メドは148.30 

日本経済:早くも失速。失業率 2.7%に上昇、賃金上昇も鈍化
中国景気:新型コロナ後の中国経済再開は不発、不動産不況はさらに悪化。
中国経済:中国株式市場は、もはやハイグロース市場ではなくなった
欧利上げ:9月利上げはECBの「政策ミス」、欧州景気はすでに悪化
BRICS:参加国拡大で、2040年には世界経済の44%占める

市況

 2023年191営業日目のドル/円は、前日比「円安」。

 9月25日(月曜)は148.28円でオープン。東京時間朝に148.24円までわずかに下げた後はじりじりと上昇を続けた。夜遅くに148.96円まで上昇して、昨年10月以来ほぼ1年ぶりの高値をつけた。終値は148.89円(前日比+0.52円)。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

レジスタンス:
148.96円(09/25)
148.42円(09/22)
148.46円(09/21)

サポート:
148.24円(09/25)
147.70円(200時間移動平均)
147.50円(09/22)
147.32円(09/21)

 円安が止まらない。今週のドル/円は148.96円まで上昇した。年初来高値を更新しながら円安街道を北上している。日本のファンダメンタルズ(金融政策)が変わらなければ、介入があったとしてもその効果は長続きしないからだ。「口先介入」は財務省が用意してくれるボーナスチャンスだ。ドル/円を買いたい人は今か今かと待っているだろう。

 マーケットは、150円以下では「実弾介入」はないと考えている。しかし日銀とFRB(米連邦準備制度理事会)の政策スタンスが修正されない限り、150円も通過点で、来年前半には160円台の可能性もある。

 160円は、それほど遠いわけではない。今年のドル/円は、毎月平均すると2円ずつ円安になっている。このペースでいけば、年末にはもう155円だ。

 政府・日銀も、「利上げ」するよりも、「円安」の方がまだ国民の不満が少ないという考えだろう。少なくともインバウンド関連企業は円安を大歓迎している。「緩やかな円安」と「マイナス金利」。これをできるだけ長期間続けることが日銀の政策目標だ。

2023年 騰落表

出所:楽天証券作成