リッチ型の場合、57歳、総資産額は2,600万円でFIRE達成

リッチ型FIREとは:目標額を設定し、達成したら退職。FIRE後は、基本は働かず、株式投資などの資産収入で暮らす

Aさんのリッチ型FIREライフプラン


FIRE達成方法:収入(248万円)-支出(211万円)=37万円(年間)のすべてを利回り4%の商品で運用。57歳時点で資産が2,600万円となり、リッチ型FIREが達成できる見込み。
何歳でFIRE達成?:57歳
FIRE達成時の資産は?:2,600万円
FIRE後の暮らしは?:現在の生活水準をキープ
FIRE後の収入は?:働かず、財産収入で暮らす
老後は?:85歳時点で、金融資産が850万円残っている。

 まずリッチ型FIRE=FIRE前と同じレベルの生活水準をキープするというケースでは、現在の年間生活費211万円を維持する必要があります。Aさんの手取り年収は248万円ですから、年間の黒字は37万円となります。

 この場合、資産収入だけで生活していっても、85歳でも約850万円の資産維持が可能になるFIRE達成は57歳で、その後は生活水準を落とすことなく、働く必要はなくなります。

 家計収支は次のグラフのようになり、収入が支出を上回るため、生活の不安はありません。57歳でFIREした後は生活費に加えて社会保険料負担もありますので大きな赤字になりますが、65歳からは公的年金収入135万円/年を受給しますので、赤字幅は小さくなります。

生活費はFIRE前後ともに変わらず同じ水準をキープ。57歳でFIRE達成後、一時的に収入がゼロになり赤字となるが、65歳で年金支給が始まるので少し持ち直す。不足分は資産収入で補いつつ老後生活を送る。通常は年収が上がると想定されるため、投資資金は年々増加し、57歳より早期でリタイアすることも可能と思われる。

 そして資産残高の推移を確認すると次のようになります。

預貯金の150万円は決して手を付けず銀行預金としてキープ。給与と支出の差額である37万円(年)を全力で利回り4%で運用。複利も生んで一直線に右肩上がりし、57歳で2,600万円に到達(横田さんの試算上、85歳で1000万円近い金額が残るのはこの年齢がギリギリ)。FIRE後は給与がなくなり、右肩下がりになるが、65歳で年金支給が開始になるため、資産の目減りが緩やかになる。

 

 資産残高のピークはFIRE達成時点の57歳で、約2,600万円となり、その後、金融資産を取り崩しながら生活していくことになりますが、85歳時点においても金融資産は852万円残る見込みです。

 Aさんがリッチ型でFIREする場合は、57歳で2,600万円の資産を保有することで達成できるわけです。すごくEarlyというわけではありませんが、そこは生活水準とのバランスということになります。

 次にサイド型FIREを達成する場合を考えてみたいと思います。