今日の為替ウォーキング

今日の一言

実際の危険より恐怖心の方が大きい場合が多い

The Boys Of Summer

 インフレ期待とは、物価の行方を人びとがどう見るかの予想だ。「インフレ期待が安定」しているときは、物価の上昇が続かないと予想する人が多く、物価上昇の抑制効果がある。しかし、「インフレ期待が不安定」になると、物価の上昇が続くと考える人が多くなり、買い占めや売り惜しみ、あるいは賃上げ要求といった行動が発生しやすく、現実の物価を押し上げ加速させることになる。

 中央銀行の仕事は、金利を調節することによってインフレ期待を安定させ、物価高との悪循環を防ぐことだ。まさに今、FRB(米連邦準備制度理事会)やECB(欧州中央銀行)が行っていることである。

 FRBは1年間で述べ5%を超える利上げを続けることで、ようやくインフレ率をピーク時の半分まで下げることはできた。それでも、依然としてFRBの目標値2%より高い水準にとどまっている。ここままインフレと利上げのデッドヒートが続けば、いずれかの時点で経済が耐えられなくなり、深刻な景気後退が発生するリスクが高まる。

 FRBは9月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で利上げを見送る考えだが、パウエルFRB議長は、利上げペースを緩めるのであって、利上げサイクルの終了ではないと強調している。FRBが警戒しているのは、金融引き締めを中途半端にやめてしまってインフレ期待が暴走することを警戒しているからだ。

 たとえ今月ないとしても、FRBは11月に利上げすると広く予想されている。

今週の注目経済指標

出所:楽天証券作成