今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは147.45円
↓下値メドは145.75円
インフレ終了?:日本のインフレ、早くも鈍化か。理由に日本の賃金上昇率の低さ
中国経済不振:新規融資が2009年7月以来の水準まで落ち込む。政府の景気刺激は不可避
産業革命の国:英国は他の先進国より構造改革が進む。柔軟な仕事スタイルやオンラインショッピングの普及率など
メキシコペソ:米金利上昇でメキシコペソのキャリー取引の魅力少なく
英利下げ:BOEの「利下げ」は2024年5月の予想
市況
2023年181営業日目のドル/円は、前日比「円高」。24時間の値幅は1.39円。
週明けのドル/円は円高方向にギャップを開けてオープン。日本銀行の植田和男総裁が大手新聞社のインタビューでマイナス金利政策解除を示唆する発言をしたことが原因だった。内容は新しくはなかったが、円の長期金利は2014年以来の高水準となる0.7%台まで上昇し、ドル/円は急速に円高に動いた。
9月11日(月曜)のドル/円は146.83円からスタート。先週金曜日のNY終値(147.80円)から約1円の円高水準で窓を開けて始まったあと、東京時間朝にいったん反発してつけた147.28円がこの日の高値となった。東京時間夕方には145円台に入り145.89円まで下落した。その後も147.00円に接近する場面はあったが戻すことはできないまま終値は146.60円(前日比▲1.21円)。
レジスタンス:
147.29円(09/11)
147.87円(09/08)
147.88円(09/07)
サポート:
145.89円(09/11)
144.44円(09/01)
144.39円(08/11)
週明けのマーケットで円が急騰したのは、日銀の植田総裁が単独インタビューで話した内容が、年内にも日銀が政策修正を行うと受け取られたことが理由だった。植田総裁は、日本の賃金上昇が持続可能かどうかを年末に「判断できるかもしれない」とコメントしただけで、政策見直しを決定したわけではない。ドル/円の動きに一番驚いているのは植田総裁かもしれない。
逆に言えば、判断できなければ緩和政策を見直さないこともありえるわけで、現状維持は日銀のお家芸である。それはともかく、日本の債券投資家の半数以上は、来年3月までの政策変更を期待している。
中国人民銀行が、最近の人民元安に対して、為替市場の投機的な動きを排除する強い姿勢を示したことも全般的なドル安/アジア通貨高につながった。また中国と経済間の深い豪ドルも買われた。
2023年 騰落表
今日の為替ウォーキング
今日の一言
実際の危険より恐怖心の方が大きい場合が多い
The Boys Of Summer
インフレ期待とは、物価の行方を人びとがどう見るかの予想だ。「インフレ期待が安定」しているときは、物価の上昇が続かないと予想する人が多く、物価上昇の抑制効果がある。しかし、「インフレ期待が不安定」になると、物価の上昇が続くと考える人が多くなり、買い占めや売り惜しみ、あるいは賃上げ要求といった行動が発生しやすく、現実の物価を押し上げ加速させることになる。
中央銀行の仕事は、金利を調節することによってインフレ期待を安定させ、物価高との悪循環を防ぐことだ。まさに今、FRB(米連邦準備制度理事会)やECB(欧州中央銀行)が行っていることである。
FRBは1年間で述べ5%を超える利上げを続けることで、ようやくインフレ率をピーク時の半分まで下げることはできた。それでも、依然としてFRBの目標値2%より高い水準にとどまっている。ここままインフレと利上げのデッドヒートが続けば、いずれかの時点で経済が耐えられなくなり、深刻な景気後退が発生するリスクが高まる。
FRBは9月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で利上げを見送る考えだが、パウエルFRB議長は、利上げペースを緩めるのであって、利上げサイクルの終了ではないと強調している。FRBが警戒しているのは、金融引き締めを中途半端にやめてしまってインフレ期待が暴走することを警戒しているからだ。
たとえ今月ないとしても、FRBは11月に利上げすると広く予想されている。
今週の注目経済指標
今日の重要ブレークアウトレベル
タイムゾーン 分析
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