今日の為替ウォーキング
今日の一言
あなたのインスピレーションやイマジネーションを抑えてはならない。模範の奴隷になるな – ゴッホ
Wake Me Up
先週発表された8月の米雇用統計は、米労働市場の「鈍化」を示していたが、かといって「悪化」と言うほど弱くはなく、全体としては「This is 最高にちょうどいい」内容だった。
NFP(就業者数)は予想より多かったものの減少傾向は明らかで、平均労働賃金は低下する一方、失業率と労働参加率は上昇した。就業者数の伸び悩みは、リストラというよりこれまでの過剰雇用の調整であり、雇用の安定に支えられた個人消費は、小売売上高が示すように堅調だ。労働市場はFRBの期待する形でクールダウンしているようだ。
米国経済が強さを失うことなく、巡航速度に落ち着いたことで、FOMC(米連邦公開市場委員会)は慌てて利上げも利下げもすることなく、しばらく様子見する余裕ができた。
9月の「利上げなし」は、ほぼコンセンサスとなり、マーケットの焦点は 11月のFOMC(米連邦公開市場委員会)に移っている。雇用統計の発表は、11月会合までに、あと1回しか残っていない。