今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは146.85円
↓下値メドは145.90円
便乗値上げ:企業は便乗値上げをしすぎて、原料価格上昇でも価格転嫁が難しくなった
便乗値上げ:利益主導型インフレは消費者にばれると問題になり、ブランドイメージが悪くなる
英インフレ: BOE「価格上昇を抑えるには、サービス部門の減速が必要」
価格差別:メンバーシップ割引は、会員の消費者がより安い価格でより多くの支出をすることを意味するが、消費者物価はすべての人が受ける割引を測定しているに過ぎない
英格下げ:フィッチが英国国債の格下げを警告。政府負債が歳入の10%に達する
市況
今週はメジャーな経済指標の発表はない。その代わりにFRB(米連邦準備制度理事会)とECB(欧州中央銀行)メンバーの発言が数多く予定されている。今月政策会合を開くFRBとECBは、利上げが据え置きかでマーケットの意見が割れている。中央銀行の発言で相場が動きそうだ。
2023年176営業日目のドル/円は、前日比「円安」。
24時間のレンジは146.02円から146.50円。値幅は0.49円。
9月4日(月曜)は146.41円からスタート。東京時間朝に146.02円まで下げて、この日の安値をつけた。146.00円割れを回避すると緩やかに上昇して明け方にはこの日の高値となる146.50円まで戻した。終値は158.15円(前日比+0.22円)。NY市場はレイバー・デーのため休場で取引は閑散だった。
レジスタンス:
146.50円(09/04)
146.54円(08/30)
147.37円(08/29)
サポート:
146.02円(09/04)
144.44円(09/01)
144.39円(08/11)
先週のドル/円は、一時147.37円に上昇して、昨年11月以来の高値(円の安値)を更新した。
先月のジャクソンホール会議でFRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長が金融引き締めの必要性を強調したのとは対照的に、日銀の植田総裁は緩和政策の維持継続の正当性を主張した。日米金利差の拡大が改めて意識されるなかで円安が粘り強く続いている。
パウエル議長は今後の利上げ判断について、「経済データを重視する」と繰り返し発言している。
その経済データのなかでも、高いウェイトを占めるのが雇用統計だ。
BLS(米労働省労働統計局)が先週発表した9月の雇用統計では、非農業部門雇用者数は18.7万人増えたが、直近3ヵ月の平均は2020年6月以来の低水準にとどまった。
求人件数(JOLTS)も予想を下回っている。これらのデータは2年間にわたる熱狂的な採用拡大ブームが終わりを迎え、雇用市場が新型コロナ前の状態に戻りつつあることを示している。同時にFRBにとっては、急いで利上げする理由が少なくなっていることを意味する。