上の子は学資保険、下の子は外貨建て終身保険に加入

──なるほど。悩んだ末、どうされたのですか。

 まず学資保険に加入しました。学資保険は「保険」なので、預貯金のように「年利〇%」というかたちで利率を表すことはできません。一般には「返戻率」という数字を用います。

 ただ、ちょっとわかりにくいので、どのくらいの利回りがあるのかをざっくりいうと、当時は1%くらいありました。運用商品としては魅力のある数字とはいえませんが、銀行に預けておくよりははるかにいいですから、加入することにしました。

──それに「保険」としてのよさがありますよね。

 はい、それが大きいんです。学資保険には親が死亡したとき保険料の支払いが免除されるというメリットがあります。

 万が一、私たちが亡くなって保険料が払えなくなっても、将来、子供には満額支払われるわけです。この魅力は捨てがたいかなと。

──どのくらいのプランに加入したのですか。

 月々の支払いが1万円弱、満期保険金200万円というプランです。先ほど児童手当を除くと1人800万円貯めるのが目標と話しましたが、そのうちの200万円を学資保険でまかなうということです。

──なるほど。下のお子さんも学資保険に入ったのですか。

 いえ、下の子は入っていません。というのも下の子が生まれたときはマイナス金利になっていて、貯蓄商品としての魅力が薄れてしまったんです。

──代わりに何か入ったのですか。

 はい、外貨建て終身保険に入りました。最近は、学資保険の代わりに外貨建て終身保険を選ぶ人がけっこう多いんです。

 これも「貯蓄」と「保険」の両方を満たす商品で、米ドルなど外貨で運用されるため、円建てのものより利回りがよく、人気があります。お子さんを予定されている方は、一度調べてみるといいかもしれません。

──商品性など、メリット・デメリットがあるので、調べるときはよくチェックしてみましょう。
 とはいえ、何となく学資保険に入る人が多いのではないかと思いますが、きちんと世の中の動きを見て、その時代に合った商品を選択することが大事と言えそうです。
 では、次回は、さぶさんが多く保有されている債券についてお伺いします。

教育資金は「インフレに勝てる金利を確保しつつ、いかに減らさないか」を重視するスタンス。必要なポイントを押さえつつも頑張りすぎない投資・運用をしています。

※このインタビューは2020年3月7日に実施し、2020年3月27日に初回掲載したものです。

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