今日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは143.20

 ↓下値メドは140.75 

実質賃金:個人単位では減少しているが、世帯単位でみると女性の労働参加で働き手が増えることで、実質家計所得は増加する。つまり実質賃金が示すほど消費力は悪化していない
AI:チャットGPTは、携帯電話とインターネットが登場して以来の最大の技術革新
AI:AIは米国をリセッションから助けるだけではなく、急成長をもたらす期待 
円金利:ECB「日銀の政策変更は、欧州債券市場に深刻な影響与える」  
ノルウェー:インフレ高止まりの背景に、消費者が値上げを容認していることがある  
スイス:SNB「インフレには予防的利上げをするべき」
原油:イラン制裁解除ならば、サウジの減産効果を大きく削ぐことに  
英利上げ:労働市場のヒートアップで、BOEは6月に続き8月も利上げの可能性  
NZ経済:リセッション入り。NZ政策金利5.5%、15年ぶりの高さ  

市況

 7月31日(月曜)のドル/円は、前日比「円安」。24時間の値幅は1.99円。 

 2023年151営業日目は141.00円からスタート。先週金曜日(28日)のドル/円は、日銀政策会合後に138円台から一気に3円上昇して141円台まで円安に動いた。週明けはその反動もあってドル売り/円買いがやや優勢で、東京時間の昼前に140.69円まで下げて安値をつけた。

 ところが日銀の臨時の国債買い入れオペ(公開市場操作)をきっかけに流れは一気に円安に戻った。142円台に乗せると、夜遅くには7月10日以来の円安水準となる142.68円まで上昇して高値をつけた。その後は横ばい取引となって終値は142.28円(前日比+1.11円)。

レジスタンス:
142.68円(07/31)
143.01円(07/10)
144.19円(07/07)

サポート:
140.69円(07/31)
138.06円(07/28)
137.68円(07/18)

 日銀は、28日に行われた金融政策決定会合でYCC(イールドカーブ・コントロール)の運用を柔軟化し、10年債利回りの許容変動幅を、0%を基準に±0.5%から±1.0%まで拡大した。

 これを受けて週明けの国内債券市場で、新発10年物国債利回りが急騰した。自ら決定の決定が招いた結果とはいえ、金利上昇を懸念した日銀は、臨時の国債買い入れオペ(公開市場操作)を行った。マーケットは、日銀の介入金利水準を0.75%(0.5%と1.0%の中間)だろうと考えていたが、それより低い0.6%で実施されたことで、円金利の先高観が後退し、円安につながった。

 この円安は続くのか? ドル/円は日米の10年金利差に対するベータ値が高いことで有名だ。この日は円金利で動いた。次はドル金利の版だ。今週は米国のISMと雇用統計の発表が控えている。いずれも9月のFOMC(米連邦公開市場委員会)に影響を与える重要な指標だ。FRB(米連邦準備制度理事会)の9月利上げ見送りの予想が強まるならば、円安から円高へと流れが変わる可能性もあるだろう。

出所:楽天証券作成

2023年 騰落表

出所:楽天証券作成