保有株のうち、一番保有期間が多いのは何ですか? その理由は?
バブル期に買い、その後、株価が暴落したけど、いずれ戻るだろうと売らずに保有し続けている銘柄がけっこうあります。
野村ホールディングスや大和証券グループ本社、NTT、KDD(現KDDI)、東京電力ホールディングス、日立製作所、富士通、王子ホールディングスなど。
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どれが一番保有期間が長いのかはちょっとわからないんですが、いずれにしても30年以上になるでしょう。
そのなかで日立製作所や富士通は株価が戻っているので、たいして損はしてないと思いますが、ほかはひどいもんです(笑)。
野村ホールディングスは最悪時、20分の1か30分の1になりました。大和証券グループ本社は、株価は買い値の10分の1くらいになった、けど、今は5分の1くらいですね。
極め付きは東京電力です。東京電力ホールディングスは、1987年に9,420円という高値をつけ、しばらくして7,000円台まで下がったので、そろそろ買いかなと思い、買ってみたんです。ところが、そこからさらに下がり続けましてね。
そうこうしているうちに東日本大震災に見舞われ、大暴落しました。ナンピン買いもしていたので、大量に保有していたのですが、それが紙切れ同然になり、泣くに泣けない状態です(笑)。
でも、長く持っていると、たまにはいいこともあるんですよ。
十何年か前、大和証券グループ本社が株主優待を新設したのですが、昨年今度は王子ホールディングスが優待を新設したんです。さっそくティッシュとかトイレットペーパーとかもらいましたが、長年持ち続けていたことが報われた気がして、ちょっとうれしかったですね。
桐谷さん、いつも元気をもらっています! テレビで桐谷さんが株主優待を使うため、自転車で走っている姿を拝見しましたが、やはり、それは体力づくりを兼ねているのですか?
私がなぜ自転車であちこち行くようになったかというと、交通費がもったいなかったからです。
バブル期に1億円余り稼いだけれど、その後、信用取引に手を出したこともあって、リーマンショックですべて吐き出しましてね。
それどころか、もともと持っていた資産もどんどん目減りしていきました。その減り方が尋常じゃなかったので、200円、300円の電車賃を使うのも惜しくなったんです。
ただ、結果的には健康にもよかったかもしれません。
一時糖尿病が悪化してひどい目にあったのですが、それも自転車で走り回ったおかげで、ずいぶんよくなりましたし。
それに昨年だったかな、テレビ番組の企画で、東京の新小岩にあるスポーツジムまで自転車をこいでいって、体力テストをやらされたんですよ。
そこで反復横跳びをやったら、30秒内に58回できました!
トレーナーの先生に「これはスゴイ、20歳代の数字です!」と褒められ、(サバを読んで褒めてくれたのかな)と思ったのですが、家に帰ってネットで調べたら、ほんとに20代男性の平均と同じで、これはやっぱり自転車の効果だろうなと思いました。
桐谷さん、夜ふかしで1番楽しみにしてるのが桐谷さんです。人生で、1番株でもうかったときの年収はいくらですか。
うーん、どうだろう、やっぱりバブルのときだと思いますよ。1989年末に日経平均株価が4万円に近づいたのですが、その頃は何を買ってももうかるという状態でした。
年収でいくらかはいちがいにいえませんが、数千万円あったと思います。