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著者の窪田真之が解説しています。以下のリンクよりご視聴ください。
日経平均、過熱感は低下。外国人投資家の買い、続く?

日経平均反発、過熱感は低下

 先週(6月26~30日)の日経平均株価は先々週6月23日の終値3万2,781円と比較すると、1週間で約407円上昇し、3万3,189円となりました。

日経平均の週次推移:2022年7月4日~2023年6月30日

出所:QUICKより楽天証券経済研究所作成

 日経平均は3週前(6月12~16日の週)に1週間で1,440円上昇して3万3,706円をつけました。それで10週連続の上昇となり、その時点で13週移動平均線からの上方かい離率が13.3%まで拡大し、テクニカルに過熱【注】シグナルが出ていました。

【注】上方かい離率が10%を超えると経験則から過熱シグナルと見なします。

 ところが、先々週(6月19~23日)、日経平均が1週間で924円下がって3万2,781円となり、かい離率が8.7%に縮小したことで、過熱感が低下しました。

 先週の日経平均は、過熱感低下を受けて押し目買いが入り、また上昇しました。13週移動平均線の上昇も続いているので、先週末のかい離率は8.6%です。過熱感は薄れた状態が続いています。

 参考まで、以下の通り、13週移動平均線からのかい離が+10%を超えると「過熱」、▲10%を下回ると「短期売られ過ぎ」のシグナルと見ます。そこから反転するとは限りませんが、参考シグナルとして見る価値はあります。

日経平均と13週移動平均線からのかい離率:2012年1月4日~2023年6月30日

出所:QUICKより楽天証券経済研究所作成