今日の為替ウォーキング

今日の一言

朝寝は時間の出費である。それも、これほど高価な出費はない。 - カーネギー

Immigrant Song

 FRBの利上げ政策は「どれだけ早く」から「どれだけ高く」に変わり、そしてこれからは、「どれだけ長く」へと重点が移っていく。

 今から1年前の2022年6月のFOMC(米連邦公開市場委員会)でFRBは、0.50%の予想に対して0.75%の大規模利上げを断行した。その後も利上げを続けてきたが、金融引き締め効果が経済に浸透するまでにはある程度時間が必要だ。高金利政策による米国の景気後退という副作用の大きさを考えると、いったん小休止して様子見する時期に来ているとの見方が広がっている。今月の会合では、ついに利上げを決定するようだ。

 しかし、利下げサイクルを終了するわけではない。FOMCは、少なくとも年内は、現在の高金利水準(以上)を維持する考えだが、マーケットは来年1月からFOMCは利下げすると予想している。

 FOMCが2021年11月の会合で緩和政策にピリオドを打ち、緩和縮小を開始した時に、パウエルFRB議長は「量的緩和の終了と利上げとは、全く異なる」と発言して、利上げを織り込むマーケットの先走りをけん制した。

 FOMCが今月の会合で利上げ見送りを決定しても、パウエルFRB議長は「利上げ終了(休止)と利下げは、全く異なる」ことを強調して、今度は利下げを織り込むマーケットの先走りをけん制するだろう。

今週の注目経済指標

出所:楽天証券作成